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22人を超えていけ。【日向坂46を見て思うこと】

日向坂46にとっての頂点は間違いなく東京ドームだ。

苦難と共に歩んだけやき坂46、希望を新たに進むもコロナに阻まれた日向坂46。その全てがドラマティックに収束したのが2022年3月の東京ドーム公演『3回目のひな誕祭』だった。


潮紗理菜
影山優佳
加藤史帆
齊藤京子
佐々木久美
佐々木美玲
高瀬愛奈
高本彩花
東村芽依
金村美玖
河田陽菜
小坂菜緒
富田鈴花
丹生明里
濱岸ひより
松田好花
宮田愛萌
渡邉美穂
上村ひなの
髙橋未来虹
森本茉莉
山口陽世


この全員が揃うまでには有り得ないほどの苦難がかさんだ。なんならこの当日ですら予期せぬ不運が訪れ、それに崩れ落ちるメンバーもいた。

そんな道のりだったからこそ我々はハラハラしながらも希望を抱き、ようやく叶った有観客公演に全てを込めた。それは舞台に立つメンバーもそうだっただろう。

関係者席には卒業生となった長濱ねる(けやき坂46)、井口眞緒、柿崎芽実も顔を出した。まさにメンバーとファン、卒業生、そしてそれまでの過程を支えてくれた全てのスタッフさんたちにとっての集大成となった。




そこからの歩みはどうだっただろうか。

小坂菜緒の復帰に湧いたのも束の間、2期生の渡邉美穂が卒業を発表し、同期の宮田愛萌もそれに続いた。

2023年に入ると9thシングルでフロント入りし、外から多くのファンを引っ張ってきてくれた1期生の影山優佳も卒業した。

そして年末には1期生の潮紗理菜、年明けには同じく1期生の齊藤京子と、立ち上げメンバーの卒業・卒業発表が続いた。



売上はどうだろうか。7thシングル『僕なんか』で多少巻き返したが、その後は約2年間にわたり大きく変わらず、何よりMVの再生数が顕著に減少した。

近年メジャーになりつつあるビルボードランキングでは9thシングルより上り調子の気配を見せたが、ファンの中ではその実感は伴っていなかったかのように思えた。東京ドームまでの道のりで味わったような興奮はもはや立ち消えてしまっていたのだ。




そんな中でも大きな希望があった。

それがその東京ドーム公演を見て、このグループに、日向坂46に入りたいと勇気を持って入ってきてくれた4期生だ。

中には選考途中に会社を辞めた子もいる。高校の3年間を費やし合格した大学を辞めた子もいる。みんなが日向坂46を良くしたいと思ってこのグループに入ってきてくれた。それは普段の活動からも、彼女たちのブログからもひしひしと感じられる。


そんな想いは、徐々にでも、徐々にでもファンの胸を打っていっている。みんなで立った『おもてなし回』、そして各坂道グループを代表して立った『新参者』。

初々しさと同時に見えてくる覚悟と努力は確実に多くのファンの心を打った。打たれた。だから、この子たちが未来を掴む姿も見てみたい。そう強く思った。




今回の選抜制度は確かに異論反論、色んな意見と感情が飛び交うだろう。だが一方で、これからの日向坂46を担うのは彼女たちで、それができることをこの1年半で彼女たちは確かに証明してきた。


正源司陽子
藤嶌果歩
宮地すみれ
平尾帆夏
山下葉留花


今回選抜に入ったメンバーだけじゃない。


石塚瑶季
小西夏菜実
清水理央
竹内希来里
平岡海月
渡辺莉奈


その全員が、これからの日向坂を担い、そして大きくしてくれることを証明してくれるはずだ。


22人の日向坂46は終わった。

終わったからこそ超えていかなければいけない。

彼女たちがお世話になっている振付師のTAKAHIRO先生もこう言っている。


『先輩に対しての礼儀は、おだてることでも、忖度することでもなく、先輩を超えること。』


それが全てだ。だから見守ろう。

これからの日向坂46の変化を、進化を、歩みを。



必ず超えていかなければならないのだから。

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