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セレビィのときわたり考察

クソほど長いです!

まえがき

こんにちは。noteを登録してみました。

普段twitterで垂れ流している考察のような妄想をnoteにまとめただけのものになっています。考察素人のため、記載した情報に信憑性はほぼありません。許して~
だらだらと書いている上にほぼ自分用の記録のようなものなので、かなり長く読みづらいです。完全に「脚本の人そこまで考えてないと思うよ」案件なのですが、オタクなのでたくさん考えたいと思います!!!

※このページには『劇場版ポケットモンスター セレビィ 時を超えた遭遇』のネタバレが多く含まれています!
未視聴の方はこの機会にぜひ観てください!!!(2023年5月23日までdアニメストアで配信していると思います)

※このページの内容は『劇場版ポケットモンスター セレビィ 時を超えた遭遇』の視聴を前提として書いています。(できる限り説明はしているはず)

今回は『ポケットモンスター』シリーズのキャラクター、セレビィのときわたりという能力について、『劇場版ポケットモンスター セレビィ 時を超えた遭遇』の情報を整理・妄想しながら考えていきたいと思います。
世界線(並行世界)民俗学(エセ)などの話を素人がするので、必ず間違いがあります!ご承知ください~

※セレビィのときわたりはアニメやゲームでもたまに登場するのですが、今回は映画の情報のみでやっていきます!

『劇場版ポケットモンスター セレビィ 時を超えた遭遇』概要

あらすじ

森の入り口で、「ユキナリ」は少女「トワ」と出会う。「森の声を聞いたら動かないこと」トワの忠告に頷き、ユキナリは森へ足を踏み入れる。そこでユキナリは、ハンターに追われる「セレビィ」を守るうちに「時を超える力」に巻き込まれ40年先の未来へと連れて行かれてしまう。
40年後の世界で、ユキナリはサトシたちと出会う。しかし、この世界でもまた、ロケット団史上最強の男「ビシャス」がセレビィを狙って襲いかかってきた。ビシャスはどんなポケモンでも凶悪に変えてしまうダークボールをあやつり、サトシたちからセレビィを奪ってしまう。ビシャスに捕われたセレビィを救おうと、サトシとユキナリは必死に立ち向かう。しかし、心優しいはずのセレビィに、大きな変化が表れて…。激しいバトルの中、姿を現したのは伝説のポケモン「スイクン」だった。サトシたちはセレビィと森を救うことができるのか!?
生きとし生けるものの友情といのちのあり様を描いた、感動冒険大作!

ポケットモンスターオフィシャルサイト
「セレビィ 時を超えた遭遇」ストーリー
より

登場人物(このnoteに出てくる人のみ)

〈ハテノ村の住民〉
・ミク:トワの孫娘。40年前のトワにそっくり。
・ホワイト:サトシたち一行をハテノ村に招待した青年。

セレビィの「ときわたり」について

幻のポケモンであるセレビィの能力の一つにときわたりというものがあります。上のあらすじの「時を超える力」がときわたりに該当します。簡単に言うと「過去・未来に行くことができる」能力です。めっちゃいい~

ときわたりの適応範囲

作中でセレビィはときわたりを2回します。1度目はハンターに追われて傷ついたセレビィがユキナリを連れて40年後の未来へ行くとき。2度目はユキナリを元の時代(40年前の過去)に帰すときです。

  • 1度目:傷ついたセレビィを守ろうと必死で抱きかかえるユキナリ→そのまま未来へ

  • 2度目はセレビィの手にちょこんと触れながらサイコキネシス的な能力でユキナリを空へ浮かせ運ぶ→そのまま過去(元の時代)へ

これらの描写から、ときわたりの効果の適応範囲は

  • セレビィ自身と(セレビィが)触れた相手を任意の時間へ移動させる

  • 移動するものは服などを含む肉体である

  • セレビィ自身や触れている相手が直接触れていないものは移動しないでその場に残る

だと考えられます。

ときわたりの矛盾点

この単純明快な能力のどこに筆者は疑問を持っているの~~!??と思われた方、そうですよね。

でも、セレビィのときわたりって、意外とかなーり複雑な構造をしていると(筆者は)考えています。これは指摘している他の方もいるので確かだと思うのですが、特にこの「セレビィ 時を超えた遭遇」でのときわたりには、矛盾点があります(おそらく)

ます突然デッケ~ネタバレを書きますが、ユキナリはオーキド博士です。!?!?

