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リーダーがすべきなのは「良い問いを立てる」ことなのかもねという話

こんにちは!「ゆっくり、いそげ」を掲げるプロジェクトsloth(すろーす)のプロデューサーをしているワープくんです。

最近「コンセプトの教科書」という本を読みながら、「コンセプトを作る」ということに向き合っています。

こちらの本は大きく6つの章で成り立っています。amazonの販売ページ上に載っている目次から章のタイトルだけ引用します。

第1章 コンセプトとはなにか?
第2章 コンセプトを導く「問い」のつくり方
第3章 顧客目線で設計する「インサイト型ストーリー」
第4章 未来目線で設計する「ビジョン型ストーリー」
第5章 コンセプトを「1行化」する
第6章 コンセプトを「最適化」する

https://amzn.asia/d/9IVQxqt

初めてこの本を読んだ時は

「コンセプトを作るためのhowが載っていてわかりやすいな!3章以降を中心に読んでワークしたろっ!」

と思い、色々ワークをやってみましたが、ピンとくるコンセプトは作れませんでした。

しかし、最近再読してみて

「本当に重要なのは2章の問いの作り方なんじゃないか?!」

と思い直し、良い問いを作るにはどうしたらいいのか?ということに向き合っています。

※本を読んでいただければわかるのですが、著者の方も「問いを作るのが一番大事だよ!」と言ってくださっています。僕が方法ばかりを追い求める愚か者だっただけで、本はとてもいい本です!

良い問いを立てる、というところに向き合っている過程で、「これってリーダーにとって一番大事なスキルなのかもな」と思ったので今回noteにまとめてみることにしました。

前提

僕はアル株式会社という会社で5年弱ほど働いています。ベンチャーやスタートアップで働いていると、「リーダーを目指したい」「成長したい」という成長意欲が高い方が多いです。僕自身も早くリーダーとかマネージャーになりたいな、と思っていました。

自分の感覚として、リーダーになるのに必要な要素はちゃんとタスクがこなせていることだと思っていました。具体的なスキルとしては👇こんなところです。

  • 指示を受ける前に必要なタスクを先回りできている

  • 上司や同僚のタスクを手伝ったりして、時には巻き取ることができる

  • 自分のタスクをちゃんと管理できている

もちろん、上述の内容を実行することが間違っているわけではなく、このあたりがしっかりしていると「優秀」と評価してもらえるはずです。

しかし、ここで上げた内容は全て「既にある問いに対して、如何に効率的に回答するか」という内容です。「タスクを整理する」という行為は「既に解くべき問いが定まっている状態」じゃないと発生しないからです。

リーダーって何をする人?

リーダーとは「リードする人=導く人」なので、リーダーの仕事は「チームを特定の方向に導くこと」です。そして、タスクの方向性を決めるのが「問い」になります。

もう少しかみ砕くと、「リーダー」と「メンバー」の一番の違いは「何に対して責任を持つか」ということになります。

  • メンバー

    • 方法(どうやるか)に責任を持つ。良い方法で実行することが大事。

  • リーダー

    • 問題(何をやるか、なぜやるのか)に責任を持つ。良い問いを考え続けることが大事。

「良い問い」とは?

「良い問い」について、最初に紹介した「コンセプトの教科書」に載っていた内容を紹介させていただきます。

「良い問い」に必要な要素というのは以下の二つです。

  • 解決方法の自由度が高い

  • 解決した時のインパクトが大きい

イメージがわきにくいと思うので、たとえ話をします。

例題:あなたはビルのオーナーです。ビルはある程度古いため、エレベーターが遅く、さらに1台しかないので時間帯によってはかなり待たされることになります。この時、ビルの入居者から「エレベーターが遅いからなんとかしろ!」とクレームが入ったとします。この時どのような問いを立てますか?

この時に、「エレベーターを速くするにはどうしたらいいか?」という問いを立てたとします。この場合はたしかにエレベーターが速くなったら根本的な解決になるので、インパクトは大きいです。ただし、「エレベーターを修理する」ぐらいしか解決方法がないので、自由度は低いです。

または、「階段を使ってもらうにはどうしたらいいのか?」という問いを立てたとします。「階段に手すりをつける」「階段のデザインを上りたいものにする」など解決方法の自由度は高そうです。一方、高層階の方、車いすの方など、ずっと毎回階段を使うことが出来ない人の問題が解決していない以上、インパクトが小さいです。

では、「エレベーターの待ち時間を短く感じてもらうには?」という問いはどうでしょうか。これは「エレベーターホールにチラシを貼る」「エレベーターの中のモニターに動画を流す」など、色んな解決方法があるかもしれません。また、エレベーターを使う時の負を解決できるので、インパクトも大きいです。

このように、良い問いを立てることが解決策(タスク)の方向性に大きく影響を与えるのです。

おわりに

というわけで、「コンセプトの教科書」から気づきがあった、リーダーに必要なことについてまとめてみました。

コンセプトの教科書はめちゃくちゃ面白いうえに、具体的なアクションにつなげやすいので、超おススメです!

また、今回のコンセプトの教科書を読んだ結果、今のslothというプロジェクトではどのようなコンセプトを考えてみたのか、ということがslothのトークンコミュニティ内の「読み物」チャンネルにて公開されています!


読むためにはslothのトークンを1トークン以上購入する必要があるので、ちょっと大変なんですが、もしご興味ある方が入れば是非!


サポートしてもらえたら、マンガを買います!!