林家はな平

落語家です。喋ることを生業としてますが、書くことにも興味があります。読むのは苦手なのに…

林家はな平

落語家です。喋ることを生業としてますが、書くことにも興味があります。読むのは苦手なのに書くのは好きです。日々のこと、落語のこと、食べ物のこと、自由気ままに綴っています。

マガジン

  • 日々のはなし

    普段は都内で落語をしますが、たまに地方にも顔を出します。一番好きなのはやっぱり寄席です。日々の落語はもちろん、日記のようなマガジンです。

  • 落語のはなし

    落語にまつわるお話です。はな平の考える落語の話から、落語の周辺の話、落語家独特のしきたりなどを取り上げています。初めての方が疑問に思うことを取り上げることを念頭に書くマガジンです。

  • 予定のはなし

    特別に告知しておきたい出演情報を記します。 細かい出演情報は https://hanahei.hayashiya.online/

ストア

  • 商品の画像

    『山田全自動と林家はな平の落語あるある』(サイン入り) ☆落語グッズ

    林家はな平の長年の夢が実現しました。落語の本を出版しました。コロナ禍になって、落語を多角的に見つめてきたはな平が「落語あるある」という切り口で挑みました。お馴染みの山田全自動さんのお力を借りまして、文を林家はな平、絵を山田全自動さんが担当し、書き上げました。この機会にどうぞお買い求めくださいませ。 Amazonでのご購入と違い送料がかかるため、販売特典として林家はな平のサイン入りとなっております。サインが必要ない方は購入の際に、備考欄にお書きください。 【内容紹介】 古典落語の演目をコミカライズした『山田全自動の落語でござる』もスマッシュヒットさせた山田全自動と、今年春に真打昇進となった若手実力派の落語家・林家はな平がタッグを組んだ落語本企画です。 本書では、現役落語家の視点から生まれる、思わずクスリと笑えるような落語にまつわる「あるあるネタ」を山田全自動によるイラストでユニークに表現。さらには、落語家の生態、落語界のしきたり、落語家という職業や裏事情にフォーカスしたコラムなども充実。 【構成】 ●イントロ漫画 ●第1部 落語家編 落語家の生態/出番前/高座で ●第2部 寄席・落語会編 寄席・落語会/噺(演目)あるある/お客あるある/こう思ったらきっと落語好き ●コラム 落語家とは/前座の一日/高座に上がるまで/落語家の着物事情 ……etc.出版社 ‏ : ‎ 辰巳出版 (2022/3/24) 発売日 ‏ : ‎ 2022/3/24 言語 ‏ : ‎ 日本語 単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 128ページ ISBN-10 ‏ : ‎ 4777828816 ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4777828814 寸法 ‏ : ‎ 12.8 x 1.2 x 18.8 cm
    1,540円
    RAKUGO SHOP〜林家はな平の落語グッズ屋〜
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    林家はな平の手拭い 白色 ☆落語グッズ

    真打昇進に伴い作成した手拭いです。 『落語あるある』の中に出てくるはな平のいろいろな姿と、落語にまつわる小道具があしらってあります。 白地に紺色の柄になっています。 山田全自動さんのイラストがひたすら可愛いオリジナル手拭いです。 ※真打昇進三点セットに入っている手拭いと同色です。
    1,500円
    RAKUGO SHOP〜林家はな平の落語グッズ屋〜

記事一覧

固定された記事

第6回 ハヤシにのって〜林家はな平独演会〜

第6回目の独演会の詳細が出ました。今回は昼夜公演です。ネタは「唐茄子屋政談」です。6月1日はぜひ独演会へお越し下さい。 「第六回 ハヤシにのって〜林家はな平独演会…

林家はな平
1か月前
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鈴本演芸場 主任興行を終えて

五月下席鈴本演芸場夜の部のトリの興行が終わりました。昨年の二月下席以来の二度目のトリでした。長いようであっという間の九日間で、今回は「季節(とき)知らず」と銘打…

11

【あなたの知らない落語の世界】第5回「落語って勉強しなきゃいけないの?」

「落語って難しいんですか?」「やっぱり江戸の言葉とか歴史を知ってないとわからないんですか?」 落語家なら一度はされる質問です。 今日は落語には知識が必要なのか?…

林家はな平
3週間前
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【あなたの知らない落語の世界】第4回「落語ってどうやって見に行くの?」

落語入門なnoteです。 今日は「落語ってどうやって見に行くの?」というテーマを取り上げてみます。 お客様によく訊かれるのが「はな平さん、どこでやってますか?」とか…

