見出し画像

【第3弾】脳科学で証明されているLOVE理論で「やりたいこと」を見つける方法     

私は経営コンサルタントの新米秘書です。
社長の側にいて学んだことを備忘録として発信していきます!
今回は前回に引続き「やりたいこと」の見つけ方編第3弾です。


前回までの記事の内容をおさらいします。
【第1弾・第2弾で伝えたこと】

  • 「やりたいこと」とは自分が得たい感情(LOVE)得ることである。

  • 「得たい感情」に蓋をしてしまう原因は、感情面、思考面、行動・心理面、出合い面にある。

  • 「やりたいこと」を見つけるためには社会的な「正解」に縛られず、自分の内側のLOVEにフォーカスする必要がある。

  • 自己分析と行動を繰り返して検証していくことでfixed mindsetから抜け出し、「外発的動機」から「内発的動機」で仕事ができるようになる。

まだの方はぜひこちらから読んでください。

前回の内容を踏まえ、今回お話するのは下記です。

【今回の記事(第3弾)伝えたい内容】
AIを活用し、ゲーム感覚で楽しみながらLOVEを探求できるプログラムで、ライスワーカーでも、「やりたいこと」を見つけられる

第3弾では、弊社が提供する「得たい感情(LOVE)」を探求するプログラムをご紹介します。
このプログラムは『LOVE Quest』といって、名前の通り自分のLOVEを探求していきます。

これまでの第1弾、第2弾で述べてきた脳科学に基づいた理論により設計されているため、皆さんの「やりたいこと」発見に役立つことを確信しています。

「AIを活用し、ゲーム感覚で楽しみながらLOVEを探求できるプログラム」とは?

LOVE探索ゲーム『LOVE Quest』

「LOVE Quest」は、自分の「得たい感情(LOVE)」を探索し、参加者の想像力と創造性をフルに使ったゲーム形式のワークショップです。
通常のやりたいことを見つけるワークショップとの一番の違いは「ゲーム形式」ということです。このワークショップのターゲットは95%のエンゲージされていない人です。弊社では、外発的動機で仕事をしていたり、仕事時間を幸せに感じられていない人にこそ取り組んで欲しいプログラムになっています。
ゲーム形式を採用することで、自分と自然に向き合うことができ、楽しさと達成感を味わうことができます。
このプログラムには、「得たい感情(LOVE)」を発見するのに必要なの下記ステップがゲームの中に盛り込まれています。

1.過去の棚卸しから自分のLOVEを言語化する
2.自分のLOVEをビジュアル化する
3.他己分析によって自己LOVEの解像度を上げる

簡単にルールをご説明すると、各プレイヤーは手札から一枚のイラストカードを選び、語り手が与えるテーマやフレーズに基づいてカードを選びます。語り手以外のプレイヤーも自分のカードを選び、これが語り手のカードだと思わせることが目標です。選ばれたカードは混ぜられ、どのカードが語り手のものかを当てるゲームです。

LOVE Questのゲームは、今世界的に流行しているDixitと形式は似ていて、目の前のイラストに対して、参加者各々が自分なりの解釈を共有していくので非常に盛り上がります。
イメージしづらいかと思うので、ゲーム中の雰囲気についてはこちらのエガチャンネルの動画を見てみてください。


では、ここからはLOVE Questについて更に深ぼってご説明します。

LOVEQuestの特徴

やりたいことを見つけるワークショップは世の中に沢山ありますが、これらのワークショップを通じて、他では体験できない方法で自分のLOVEを発見できるのがLOVE Questです。
LOVE Questは以下の特徴があります。

