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母子家庭は遺伝する?

「母子家庭や、精神疾患など家族の問題は遺伝するっていうからねぇ…」と陰口を言われたことがある。


非常に憤りを感じたし、惨めな思いをした。


しかし、母と同じく母子家庭になると決めた時、私は私のような思いを絶対に子ども達にはさせない!と強く決意した。


私には頼れる実家もなく、親戚とのかかわりもない。もちろん、その決意が折れそうで不安になる時も多々ある。唯一父とは、ようやく仲良くしているが、日常的に頼れるかといえばそうではない。


経済的な心配や、これからどう生活を豊かにしていこうかと思案する時も多い。


それでも、毎日喧嘩しながらもなんだかんだ仲良くくっついて遊んでいる二人の姿や、3人でくだらないことで笑う瞬間は、「これで大丈夫。」と私に穏やかな気分を与えてくれる。


時には、家に人が集まって食事をしたり、悩んだ時には連絡のできる友人もいる。


当時、母も母で、孤独や不安でいっぱいで、地域にも身内にも心地の良い居場所がなく、ギリギリの状態で私たちと接していたのだろう。


家庭内で問題が起きていると、人はそれを隠そうとする。

あの家は…とか、あそこのこどもは…というレッテルを貼られ、腫れ物扱いされることを恐れるからだ。


そうして社会との繋がりを自ら絶っていく事で、家庭は社会から孤立していく。

一方、子どもが自分から属することのできる社会というのも、学校以外では親の行動範囲や人間関係に大きく左右されるので、家庭ごと孤立し親が社会とのつながりを拒むようになれば、当然子どもも家庭という狭い社会以外との関わりは絶たれていく。


実際私も、私がひろげた交友関係の中で子どもたちが作った友達やコミュニティを、大人のトラブルに巻き込んでしまった結果、そのつながりを閉ざしてしまった経験が幾度かある。


子どもはいつだって被害者だ。と、私はよく口にする。


家庭以外のコミュニティで自分を受け入れてくれる場所や人の有無は、その家族の将来や生活に直接関わることだと思う。


何度人に裏切られようと、子どもたちのためにも、今の私に優しさをくれる目の前のひとりひとりを大切にしていくことは心がけていきたい。


やっぱり、人は一人じゃ生きていけないから。


生きていれば、悲しいこともあるし、人間なんかもうごめんだ!と投げ出したくなることもあるけれど、傷つくのも人から与えられるものなら、癒しをくれて優しさを与えてくれるのもまた、同じく人なのだ。

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