見出し画像

【USER'S REPORT】風景写真家: 喜多規子


画像1

【プロフィール】東洋英和女学院大学卒。写真家、前川彰一氏に師事。日本国内の自然風景をテーマに光・色・フォルムを巧みに操り表現する。アマチュア時代、多数のカメラ誌の月例コンテストにてグランプリや年度賞を受賞し、2019年よりフリーとして活動を始める。同年、個展『MOMENT』(富士フイルムフォトサロン東京・大阪・名古屋・福岡・札幌)開催。写真集『 MOMENT 』(文一総合出版)を出版。
2020年『栞ーfour seasonsー』(オリンパスプラザ東京・大阪)開催。
公益社団法人 日本写真家協会会員・公益社団法人 日本写真協会会員
公式WEBサイト https://www.norikokita.com

【受賞歴】
『風景写真』フォトコンテスト2019年度総合グランプリ受賞
『風景写真』 フォトコンテスト総合ポイントランキング 2018年度3位受賞
『フォトコン』(日本写真企画)ネイチャーフォトの部 2018年度賞1位受賞
『風景写真』フォトコンテスト総合ポイントランキング2017年度2位受賞
『フォトコン』ネイチャーフォトの部 2017年度賞受賞
『フォトコン』ネイチャーフォトの部 2016年度賞受賞
『フォトコン』ネイチャーフォトの部 2015年度賞受賞
【著作】
美しい風景写真のマイルール(共著)
MOMENT: 喜多規子 写真集

【ご出演、ご掲載】
オリンパス公式記事
NHK「おはよう日本」
NHK 「まちかど情報室」
スカパー 『アジアドラマチックTV』
アジドラ美術館「再発見 日本の自然美」

スクリーンショット 2022-04-04 14.37.56


マグネット式角型フィルターは 風景の光を逃さず捉える!

風景写真では、太陽の位置や気象条件によって露出差が大きいシーンが多々ある。特にブルアワーやマジックアワーなど朝夕の限られたタイミングでやってくるドラマチックなシーンでは、 手前の被写体に露出を合わせると、どうしても空が飛んでしまう。

画像4

フィルター無しの場合。蕎麦畑に露出に合わせると、空の躍動感が失われた

こうした輝度差が大きいシーンでは、ハーフNDフィルターを使うとうまく明るさをコントロールして思ったとおりの色味や雰囲気を簡単に引き出すことが可能だ。
画像編集ソフトでも多少は露出差を埋めることは可能だが、全体を暗めに撮影して暗部をソフトで持ち上げると、画質が劣化していく。

スクリーンショット 2022-04-07 17.04.28

ソフトGND8フィルター使用。空の諧調が蘇り、写真全体がリッチになった

つまり、風景写真を作品として捉えるなら、ハーフNDフィルターを使い、輝度差をコントロールして、しっかり撮影しておくことが大切。 H&Yの角型フィルターはコーティング性能が高いので、クリアな画質が得られる。しかも、現場で完成形に近いかたちで撮影することでRAW現像やレタッチを行うにしても、それに費やす時間の大幅な短縮になる。

スクリーンショット 2022-04-07 16.50.18

彼岸花と池に露出を合わせると空の色が飛んでしまうが、ハーフNDを太陽に重ねて全体の色を引き出した

スクリーンショット 2022-04-07 16.54.10

向日葵畑に露出を合わせると、空一面の色が飛んでしまうが、向日葵以外のほぼ全面にハーフNDを重ねることで放射上の雲の表情を引き出した。

スクリーンショット 2022-04-07 16.57.18


水面に露出を合わせると上部の山並みが白飛びしてしまうが、上半分にハーフNDを重ねることでシンメトリーな風景を表現できた


一方で、角型フィルターというと、重厚なシステムというイメージがあり敷居が高く感じる方もいると思う。しかし、H&Yフィルターはマグネット式着脱機構(効果が足りない場合は2~3枚マグネットで重ね付けができるので、手持ちの場合でも力を入れながら保持する必要がなく楽に保つことができる)や、ドロップイン式のホルダーフィルターや、フィルター周囲が樹脂製フレームで囲まれていたりと至れりつくせりの「ストレスなく扱える工夫」が散りばめられている。

スクリーンショット 2022-04-07 17.05.47


極寒の冬でグローブをしている時など、自然風景のフィールドではいかにストレスなく扱えるかが重要だ。そういった意味では、H&Yの角型ハーフNDフィルターはゴリラガラス製で割れにくく(以前使っていた角型フィルターは落とすと割れてしまうことが多々あった)、マグネットのおかげで位置調整が簡単(片手でできる!)で、汚れがつきにくく、高い平面度とクリアなコーティングを備えるという最先端のフィルターであるので一度揃えれば長く最高の友となると考える。

画像6


余談だが、気軽にH&Y製品を試したい方や動画クリエイターには、1 つのフィルターをさまざまな口径のレンズにワンタッチで装着できる可変式ステップアップリングREVORING にNDフィルターとCPLフィルターが一体化されたREVORING Vari ND3 - 1000CPL 67-82mm (その他37-49, 46-62, 58-77mmサイズのレンズに対応)がある。2 本のガイドピンにより操作が簡単で、また着脱も一瞬で行える為、撮影者の手間を取らせない優れものだ。

さらに詳しい紹介はこちら↓

スクリーンショット 2022-04-04 14.33.04

デジカメウォッチ特別企画記事リンク】「ほぼ全面がNDエリア、それでいてグラデーションあり…H&YのバランサーGNDフィルター」を風景写真で使いこなすには

【オンラインセミナー】ハーフND活用術