ユキナリ=オーキド博士なんですよ。劇場公開版や配信版の映像では、エンドロール中に博士の研究室の本の山から年季の入ったスケッチブック(おそらく80年物)が見つかる、という描写によって正体が明らかになります。さらに海外版と日本での再放送でのみ公開された「特別編」で追加されたシーンによって、ユキナリ=オーキド博士という情報がより補完されています。
(以下概要)

  • オーキド博士「スイクン…ハテノ村…そうか、今日があの日だったとはのう…」

  • 特別編ラストで、サトシたち一行がオーキド博士と通信中、ユキナリという名前を出していないのにも関わらず、オーキド博士が「おまえとユキナリは、永遠に友だちじゃよ」と言い、カスミが「どうして博士はユキナリの名前を知ってたんだろう…」と疑問を持つ

  • オーキド博士が年季の入ったスケッチブックを見ながら「まるで、昨日のことのようじゃ…」と懐かしむ

これらの追加シーンからも、(少なくとも)劇中のオーキド博士=森での出来事を経験したユキナリということは断言していいと思います。

ということは、ユキナリが元の時代に戻ったあとにオーキド博士となった世界線というものが存在し、劇中のオーキド博士はその世界線の人間であることがわかります。
(この記事に登場する世界線は後にまとめて解説するので、とりあえず先に進みます。)
そしてアニポケ主人公・サトシたち一行はもちろんオーキド博士を認知しています。アニポケ1話からの主要人物です。劇中でも直接は会っていませんが、序盤にビデオ電話でサトシたち一行との通信越しに登場しています。(スイクンの説明をしているし、もちろん川柳もよむ)

つまりサトシたち一行(=アニポケ)はオーキド博士(森での出来事を経験したユキナリの未来の姿(長いので以下:「森済み」とします))が存在する世界線の人々であることがわかります。そりゃそうですね。
そのため、オーキド博士(森済み)が存在する世界線=アニポケの世界線と考えて問題はないと思います。

しかし、ここでときわたりの矛盾という話に戻ります。作中ではトワによる以下のセリフがあるんです。

トワ「あっ ああ!」
  「おまえは、あのときの…よかった…よかった…」
  「40年前にこの森で消えた少年
このセリフからユキナリは

  • 40年前にときわたりをした。(確定)

  • 40年間行方不明だった。(おおよそ確定)

ということが考えられます。
おおよそ確定というのは、「40年間行方不明だった」とは明言されていないからです。しかし、トワの驚きぶりや残されたスケッチブックがあることからも、ユキナリは本当に行方不明=40年間ユキナリがこの世界線(ユキナリが元々いた世界線)において不在だった、ということがわかります。

ん????おかしいですね……

先程書いたように、アニポケの世界線はオーキド博士(森済み)が存在する世界線なんです。しかし、トワのセリフによって、ユキナリが不在(になった)の世界線であることが明らかになるんです。矛盾してしまっていますね。
つまり、少なくとも劇中で本来いるはずのない未来のユキナリ(オーキド博士)が、なぜか普通にいるという状態になってしまっているのです。

こうなっちゃう

これだとユキナリがときわたりをした後、もう一人のユキナリがその世界に突然発生して、その2人目のユキナリが成長してオーキド博士になる、みたいなことになってしまいます。それは増殖バグでは…??
しかしその場合、増殖バグで発生したオーキド博士は森での出来事を経験していないことになります。バグオーキド博士はときわたりをしていないのですから。しかし上記の通り今回の映画に出演しているのはオーキド博士(森済み)なので、増殖などはしていないようです。よかった~

この矛盾については、トワがユキナリの帰還に気づかなかった等の可能性はあるのですが、それだと映画ラストのトワとの再会のシーンと矛盾しますし、あまりにも悲しいので、今回は未来にときわたりをすると超えた時間分行方不明(不在)扱いとなるということを確定の情報として、オーキド博士などの矛盾をどうにかこうにか正当化する!をやっていきます!(ようやくスタート地点)

「ときわたり」の考察

ここからは筆者がちっちゃ~い脳からひねり出した、ギリギリ映画の各描写と矛盾しないぞ…!という(少なくとも劇場版での)セレビィのときわたりの仕組み、ユキナリのときわたりはこういうことだったんじゃないかという説を語っていきます。

