レッサーパンダは夢を見る
オタクは悪だ。
今の10代からすると信じられないかもしれないが、少なくとも今のアラサーはそんなものだった。
メディアでは二次元や萌えが奇怪なコンテンツとして映され、親も同級生もオタクを下に見た。唯一それに理解を示した母親もまた某アイドルのオタクで、結局オタク同士でしか理解の進まない時代だった。
そんな10代を送ってきたので今もオタクであることを公表するのはとても憚られる。今さら「引かれるのではないか」という危惧はそんなにないが、少年期・青年期のそうした記憶がなんとなく邪魔をするのだ。
色々あって一緒になり、今は離れた元パートナーもオタクだった。ただしオタクには厳しかった。自分以外の女を推すのが許せないというシンプルかつ奇怪なものだった。ただし「そういうものなのか」と納得もした。やっぱりオタクはなかなか難しいのだ。
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