  • ボードゲーム型で達成感や楽しさを通じて参加者のエンゲージメントを高めることができる。

  • AIを活用していて「得たい感情(LOVE)」の言語化のハードルが低い

  • LOVEをビジュアル化して参加者オリジナルのカードを使う点

この後の説明では、上記の特徴がどういうことなのかを掘り下げてご説明していきます。
まずはLOVEを発掘するプロセスの全体像からお話ししましょう。

LOVEを発掘するステップ

このカードゲームをアレンジしたLOVE Questでは、参加者が自己のLOVEを発見し、理解を深めるためのステップが織り込まれています。
■ステップ1: 過去の棚卸しから自分のLOVEを言語化する
目的:
参加者は自分の内側にある感情や価値観を探り、何に情熱を感じ、何を大切にしているかを言語化します。このステップでは、過去の重要な経験を振り返ることで自分の「得たい感情(LOVE)」が何なのかを明確にしていきます。
手段
特にこのプログラムでは「LOVE Explorer」といってChatGPTをカスタマイズしたものが登場します。LOVE Explorerの対話機能を使用して、過去の経験やエピソードを掘り下げます。この対話によって、参加者の言葉から感情や価値観を引き出し、言語化します。
例えば参加者から聞き出した「フランス旅行をした時が最もワクワクして楽しかった」という経験。
その経験から「行ったことのないところに足を運び、異文化や異国の人から刺激を受けることが好き」と解釈でき、もっと抽象化すると、「未知のものに対する興味」や「知的好奇心」などキーワードをLOVE Explorerが抽出します。
このステップを通して新しい自己発見も促され、自分に対する理解が深まります。

■ステップ2: 自分のLOVEをビジュアル化する
目的
参加者のLOVEの概念を視覚的に具体化し、自己認識をさらに促進します。ビジュアル化することで、抽象的な感情や思考が具体的な形を得て、参加者自身が自己理解を深めやすくなります。

手段
自分のLOVEをビジュアル化するにはこのLOVE Explorerのの画像生成機能を活用し、参加者が述べた内容に基づいて具体的なイメージや情景をイラストとして表現します。これにより、参加者は自分の内面を形として捉えることができます。
例えば、AIとの対話の中で「独創的でアーティスティックなことを考えることが好き」というLOVEが抽出されたとします。
すると写真の右側のように1人の人の頭の周りにハートや地球や文字など、会話の中で出てきたトピックが散りばめられたイラストに仕上げてくれます。

■ステップ3: 他己分析によって自己LOVEの解像度を上げる
目的:

他者からの具体的なフィードバックを通じて、自己認識を深めることができます。意外にも、自分でも気づいていなかった自分のLOVEがクリアになることがあります。例えば、貢献する喜びを表現したカードについて「あなたはいつも周りの人を助けるとき、真剣ですし他者想いですよね」というコメントを受けることで、「そういえば私は人を支援することに喜びを感じる」と自己の強みや価値観を再認識します。他者からの共感を得ることで、「自分はやっぱりこれが強みだ」と自己のLOVEに対する確信が深まります。さらに、人には「内観幻想」という認知バイアスがあるため、自分自身の感覚には偏見がかかっていることが多いのですが、他者の視点から自分の観点を評価することで、認識のズレや誤解を修正し、より客観的な視点を獲得します。

手段;
それを実現するのが、LOVE Questボードゲームです。ゲームをプレイする中で、参加者はお互いのLOVEについて話し合い、解釈を深めます。ゲームの流れで自然と出てくる意見交換が、自分自身のLOVEについての理解を深めるだけでなく、他人のLOVEもより深く理解することに繋がります。この相互作用が、ただのゲームを超えた学びと気づきの場にしてくれるのです。

どうしてボードゲーム形式にしたのか?

ボードゲーム形式にした背景

弊社はこれまで、LOVE理論をもとに、自分のLOVEを探索するワークショップを50社以上に実施してきました。しかし、こういったワークショップに能動的な姿勢で参加するのはわずかです。参加者の95%はエンゲージされていない「おとな」や「おっさん」なので、「LOVEを見つけましょう」といくら外部から働きかけをしても意味がありません。
※「おとな」「オッサン」についての説明は下記記事を参考にしてくだい。

なぜなら、「おとな」や「オッサン」の脳内設定はfixed mindset。現状を変えることや、自分と向き合ってLOVEを見つけることに積極的になれずどうしても、"やらされ感"を抱きながら参加することになるからです。

