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アフリカで産業革命が起きなかった理由

大航海時代。

ヨーロッパの国々が資源や労働力を求めて、アフリカを目指しました。
歴史的出来事として、原住民の人々は強力な兵器を持つ軍隊に立ち向かうことができず、強制労働や人身売買そして輸送という形でヨーロッパに送られました。

ではそもそもなぜアフリカで産業革命が起こらず、ヨーロッパでおこり、資本家、投資家、労働者という立場が生まれたのでしょうか。

大きくその土地の気候が関係しています。



アフリカは熱帯気候が広く分布しており、木々が生い茂るジャングルや多種多様な生物が多く住んでいます。
食料が豊富なのにわざわざ農業をする必要ってないですよね。
今でもなお、数多くの民族が狩猟生活をしています。

しかしヨーロッパはアフリカほど豊かではなく、農業をすることによって食料を補う必要がありました。

より安定した生活を目指して土地を耕して穀物を育てるようになります。生産された余剰な穀物は倉庫に保存。

ただ、同じ穀物ばかり食べていては飽きてくるし、たんぱく質などのほかの栄養がとれない。

「魚も食べたい」
相手も魚ばかり食べて飽きてきて穀物を食べたいと言っている。
それなら交換しよう。

こうしてお互いがwinwinの関係になる物々交換が始まりました。

「私は穀物を育てるから、あなたは魚を取ってきてくれ。
そうすれば効率がいい。」

より効率的に土地を耕すにはどうすればいいか。道具が必要? それを作るのは職人だ。こうして多様な職業が生まれる。

自分が耕したり、獲ったりした物には価値が生まれる。
ただ、保存がきかないのでその価値は時間がたつにつれなくなってしまう。

それでは不都合だ。というわけで貨幣という価値が永久的に保存されるものを作ろう。

だれがその価値を保証する?政府が必要だ。

穀物という形で富を生み出せる土地には価値がある。
「私は土地を持っている。この土地を他の人に貸してやろう。そうすれば自分の手元にお金が入ってくる。」
資本家と小作農が生まれる。

そして社会的地位による格差が生じることに。

時代は流れてより富と効率性を求めて蒸気機関が生まれる。
こうして産業革命が起きました。

蒸気機関などの技術が誕生したことにより、遠くの場所へ行くことができるように。探検家たちが新たな大陸を見つけていく。

発見したアフリカ大陸は自然豊かで、貴重な金属などもたくさんある。
そこにいた原住民にお金になるものを作らせ、掘削させよう。

西欧の国々はどんどんアフリカを植民地化していき、他の国々も植民地化されないよう技術を作らなくてはいけなくなりました。

こうして自国の利益を求めた戦争が勃発していき、第一次世界大戦、第二次世界大戦が起こりました。

そして現在に至り、私たちはお金を求めて働いています。




人間という知能を持った生き物と地球に気候がある以上、資本主義が生まれるのは偶然ではなく、必然だったのかもしれません。

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