劇場版のときわたり「特例」説

それではこじつけて参ります。
ときわたりの考察は他にもなさってる方が散見されるので、今回は一般的な説?ではなくいきなり筆者の考察を発表したいと思います。

ズバリ、「劇場版のときわたりはハテノの森という特殊な環境が引き起こした特例で、ときわたり自体は世界線の移動を含む時間移動能力」です。

何言ってる!?!?無茶な!となるかもしれませんが、「ふーん、なるほどね」になってもらえるようこれから解説します。

ハテノの森の入り口:巨木のトンネル

トンネルとはハテノ村とハテノの森の間に横たわる巨木に、大穴を開けて作ったようなものです。デッケ

雑模写です
手前がハテノ村、奥がハテノの森
横から見た配置図

トンネルの大穴や周辺の岩には|注連縄《しめなわ》のようなものが張られています。ハテノ村の人々はセレビィを森の神(森の守り神)と呼んでおり、森の言い伝えを大切にしています。なのであちらこちらに張られた注連縄のようなものは、セレビィへの信仰を表すものであると考えられます。

ところで注連縄とは

現在の神社神道では「社(やしろ)」・神域と現世を隔てる結界の役割を持つ。また神社の周り、あるいは神体を縄で囲い、その中を神域としたり、厄や禍を祓ったりする意味もある。御霊代(みたましろ)・依り代(よりしろ)として神がここに宿る印ともされる。古神道においては、神域はすなわち常世(とこよ)であり、俗世は現実社会を意味する現世(うつしよ)であり、注連縄はこの二つの世界の端境や結界を表し、場所によっては禁足地の印にもなる。

Wikipedia

とのこと。超絶簡単に言うと、注連縄=神域と現世を分ける結界(境界)である。(雑すぎごめんなさい!!!あってるかしら…)
今回の場合、神域(聖域)=ハテノの森現世=ハテノ村と当てはまります。

まあ、映画に出てくるのは正確には注連縄という名前ではないと思いますし、ハテノ村の信仰も神道ではないのでしょうが、おそらく神道に近い宗教観のものなので、ここでは注連縄と同じ役割を担っているものだと捉えています。(神道とは以下のようなもののようです)

神道(しんとう、しんどう)は、日本の宗教。惟神道(かんながらのみち)ともいう。教典や具体的な教えはなく、開祖もいない。神話、八百万の神、自然や自然現象などにもとづくアニミズム的、祖霊崇拝的な民族宗教である。
自然と神とは一体として認識され、神と人間を結ぶ具体的作法が祭祀であり、その祭祀を行う場所が神社であり、聖域とされた。

Wikipedia

近そうでは…ないで…しょうか…(自信が本当にない)

ともかく、ハテノ村とハテノの森の注連縄が張られたトンネルは神道での鳥居であり、つまり神域(ハテノの森)への入り口(門)を意味することがわかります。

鳥居(とりい)とは、神社などにおいて神域と人間が住む俗界を区画するもの(結界)であり、神域への入口を示すもの。一種の「門」である。

Wikipedia

神域と門

これまでの情報を整理すると

  • ハテノの森=神域

  • ハテノの村=現世

  • 注連縄が張られたトンネル=結界(境界)、門

となっています。
神域(ハテノの森)に入りこむためには、この門(トンネル)をくぐり通る必要があるわけです。反対に神域から出るときも門をくぐり現世へ戻る。

そしてこれが先程ズバリと書いた「ハテノの森という特殊な環境」の説明となります。確かにハテノの森(とトンネルとそれに隣接するハテノ村)って特殊な環境だと考えられるでしょう!?!?(そうだと思って~)

ここまで長々とハテノの森が特殊な環境・神域であると書いたのですが、これがどうユキナリの矛盾するときわたりと関わってくるの~?となりますよね。すみません!

個人的解釈である「劇場版のときわたりはハテノの森という特殊な環境が引き起こした特例で、ときわたり自体は世界線の移動を含む時間移動能力」という説の前半部分は先程説明した通りなので、これからはこの特殊な環境がユキナリのしたときわたりにどう関わり、結局劇場版の世界線はどうすれば矛盾しないことになるの?を図解していきます。

通常のときわたりの仕組み

その前に通常のときわたりの仕組みについて説明させてください!!!個人的解釈の「ときわたり自体は世界線の移動を含む時間移動能力」という部分ですね。

通常のときわたりには10つのパターンがあると考えられます。

  • 現在(ときわたりした時点)→未来→現在:4パターン

  • 現在→過去→現在:4パターン

  • 現在→同一世界線の未来(一方通行で帰還しない):1パターン

  • 現在→同一世界線の過去(一方通行で帰還しない):1パターン

パターン1:一方通行で帰還しない

現在から同一世界線の未来/現在から同一世界線の過去に行き、一方通行で帰還しないパターンはわかりやすいですね。未来/過去に行ったまま元の時代に帰ることがない。元の時代の関係者にとって、ときわたりした対象はずっと行方不明(不在)なので、スッゲー切ないですね。(Legendsアルセウスの主人公は多分このパターンだと思います※ときわたりではない)
もちろんこのパターンでは世界の修正・上書き等はされません