そこで弊社ではエンゲージされていない人でも楽しみながら参加できるワークショップを設計しました。LOVEに興味がない「おとな」やライスワーク(お金のための仕事)から変化を求めていない「オッサン」にも自然とLOVEで生きることの必要性や子どものころ感じていたような情熱を仕事にするワクワク感に気付いてもらうことがこのプログラムの狙い。このボードゲームで遊んでいるうちに、気がつけば自分のLOVEがはっきりしていきます。

ボードゲームの副次的効果

ゲームの中で得点を取っていこうとすると、他人が作ったLOVEカードに対してイメージを膨らませたり、自分なりの解釈をすることが必須になってきます。そうなると、ただのゲームタイムが、自分自身を深く理解する時間に変わるだけでなく、他のメンバーとのコミュニケーションも活発になります。

さらに、普段はあまり話すことのない別部署の人や、これから一緒にプロジェクトをする社外の人とも新たな関係を築くきっかけにもなります。
リモートワークが主流になり、社員同士のつながりが希薄になりがちな今、このゲームをきっかけにオフィスに出社する理由にもなり、職場に新たな活気をもたらします。これは、従業員エンゲージメントを高める大きな助けにもなります。

つまり、このボードゲーム型ワークショップがもたらす副次的な効果は、単なる楽しみだけではなく、チームビルディングを促進し、組織全体のコミュニケーションを活性化させる点にもあります。

どのようにAIを活用してするのか?

ChatGPTを活用したLOVEビジュアル化までの具体的なフロー

ワークショップの参加者は前半部分で紹介したLOVE ExplorerというAIを利用して自己理解を深め、最終的にはパーソナライズされたビジュアルを生成します。
参加者はLOVE Explorerで対話を開始するとAIから「最近、心が揺さぶられた瞬間はなんですか?」や「今までで一番人生が変わったと思う経験は何ですか?」など、個人の経験や感情を探る質問をされます。
AIは参加者の回答から重要なキーワードやテーマを抽出し、さらに具体的なフォローアップ質問を行います。この過程では、参加者が自己認識を深め、思い出や感情を詳細に掘り下げていきます。
参加者が提供した情報を基に、AIはその価値観や求めている感情を抽象化します。この情報を元に、具体的な情景や色使い、雰囲気を含むビジュアルイメージの提案を行い、参加者との対話でイメージのすり合わせをし、最終的なビジュアルコンセプトを確定します。

最終的に確定したイメージに基づき、AIはビジュアルを生成します。このビジュアルは、参加者が自己のLOVEを視覚化したものです。
生成されたビジュアルに対して、参加者が「もう少し明るい雰囲気にして」「オレンジの色合いを足して」などとAIとの対話を通して、再度調整が行われます。このプロセスを通じて、参加者は大切にしている感情や価値観が明確なビジュアルとなって表現できます。

AI活用の背景

私たちは、参加者のLOVEをビジュアル化するイラストを作成するために、AIを活用しています。でも、それだけが理由ではありません。実は、企業向けのワークショップを行う中で、参加者が直面していたいくつかの課題を解決するためにもAIを取り入れることにしました。

自分ひとりで自己LOVEを言語化することはハードルが高い

みなさん、自分の過去を振り返って、夢中になったことや、人生のターニングポイントから、自分の得たい感情(LOVE)は何か、考えてみてください。結構難しいですよね?
これまでは参加者に自分の人生のグラフを描いてもらい、そこから大切なキーワードや「感じたい感情(LOVE)」を見つけ出してもらっていました。しかし、自分の感情を整理し、好きなことを分析するのは思った以上に難しいのです。ここでLOVE Explorerの出番です。AIとの会話を通じて、自然と自分のLOVEを言語化できるようサポートしてくれるので、LOVEの言語化のハードルが下がります。