林家はな平
1か月前
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5月下席は鈴本演芸場でトリを務めます

この度、鈴本演芸場の5月下席夜の部でトリを務めさせて頂く事になりました。 昨年に続いて、二度目です。寄席に出番を頂くだけでもありがたいことなのに、トリを仰せつか…

林家はな平
1か月前
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誰よりも詳しい、つる子・わん丈抜擢真打披露興行について。

浅草演芸ホール千秋楽に、出演させて頂きました。 この芝居は、つる子・わん丈両師匠の披露興行です。 言わずもがなの抜擢真打ですが、今回の真打二人について今思ったこ…

林家はな平
1か月前
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【あなたの知らない落語の世界】第3回 「寄席って何?」

今日は「寄席」について考えてみます。まずWikipediaによるとこのように書いてあります。 講談が先に書いてあるのは歴史が古いからだと思います。演芸を観客に見せる興行…

林家はな平
1か月前
17

【あなたの知らない落語の世界】第2回 「落語家って何?」

落語家について定義してみます。これも、かなり意見が分かれるところで、噺家の間でもたびたび議論になります。落語家にもフリーという存在があったりして、果たしてフリー…

林家はな平
1か月前
27

【あなたの知らない落語の世界】第1回「落語って何?」

授業で落語落語を知らない方のために、新しく落語関連について考える場を設けました。私は某大学で年に14回ほどの「落語」の授業を持っています。落語について14回の授業で…

林家はな平
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福岡ツアー 令和6年3月 御礼と総括

福岡ツアーが終わりました。今回は全部で五公演。高座は11席ありました。どの会もたくさん入って本当によかったです。近いところで、聴いていただいて、ダイレクトに反応…

林家はな平
2か月前
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念願の‼️「紀伊國屋寄席」へ❣️

令和六年三月一九日は「紀伊國屋寄席」に出演させて頂きました。当日の番組は以下の通りです。 一、狸札 辰ぢろ 一、四段目 一花 一、錦の袈裟 はな平 一、馬の田楽 圓太…

林家はな平
2か月前
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北海道弾丸な旅

札幌に日帰りで行って来ました。本当は一泊したかったんですが、息子たちを義父母に預けて「一泊して北海道を満喫します」と言えず、嘘もつけないので、泣く泣く日帰りに。…

林家はな平
2か月前
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落語家が噛みやすいセリフは意外なあれです。

落語家に「噛み」はつきものです。 噺の中で噛むのは大体ネタおろしとか、つまり慣れていない噺をする時です。やり慣れた噺は堂々とやるし、多少セリフを変えたりして喋り…

林家はな平
2か月前
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噺家が高座で羽織を脱ぐわけ

よくお客様に「どうして羽織を脱ぐんですか?」「タイミングは決まっているんですか?」と訊かれます。これは確かに、観ている人からすれば不思議な動きですよね。噺家によ…

林家はな平
2か月前
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「ハチヨン」が帰ってくる‼️

あのハチヨンが帰ってきます。 ハチヨンとは、十年ほど前に結成した落語協会所属の1984年生まれの林家はな平、柳亭小燕枝、春風亭朝之助、古今亭始、柳家緑太、柳家吉緑か…

林家はな平
2か月前
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口コミサイトな日々

映画僕は映画を観るのが好きです。年間で20作品以上は観るのですが、その時に参考にするのが口コミサイト。携帯のアプリに入れているんですが、これがまあ使いやすい。めぼ…

林家はな平
2か月前
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第6回 ハヤシにのって〜林家はな平独演会〜

第6回目の独演会の詳細が出ました。今回は昼夜公演です。ネタは「唐茄子屋政談」です。6月1日はぜひ独演会へお越し下さい。 「第六回 ハヤシにのって〜林家はな平独演会〜」 日程 令和6年 6月1日(土) 場所 港区立伝統文化交流館 (東京都港区芝浦1丁目11−15) 時間 ①昼の部 15:30開演(15:00開場) ②夜の部 18:30開演(18:00開場) 料金 予約2500円 当日3000円 大学生以下2000円 番組 林家はな平「唐茄子屋政談」ほか ※昼夜共に同一演目

鈴本演芸場 主任興行を終えて

五月下席鈴本演芸場夜の部のトリの興行が終わりました。昨年の二月下席以来の二度目のトリでした。長いようであっという間の九日間で、今回は「季節(とき)知らず」と銘打って、季節関係なくネタを出しました。 このチャンスをくださいましたお席亭には本当に感謝でございます。 この五月に入ってから、ずっとこのトリのことで頭がいっぱいで、ネタをさらいつつ、DMを書いたり、自分に出来ることは精一杯やろうと務めました。 まだまだ集客の面含めて未熟なところもありますが、とにかくお越しになったお