図の見方・前提情報

突然ですが、これから登場する図の見方・前提情報について書かせていただきます!!(長文)
下記の図は共通して、世界線Aの左上の若トワがスタート地点(ときわたりした地点)です。
上下にある2種類の線はそれぞれ「世界線A」「世界線B」を指し、両者は類似する並行世界です。世界線Bは基本的にときわたりする対象が帰還する際に帰還用に発生する世界線(○○がときわたりから帰還する世界線(IF)が実現したもの)です。(下記にて説明する一部例外を除く)
つまり元々同一人物(○○(B出身))が存在する世界線Bに、世界線Aの存在であった対象(○○(A出身))がときわたりで帰還(移動)し、その世界線に腰を据えて人生を繰り広げる、ということがほぼあり得ないということになります。同一人物である○○(A/B出身)が各々自由に行動し過ごしていたら、それはドッペルゲンガーになってしまうので…(それはそれで面白いので二次創作する際のネタにぜひしたい)
あとは基本的に同一人物が同じ世界線に存在し続けることは世の理に反していると考えられるからです。非常に突拍子もなく、またポケモン世界観の世の理を筆者は知っているのか??(圧)という感じですが、今回はそういうことだと許していただきたいです。泣

パターン2:現在→未来→別世界線の現在

行き先が未来か過去かは、未来のパターンを左右反転すれば過去のパターンと同じになるので、今回は未来へときわたりするバージョンでみていきます。
(ユキナリとオーキド博士だと映画の設定と混乱してしまうため、図ではトワさんにときわたりしてもらいました。ありがとうございます。)

以下の文での「トワ」という名詞は「ときわたりをする対象」という名詞と互換性があると考えてください。
本当にお待たせしました。ようやく説明に入ります。

現在→未来→別世界線の現在の図解

この現在→未来→別世界線の現在のパターンは、映画でユキナリがしたときわたりと同じ仕組みです。映画では何度も言うようにこれがさらに複雑になっています。
図のように、まず世界線Aの現在から世界線Aのx年(秒/分)先の未来へときわたりしたトワ。世界線Aのx年(秒/分)後で任意の期間過ごし、その後セレビィにより元の時代に帰還(ときわたり)します。この場合帰還する元の時代とはときわたりした時点=時間のみを指し、帰還する場所は元の世界線とは違う別の世界線Bとなります。そして別世界線Bの現在からAのときに行方不明(不在)だった分のx年(秒/分)+αの人生を送るという流れになります。

そして重要なのですが、このパターンの場合トワは世界線Aから世界線Bに流れ着き、その後の人生を歩むため、結果的に世界線Aのトワは再び行方不明(不在)となります。今度は再び縁があってときわたりをする以外に、トワが世界線Aに戻ってくる可能性はほとんどありません。

パターン3:現在→未来→同一世界線の現在

現在→未来→同一世界線の図解

こちらのパターンは、トワが世界線Aの現在から世界線Aの未来へのときわたりをした際に発生した、x年(秒/分)間分の人生という空白の期間(不在の時間)を、元々存在していた同一世界線である世界線Aの現在(元の時代)に帰還したトワが埋めていく(上書きする)という、シンプルなものです。上書きした世界線の名称が世界線A’です。上書きされるのはトワの不在の時間なので、世界線Aでトワが行方不明(不在)だと認識していた人々の記憶は修正されることになります。

パターン4:現在→別世界線の未来→別世界線の現在

現在→別世界線の未来→別世界線の現在の図解

これが上記の図の見方・前提情報にちょこっと触れていた例外です。このパターンに登場する世界線Bは、帰還用に発生した世界線ではありません。そのためこの世界線Bには先住民の自分(同一人物)が存在します。

この場合、まず世界線Aの現在からときわたりしたトワは、別世界線Bの未来にたどり着きます。そこには年齢を重ねたx年(秒/分)後の自分が存在し、ときわたり(行)時点では出会うことも可能です。しかし、世界線Bの未来から世界線Bの現在に帰還することで、世界線Bには先住民トワの同一人物が現れることになります。現れることだけなら問題は無いのでしょうが、世界線Bに元々存在していた先住民トワがいるにも関わらず、世界線Aからの来訪者・ときわたりトワがこの世界線Bの現在から「行方不明(不在)だった分のx年(秒/分)+αの人生を送る」となると、話は変わってきます。

前提として筆者は世の理によって一定期間以上存在するドッペルゲンガーは制限されていると考えているので、この場合でも先住民トワと、ときわたりトワは共存することはできません。旅行で来るのはいいけど永住はだめだよ、というイメージです。