LOVEに対して他者から良いフィードバックが得られない時がある

良いフィードバックとは自分のLOVEをブラッシュアップできるような新しい視点からの意見です。しかし、相手のLOVEについてフィードバックするのは、相手への理解が深まっていないと難しいもの。フィードバックの時間は大抵盛り上がるのですが、たまにフィードバックをもらえず、自分のLOVEが深まらない人がいます。そんな時、LOVE Explorerはうまく価値観を引き出す質問をしてくれるので、それに答えることで自然と自分の思いや価値観がクリアになっていきます。

①②ような理由から、LOVEを探求する過程で直面する壁を少しでも低くするためにAIを導入しました。このワークショップに参加した場合、LOVEExplorerを使ってAIと対話するところからわくわくしてもらるのではないかと思います。

なぜ自分LOVEを明確にするのに、ビジュアル化が必要なのか?

LOVEを文字として言語化するだけではなく、イラストにしてビジュアル化するのは下記3つのメリットがあるからです。

メリット1:記憶に残りやすくなる

ビジュアル化によって、LOVEのイメージが目に見える形になります。これは、自分自身にとっても、他の参加者にとっても、記憶に残りやすく、印象が強くなるからです。
LOVE Questには自分のLOVEを明確に持ち、従業員エンゲージメントを向上させるという目的もあります。このワークで明確になったLOVEがビジュアル化したイメージとして記憶できていると、普段の業務中にもふと思い出して目の前の業務に気持ちが入ります。実際、情報を視覚的に受け取ることで、その記憶が強化されることが科学的に証明されており、視覚と共に説明された内容は、口頭だけの説明と比較して、記憶の持続率が大幅に向上します。

メリット2:自己認識が高まる

自分のLOVEが具体的な色や形で表現されると、「自分のLOVEをイラストにするとこうなるのか!」と自分のLOVEが具現化でき自己認識が高まります。LOVE Explorer(AI)によって言語化されたLOVEも大切ですが、それを視覚化することで、より深く理解しやすくなります。

メリット3:対話が活発になる

ビジュアル化されたLOVEは、他者とのブラッシュアップの過程で役立ちます。例えば、イラストに描かれた本がきっかけで、「〇〇さんって本当に物知りで、いつも色んな情報を集めていますよね。」などと会話が始まることがあります。このように、一つのビジュアルから多くの解釈や対話が生まれ、参加者同士の理解を深めるきっかけにもなります。

これらの理由から、自分のLOVEをビジュアル化することは、単に記憶に残すためだけではなく、自己理解を深め、他者とのコミュニケーションを促進するためにも必要な課程です。ビジュアル化によって、抽象的な感情や考えが具体的かつ視覚的に表現されることで、自分自身だけでなく、他人とも共有しやすくなるのです。

まとめ

ここまで読んでいただきありがとうございました。
今回は「やりたいこと」を見つける方法として「LOVE Quest」を紹介しました。 LOVE Questは、ボードゲーム型、AIを活用しイメージをビジュアル化するなど他にはないユニークなワークショップになっているのでみなさんに楽しんでいただけるのではと思っています。

「やりたいこと」の見つけ方シリーズ第1弾と第2弾では「やりたいこと=自分が本当に求めている感情(LOVE)を得ること」ということをお伝えしました。そして第3弾では、それを実現するための具体的なツールとして、「LOVE Quest」というプログラムをご紹介しました。

このプログラムは、Dixitゲームのルールを応用し、創造性と想像力を刺激することで、参加者が自らの内面に眠る情熱や価値観を再発見できるようデザインされています。さらに、AIのカスタマイズ版であるLOVE Explorerを活用することで、言語化の難しさを乗り越え、ビジュアル化することで感情が目に見える形となり、より深い自己理解が促されます。
私たちの目標は、単に「やりたいこと」を見つけることだけではなく、それを通じて自己実現と充実した人生を送るための支援をすることです。
LOVE Questを通じて、あなたも自分自身のLOVEを見つけ、日常生活や職場でのエンゲージメントを高める一歩を踏み出してみませんか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?