【あなたの知らない落語の世界】第5回「落語って勉強しなきゃいけないの?」

「落語って難しいんですか?」「やっぱり江戸の言葉とか歴史を知ってないとわからないんですか?」 落語家なら一度はされる質問です。 今日は落語には知識が必要なのか?について答えてみます。あくまで私の見解で、落語家全員が思っていることではないと前置きをしてから進めてみたいと思います。 ①必要なし まず、結論から言うと勉強の必要はありません。事前に知識を入れる必要も全くありません。 そもそも知識を入れてからはないと楽しめない芸能なんて大衆芸能ではないと思うんです。 落語は

【あなたの知らない落語の世界】第4回「落語ってどうやって見に行くの?」

落語入門なnoteです。 今日は「落語ってどうやって見に行くの?」というテーマを取り上げてみます。 お客様によく訊かれるのが「はな平さん、どこでやってますか?」とか「落語ってどこにまず行けば良いんですか?」なんてことです。 私を含めて落語家はとにかく色々なところでやっています。テレビに出るような著名な噺家になるとほとんどがプレイガイド(チケットぴあやローチケなど)を通して販売していますが、それ以外は当人のホームページで探すか落語協会などのページから出演情報を探して行くこ

5月下席は鈴本演芸場でトリを務めます

この度、鈴本演芸場の5月下席夜の部でトリを務めさせて頂く事になりました。 昨年に続いて、二度目です。寄席に出番を頂くだけでもありがたいことなのに、トリを仰せつかるとは本当に身に余る光栄でございます。 大学の落研OBOGに話しましたら「おい!夜席のトリなんてすげえぞ!」とテンション高く喜んでくれました。一昔前の寄席を知っている先輩方ならではのリアクションに私も嬉しくなりました。 とにかく今はいい噺が出来るように精進したいと思います。 今回は「季節(とき)知らず噺」という

誰よりも詳しい、つる子・わん丈抜擢真打披露興行について。

浅草演芸ホール千秋楽に、出演させて頂きました。 この芝居は、つる子・わん丈両師匠の披露興行です。 言わずもがなの抜擢真打ですが、今回の真打二人について今思ったことを書いておきます。 以前、抜かれた後輩たちのことについて1年ほど前に触れましたが、今回は二人について考えてみます。 僕はそうですが、人を抜いて真打になったわけでもなく、気を衒った(てらった)落語をするわけでもなく、「自分が面白いと思ったあの落語」を追い求めて来た落語家なので、派手に活躍したわけではありません。

【あなたの知らない落語の世界】第3回 「寄席って何?」

今日は「寄席」について考えてみます。まずWikipediaによるとこのように書いてあります。 講談が先に書いてあるのは歴史が古いからだと思います。演芸を観客に見せる興行小屋というように、落語以外の芸も観られる場所ということがわかります。 その寄席について考えてみますが、主に東京をベースとしての考え方を記します。 ①連続性がある寄席と普通の落語会の違いは、連続してやっているかが鍵だと思います。都内には寄席が5軒存在します。上野鈴本演芸場、新宿末廣亭、浅草演芸ホール、池袋演

【あなたの知らない落語の世界】第2回 「落語家って何?」

落語家について定義してみます。これも、かなり意見が分かれるところで、噺家の間でもたびたび議論になります。落語家にもフリーという存在があったりして、果たしてフリーの落語家は落語家なのかとか、その辺の意見はそれぞれが違うと思います。今回は、そもそも落語家は何をもってして言うのかを考えてみます。 前回の落語と同様に三つの要素で考えます。 ①師弟 ②生業 ③自己紹介 私なりに考えた落語家の要素です。 ①師弟関係がある(あった)まず、落語家になるには誰かの元に入門しなくてはなり

【あなたの知らない落語の世界】第1回「落語って何?」

授業で落語落語を知らない方のために、新しく落語関連について考える場を設けました。私は某大学で年に14回ほどの「落語」の授業を持っています。落語について14回の授業で語るのはなかなか大変で、ともすれば2時間くらいで終わってしまうことを14回に分けて事細かに話しています。落語自体のこと、落語の成立と歴史、そして実演と。実演の中にもテーマを設けて、江戸の時間・お金とか吉原の話とか、怪談噺とか、14回にするために色々と工夫うしています。 そんな中で、私自身も役立っているのが学生さん