じゃあ世界線Bの現在では両者はどうなってしまうのか。このパターンになることがときわたりトワの人生で確定した時点で、世界線Aよりときわたりしてきたトワと、元々この世界線Bに存在していた「同一人物」である先住民トワが、世界からほぼ「同一個体」だと認識(誤認)され、その結果どちらかの肉体に統合される(1人になる)、と考えられます。同一人物だけど同一個体ではないという状態だったものが、世界によって強制的に統合(合体)されるというわけです。最近iPhoneで実装された重複写真の結合を世界が強制で行う、というイメージが近いかなと思います。

その場合、肉体はどちらかの個体のものに統一されますが、同一人物で世界に誤認されるほど類似した存在同士なので、肉体の誤差はほとんどないと思われます。そのためどっちの肉体に統一されてもさして問題は無い。しかし精神性、両個体の積み重ねてきた経験人生の内容、記憶は異なる場合が大いにあると思われるので、その場合はそれらが統合された個体にインストールされると考えられます。(これは完全に妄想です。)されなかったらどうしよう…

統合ではなくどちらかの存在が世界によって消滅させられる、という説もあります。これは悲しいですがどちらの個体が優先されるのでしょうか…やはり先に存在していた方なのでしょうか。(二次創作が捗りますね)

ちなみにパターン2の場合と同じく、世界線Aのトワはときわたりをして世界線Bの現在に移動した時点で、再びx年(秒/分)+α行方不明(不在)扱いとなります。+αはx年(秒/分)経ってから人生が終わるまでの期間です。

パターン5:現在→別世界線の未来→同一世界線の現在

現在→別世界線の未来→同一世界線の現在

ようやくパターン5です。ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。本当にお疲れ様です…

小見出しがなんかややこしいですが、ここでの同一世界線の現在というのも上記と同様に、元々いた世界線Aの現在(ときわたりした時点)のことを指します。つまり別の世界線に一旦移動して、そこから元いた現在そのまんまに戻ってきたという感じです。これも例外の一つとなります。

世界線Aからときわたりしたトワは世界線Bの未来へ移動し、任意の時間を過ごします。世界線Bには別個体の先住民トワが存在しており、おばあちゃんになった自分が(生存していれば)会うことができます。そしてその後、また元いた世界線A元の時代に戻ってきます。そして何事もなかったかのようにその先の人生(x年(秒/分)+α)を世界線Aで過ごすことができるのです。

実際はときわたりをした時に、トワは世界線Aにおいて行方不明(不在)扱いとなっているのですが、帰還してからその不在の期間(x年(秒/分)+α)を上書きする形で過ごすことになるため、トワを行方不明(不在)だと認識していた人々の記憶は修正されることになります。

パターン5の特徴として、世界線Bの先住民トワ(同一人物)や、ときわたり先で過ごした際に関わった人々に関しては、上書きや統合、記憶修正などの影響がほぼ無いことが挙げられます。つまり世界線Aへ帰還していったトワを世界線Bの人々(先住民トワ含め)は記憶し続けることができるということです。よかった…

トワがときわたりをしたということを、世界線Aにおいてはトワさん自身しか知らないことになります。

以上のパターンに「現在→過去→別世界線の現在」「現在→過去→同一世界線の現在」「現在→別世界線の過去→別世界線の現在」「現在→別世界線の過去→同一世界線の現在」の過去バージョン(上記のパターンの左右反転した状態と同じ仕組み)を含むことで、通常のときわたりの仕組みは全てになります。(抜けがありましたら教えていただけると嬉しいです!)

特例のときわたりの仕組み

なぜベースがパターン2なのか

ついにここまでたどり着きました……前置きが長すぎました、、でも全部必要なエビデンスということで、ご容赦ください!

劇場版のときわたりの矛盾した世界線をどうすればいいのか。筆者がネットで見かけた説の多くは「歴史の上書き」「過去改変」「歴史の修正」というようなものでした。そちらの説は先行研究者の方の考察をぜひ見ていただきたいです。

筆者が上書き等でないという説を考えた結果、劇場版のときわたりは特殊な環境が引き起こした特例説が出てきました。

(ここからは映画の登場人物の設定で図解をするので、例に使ったIFトワさんは終了となります。ありがとうございました!本当に!ここからは本編のトワさんの設定で行きます)

ようやっと、特例の劇場版のときわたりについて触れることができます。
上記の通り、ユキナリが巻き込まれたのはパターン2「現在→未来→別世界線の現在」に近いものだと考えられます。

