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#65 百鬼堂農園(15) 野望のトマトタワー
満を持してミニトマトを植えようと考えていたが、このところ天気が悪かった。晴れ間に畑をみにいったところ、雨があがって2日たっても、まだ粘土状。ものすごい保水力である。長靴の底に泥がへばりつき、周囲を一周しただけで2センチくらい身長が高くなっている。作業できないことはないけど、難航必至のため着手できずにいた。
天気予報をにらみつつ、ミニトマト栽培のための培養土と支柱を買うタイミングを見計らってい
#62 百鬼堂農園(13) 耕して、蒸されて、飲んで
農具運搬だけでなく、買い物にも大活躍の電動アシスト自転車「農耕1号」である。前かごにいっぱいの苗を積んで市民農園の周囲を走り回り、農耕1号の勇姿を見せびらかしたい誘惑に駆られる。しませんけどね。
午後から出勤ということがほとんどなので、畑仕事は午前中が多い。未明まで働いているのでそれほど早い時間には始められないが、ちょっとだけ畑の様子を見にいくつもりだったはずが、あっという間に2時間たってい
#61 最近よんだもの(16) あなた次第といわれても
「方舟を燃やす」(角田光代、新潮社)
「自分は今、すごいものを読んでいるのではないか。本書を読み進めている間、何度もそう思った。」
某紙に掲載された書評の一部である。まったく同じ感想をもった。「すげえ」と何度もつぶやきながら、そして「白装束集団を率いた女 千乃裕子の生涯」(金田直久、論創社)を思い出しながら読んだ。感じたものを、同僚や妻に伝えようと思ったが、そのすごさをどうにも説明できな
#60 百鬼堂農園(12) 岩と瓦礫と初収穫
「おはよう、がんばってるね」市民農園最年長のおばあちゃんが遠くから声をかけてくる。隣には同世代のご婦人。この友人とふたりでホームセンターに苗を見にいくという。
まだまだ広大な遊休地がある我が畑をみて、ご友人から「キュウリでもトマトでもナスでも、何でもいいから(暑くならない)いまのうちに植えなきゃダメよ」とありがたいアドバイスを受ける。
わが農園の現状は以下の通りである。
第1畝 オクラ
#59 百鬼堂農園(11) 孫と農耕馬
最近は米津玄師「さよーならまたいつか!」を聴きながら畑仕事をすることが多い。朝ドラ「虎に翼」は毎日欠かさず見ています。
農具運搬問題の続き。原付を導入することで解決しようと思ったが、どうも買う気になれず。それなら大量の荷物が積める自転車はあるだろうか、とネットで検索してみた。農作業に適しているかはともかく、たくさんの荷物を運ぶという需要はあるはず。
ありました。安定性に優れ、頑丈で、前に
#56 百鬼堂農園(8) 意識高い系農耕おじさん
サウナ、ロードバイク、合気道、座禅、そして趣味としての農作業。我が身を振り返ると、やっていることは意識高い系おじさんのそれではないだろうか。そう思われると、なんだか恥ずかしい。ちょっと余裕のある、そんな感じに見られたいんだろうな。でもまあ、おじさんになってしっくりくるものもあるのだ。温かい目で見守っていただきたいと思います。
ジャガイモ、オクラを追加投入した。ジャガイモは種芋はもう売っていな
#55 百鬼堂農園(7) 鉄の爪
フリッツ・フォン・エリック一家の話ではない。映画「アイアンクロー」を観に行きたいが、そんな暇はない。「ゴジラ×コング」も観たいが、「悪は存在しない」はもっと観たい。市民農園を借りてからというもの、ゲームの時間は明らかに減ったが、ささやかな読書時間も減り気味。もう仕事やめて農耕に専念したいなあ、という妄想に駆られる。
隣の区画の東さん(仮名)は、ちょうど一年前に市民農園を借りたという。スコップ
#番外 井上尚弥vsルイス・ネリ
布袋寅泰の演奏で出てくるとは。さすがタイソン以来の東京ドーム戦。カッコええなあ。
別の競技見てるみたいに、スピードが全然違うわ、井上。しかしネリって強いのね。いきなりダウン奪ってびっくりしたわ。井上コンビ炸裂。ノーガード戦法出た!紙一重で躱すのうまいなあ。
あの細かなパンチの応酬に、ものすごい技術が詰まっていると感じる。
うお〜、モンスター井上尚弥やっぱり強い!
#53 百鬼堂農園(6) 萌芽
市民農園を借りてから、書きたいことがいくらでもある。畑仕事は単調なことはほとんどなく、必ず何か起きる。noteで書くことがない、という人は、プランターで何か育てるなどしてみてはどうでしょうか。
一番ハードルが低いと思っていたハツカダイコンの芽が出ない。4~5日で発芽とあるが、土壌が厳しすぎたか。枝豆とスナップエンドウの葉が少し黄色くなり、強風で倒れかけている。トウモロコシは元気そう。なぜか植