福岡ツアー 令和6年3月 御礼と総括

福岡ツアーが終わりました。今回は全部で五公演。高座は11席ありました。どの会もたくさん入って本当によかったです。近いところで、聴いていただいて、ダイレクトに反応が来るので、私にとってもこの福岡での落語行脚は貴重な存在です。またレベルが上がったような感触があります。 今回のネタと総括も少し。 ぞろぞろ ゼフィール寄席 22日 崇徳院 ゼフィール寄席 22日 ゼフィール寄席はいわゆるカフェでの落語。落語に聞き慣れないお客様が多いのでわかりやすい噺を意識してやってます。説明も少

念願の‼️「紀伊國屋寄席」へ❣️

令和六年三月一九日は「紀伊國屋寄席」に出演させて頂きました。当日の番組は以下の通りです。 一、狸札 辰ぢろ 一、四段目 一花 一、錦の袈裟 はな平 一、馬の田楽 圓太郎 仲入り 一、口入屋 喬之助 一、心眼 正蔵 ここに辿り着くまでに十七年。ホール落語に出演するのが夢だった私にとっては、自分史の中でも大事な一日となりました。 寄席にもたくさん出て、ホール落語でもお声掛け頂く芸人になる。そんな私の目標の第一歩です。 ネタもやりたい噺は数あれど、他の演者の方との兼ね合いと

北海道弾丸な旅

札幌に日帰りで行って来ました。本当は一泊したかったんですが、息子たちを義父母に預けて「一泊して北海道を満喫します」と言えず、嘘もつけないので、泣く泣く日帰りに。 朝7:30に家を出て、9:15の羽田発に乗り、10:30に新千歳空港に着いて、札幌の平岸というところに着いたのは12:00。15:00開演の会をやって、17:15から打ち上げて、18:15のタクシーで札幌駅へ。20:00前に新千歳空港に着いて、晩御飯やらお土産やらを堪能して、21:00の飛行機で羽田へ、22:30に

落語家が噛みやすいセリフは意外なあれです。

落語家に「噛み」はつきものです。 噺の中で噛むのは大体ネタおろしとか、つまり慣れていない噺をする時です。やり慣れた噺は堂々とやるし、多少セリフを変えたりして喋りますが、慣れない噺は覚えたまんまのセリフに縛られることが多いので、そういう時に噛みやすいですね。 甘噛みなら良いですけど、噛みまくって何言ってるかわからないような時は本当にお客さんにごめんなさいって気持ちでやってます。 それも慣れなんですけどね。 だけど、実際はもっと噛む場面があってそれは高座の前です。 落語

噺家が高座で羽織を脱ぐわけ

よくお客様に「どうして羽織を脱ぐんですか?」「タイミングは決まっているんですか?」と訊かれます。これは確かに、観ている人からすれば不思議な動きですよね。噺家によっては出てきてすぐ脱ぐ人もいて、じゃあ着てこなくて良かったじゃんと思うこともあるかと思います。 羽織は二つ目から 二つ目から羽織を着るようになって、特に江戸落語においてはまず前座との区別という意味もあるでしょうし、これからお客様におもてなしをするという意味でも、羽織を着て出るのが普通です。 なぜ脱ぐの そして、

「ハチヨン」が帰ってくる‼️

あのハチヨンが帰ってきます。 ハチヨンとは、十年ほど前に結成した落語協会所属の1984年生まれの林家はな平、柳亭小燕枝、春風亭朝之助、古今亭始、柳家緑太、柳家吉緑からなるユニットです。 毎月、西新宿のミュージックテイト(現在は閉店)にて開催し、二ツ目時代という青春を謳歌したユニットです。私が真打に昇進した2022年に一旦ファイナルとしましたが、また2年ぶりに開催します。少し特別な興行となっていますので是非遊びに来てください。 詳細 「ハチヨン 2024〜柳亭小燕枝真打

口コミサイトな日々

映画僕は映画を観るのが好きです。年間で20作品以上は観るのですが、その時に参考にするのが口コミサイト。携帯のアプリに入れているんですが、これがまあ使いやすい。めぼしい作品を見つけたら、すぐにどこでやっているかが近い順に表示されるし、その映画館のサイトに行かなくても、時間はわかるようになっています。 そして優秀なのがレビューの点数。5点満点で、4点を越えると名作と言われるような作品になってくる。3.8以上でも良作で、3.7や3.6なんかは賛否のある作品のイメージ。3.5を下回