現在→未来→別世界線の現在の図解

再度画像を載せておきます。これをユキナリとオーキド博士(劇場版仕様)に変換します。

劇場版ユキナリのときわたり図解

世界線Aがユキナリが元々存在しており、セレビィと初めて出会った世界線です。そこから40年間の行方不明(不在)状態を経て、同一世界線である世界線Aの40年先のハテノの森へときわたりします。そしてサトシたち一行と出会い、ユキナリのことを行方不明(不在)だと認識していたトワに再会するのです。(ここで矛盾が生じていますが、そのまま進みます)そして森での出来事を経験したユキナリは、セレビィによって元の時代に戻ります。この際ユキナリが帰還する元の時代は元々存在していた世界線Aではなく、世界線Bになります。

なぜ帰還するのが世界線A(またはA’)(パターン3)ではなく世界線B(パターン2)なのかというと、パターン3では森済みのオーキド博士が存在することができず物語と矛盾しますが、パターン2のような世界線Bは「ユキナリがときわたりから帰還した際に発生した」世界線なので、森済みのオーキド博士と、ときわたりしてきたユキナリが唯一矛盾せず同時に存在できるからです。よって世界線B=アニポケ世界線(劇場版の)ということにもなります。

先の通り、ユキナリが帰還して成長した姿が劇場版のオーキド博士なのですが、ユキナリがときわたりをしていない世界線でも、オーキド博士となる可能性は大いにあります。その世界線でもオーキド博士は存在しますが、今回の場合オーキド博士は森済みである必要があります。よって劇場版のオーキド博士は、ユキナリ少年時代にときわたりから帰還したという経験を有した唯一の存在ということになり、必然的に世界線B(「ユキナリがときわたりから帰還した際に発生した」世界線)にて成長した人物ということになります。
※さすがに帰還後の複数分岐(トワとの再会の時点で分岐・ルートが複数ある)はキリが無いので考えないことにします。世界線って細かーく分岐するというものでもあると思うのですが、今回は人生の大筋が同一の場合は分岐せず(収束され)同じ世界線だと認識されるという考えの下やっていきます

ここでユキナリがまだ元の時代に帰還していないのに、森済みのオーキド博士はなぜ存在できるの?という疑問が湧くかもしれませんが、それは『セレビィ 時を超えた遭遇』に森済みのオーキド博士が登場したから、以外に説明できないと思います。森済みのオーキド博士がすでに存在するという事実により、逆説的にユキナリが帰還した世界線が世界線Bとなります。森済みのオーキド博士は唯一無二の存在ですから。なので劇場版の世界線が確定世界線A→世界線Bという構成であるから、森での出来事が起こっている最中にも関わらず、成長後の森済みオーキド博士が既に存在できた。未来が確定で1つのルートしかないから、その未来が起こる前にも存在できるというわけです。(劇場版に限っての話ですが)

矛盾整理

上で起こったと記述した矛盾を解説する時が来ました。先ほど「ユキナリとオーキド博士が同時に存在する」という矛盾については解決したと思います。
一旦前提として上記した情報まとめると、トワはユキナリのことを行方不明(不在)だと認識しています。そして実際ユキナリは世界線Aにおいて40年間行方不明(不在)でした。トワは世界線Aの住民なので、トワの認識は事実だったわけですね。一方、世界線Bアニポケ世界線)に帰還したユキナリは成長してオーキド博士となります。
なので現在残っている矛盾は、

  • アニポケ世界線(世界線B)の住民であるサトシたち一行がなぜ世界線Aにいるのか

  • 世界線AとBがなぜ同じ映画で登場しているのか(複数の世界線が同時に観測される)

この2つの矛盾は先に挙げた、特別な「ハテノの森」と世界線の関わりを考えることで、(無理矢理)一気に解決できると思います。

特殊な森と世界線

小見出し「ハテノの森の入り口:巨木のトンネル」「神域と門」において、すでにハテノの森が特殊な環境であることは提示しました。

  • ハテノの森=神域

  • ハテノの村=現世

  • 注連縄が張られたトンネル=結界(境界)、門

ここからはこの特殊な環境がどのような影響を及ぼしているのかを考察します。(今までの考察も多分無理があるものでしたが、それ以上にほぼ8割妄想のような話になっていきます!)

民俗学には異界境界という概念があるそうです。異界とは

人間が周囲の世界を分類する際、自分たちが属する(と認識する)世界の外側。異世界。

Wikipedia

とのこと。そして異界と現世を分ける境界の役割を果たす場所に「橋・坂・峠・辻」などがあります。
筆者は先の通りハテノのトンネル結界(境界)、門と定義しています。よって民俗学の異界と境界の関係性に当てはめると、ハテノの森=異界とも定義できることになります。

異界って、説明をみると死後の世界(霊界)や妖怪?たちの住む世界というだけではなく、別の世界線(パラレルワールド・並行世界)のこととも捉えられませんか?Wikipediaにも関連項目にパラレルワールドや次元の記述があります。
よって異界=別の世界線ということになります。

つまりハテノの森(異界)=別の世界線と定義が可能になるのです。

へえ…?ハテノの森が別の世界線になっていると…?

ズバリ言うと筆者は「ハテノの森は存在自体が独立しており、また複数の世界線が交わる場である」と考えています。無茶な…

じゃあハテノの森は常に世界線がよく分からない状態になってる…ってコト!?いや~さすがにセレビィの立ち寄る森だからといって森が常にこんな状態だったらヤバすぎますよね…森に入っただけで世界線迷子になってしまう…

しかしハテノの森は特殊な環境としか言えない…。ただ「トンネルを抜けると異界であった」が起こってしまうと問題がある。信仰はあれど世界的にみれば普通の森が、特殊な能力を発動する条件があるはず…あ、あれ!?も、もしかして…トリガーって……

ときわたり」なの~~~~~~!??!?!?!?!??

そう、ハテノの森では、伝承になるほどセレビィが寄り付き、「森の声」と名前が付くほどまでに「ときわたり」が行われているのです。セレビィの姿を目にした人は殆どいなくとも、必ずこのハテノの森で複数回ときわたりがされている。
劇場版でもハテノの森でときわたりが行われました。(往復で2回)

つまりハテノの森は「ときわたりが行われている最中森の境内(ときわたりの波紋の範囲内)に存在する者を、世界線が曖昧になる・複数交わる」状態にさせるのではないでしょうか。

ときわたりの適応範囲で述べたように、セレビィのときわたりは「対象に触れることでその存在とともに、時間または時間+世界線を移動する」ことができます。
時を超えるには触れることが必要。しかしもしときわたりが起こることで空間が歪み、その波紋に巻き込まれるということがあったなら…。これがハテノの森で起こっていることだと筆者は考えています。Legendsにも時空の歪みというものがありましたよね。本来無いようなアイテムやポケモンが発見されるという。劇場版のときわたりでは「森の声」(音)とともに、ときわたりした地点から空間に波紋のような青白い光が確認できます。これは時空の歪みを表現しているのではないでしょうか。
「森の声を聞いたら動かないこと」という村の言い伝えでは、巻き込まれて違う時代に連れて行かれてしまうとなっていますが、実際は森の声(時空の歪み)が影響する範囲で動く・発生地点に近づくと空間の歪みに巻き込まれ、世界線を移動してしまう、ということを指しているとも解釈可能です。

そしてサトシたち一行はその歪みの範囲内にいたことによって、世界線Bから世界線Aへ移動できた。正確には世界線Bであり世界線Aでもある空間にハテノの森が成ったことでサトシたち一行が世界線Aに接続できたという感じでしょうか。
パッと切り替わるように森の世界線が曖昧になる。サトシたち一行は気づかぬうちにオーキド博士が不在の世界線Aと交わったのなら、ユキナリが行方不明(不在)だと認識していたトワ(世界線Aの存在)とオーキド博士を知っている(認識している)サトシたち一行(世界線B)が同一世界線に存在していることの辻褄が合います。

アニポケ世界線(世界線B)の住民であるサトシたち一行がなぜ世界線Aにいるのか、解決できたのではないでしょうか。

現在の登場キャラクターの配置はこのようになっているかと思います。

同色の○が同一個体
ハテノの森を含んだ配置

このような流れで、ときわたりをしてきたユキナリの世界線Aに、サトシたち一行の世界線Bが、ときわたりの波紋によりハテノの森の世界線が曖昧になった(時空が歪む)ことで合流(混合)します。

ときわたりの影響でハテノの森の時空が歪むと、世界線はときわたりで対象が飛ばされる世界線(今回は世界線A)に繋がり、世界のベース(森の外の世界線)がその世界線(世界線A)になると考えられます。そのためユキナリとサトシたち一行は出会うことができたのではないでしょうか。もしサトシたち一行ではなく別の世界線(世界線Cなど)の存在がときわたりの最中に森に存在していたとしても、同じように世界線Aと世界線Cが合流し、世界のベースが世界線Aとなるということです。

そして帰還する際のときわたりで再び世界のベースが元に戻り(リセットされ)、サトシたち一行は元々の世界線Bへ帰るということになります。どうして世界線が戻るの?という疑問はそうじゃないとサトシたちがアニポケ世界線に帰れないからだよ~~としか、、(急に適当になる)流石にそこは主人公という力で世界によって補正されてほしいところです。

以上のことから、やはり

劇場版のハテノの森は「ときわたりが行われている最中森の境内(ときわたりの波紋の範囲内)に存在する者を、世界線が曖昧になる・複数交わる」状態にさせていたから、世界線AとBが同じ映画内で登場できた(複数の世界線が同時に観測された)

と考えられますので、矛盾は解決できたと思います。

結局オーキド博士(森済み)はどういう状態なのか

オーキド博士は結局どのような状態なのか。上記の通り、オーキド博士(森済み)が存在しているのは世界線Bですが、映画(世界線Aメイン)には登場します。しかしオーキド博士が登場するのはサトシたち一行が森へ入る前と入った後であり、サトシたち一行が世界線Aに移動(接続)しているときは特別編を除き登場しないんですよね。

しかしこのオーキド博士(森済み)が世界線Bに存在し、映画(世界線Aメイン)で特別編のように登場シーンが途中で挿入されることは全く問題ないのです。なぜならオーキド博士(森済み)は、サトシたち一行に直接会っているわけではないのですから。もしオーキド博士(森済み)が映画で直接サトシたち一行やユキナリ、トワたちと合流し会話などしていたら、大問題です。アナタドッカラドウヤッテキタノ?!状態になりますから。

一人世界線Bで存在しているオーキド博士は研究所にて、世界線Aで起こったサトシやユキナリ、森での出来事を思い出し、特別編でもサトシに通信(ビデオ電話)越しに友情について励ましの言葉をかけます。
(まあこのビデオ電話の際、2回ともサトシたち一行は世界線Bに戻ってきているので、お互いの世界線は同じなのですが……)

このように、オーキド博士(森済み)はサトシたち一行とは別の世界線Bで一人行動している(直接対面していない)ため、映画でのオーキド博士の存在に矛盾は無いことになります。映画を鑑賞している視聴者のみが、並行世界を瞬時に切り替えるように観測しているのです。

ところで一緒の世界線にいないのに、一方(サトシ)は現在森での出来事を経験していて、もう一方(オーキド博士)は過去の同じ事を想起しているって………エモくないですか???どこにいても友だちなんだね………;;;;;

結局トワはどういう状態なのか

ユキナリとサトシたち一行は、世界線Aの存在であるトワに出会います。しかし既にサトシたち一行は波紋に巻き込まれる前にトワたちと出会っていますよね。あれ、サトシたち一行がときわたりの波紋に巻き込まれたのは森に入ってからなので、初対面の時点でトワとサトシたち一行の世界線は世界線Bでないと成立しないはず……つまり初対面でのトワは世界線Bの存在でなくては辻褄が合いません。

少しズルっぽいですが、サトシたち一行が映画の序盤で出会ったトワやミクたちは世界線Bの人々で、2回目以降(ユキナリを連れて森から出てきた際~別れまで)に会ったトワは世界線Aの存在、と考えるとどうでしょうか。つまりサトシたち一行が初めて出会ったトワやミクは、次に会った時と別個体である、ということです。

ズルっぽいと書きましたが実際はそんなこともないかもですよね??序盤で出会った時、実際はタケシとミクしか名乗っておらず、そんなに会話もしていない(言い伝えについて軽く話した程度)。次に会ったときにもサトシたち一行に対して「アンタら誰や!!!」とか「さっきぶり~」などの反応もなくユキナリにばかり反応していたり、みんな自己紹介を2回目に会った時にするなど、この説をむしろ後押ししているのか………??と思っちゃいそうになります。
とにかくトワの別個体(世界線が違う)説で考えると色々とよさそうです。ちなみこれで言うとにサトシたち一行と1回目に会ったトワは世界線Bの存在なので、映画のラストの若トワが成長した存在だと思われます。

まとめ

以上で通常・劇場版での「ときわたり」の仕組み、劇場版でのときわたりに関する矛盾っぽいものは解読できたのかな~と思います。

まとめると本ページでは、

劇場版の「ときわたり」は、ハテノの森の特殊な性質によって世界線が曖昧になり、ユキナリとサトシたち一行が出会うこととなったという、奇跡・夢のような出来事だった

という結論に至りました。

いや~~~~ここまで来るのにちょっとした卒業論文みたいな分量になってしまいました。とにかく、ときわたりが神秘的なものであるということが伝わったでしょうか!?!?この筆者の個人的な考察が、ときわたりを題材とした二次創作などをされる方や、映画・ゲーム・アニメ等を考察する方々の一参考になれば幸いです!

永遠に友だち

それではさようなら~~

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