【3巻】本気でカウンセラーを目指すまでの道のり 〜臨床心理大学院〜


こんばんは、Yotchiです!

前回の記事では教育学部に入ってから、

スクールカウンセラーを目指して臨床心理大学院に進むまでの道のりを語っていきました。


しかし、大学院生活を通して色々思うことがあり、

民間企業の人材サービス会社で転職エージェントとして働いています。


そんなカウンセラーを目指していた私が

転職エージェントになるまでの道のりを今回の記事で綴っていきます。

なお、これまでの記事タイトルでは
本気でカウンセラーを目指すまでの道のり」
と書いていますが、
この大学院の時点では、
本気でカウンセラーを目指していないことに気づきました。

なぜ本気で目指せていなかったのか。

なぜ転職エージェントになったのか。

それについて詳しく語っていきます。


①私は本当に子どもを支援したいのか?


教育実習を通して、学校に適応できていない子どもを支援したいと思い、

スクールカウンセラーを目指すことに決めました。


しかし、子どもたちの関わりを通してある疑問が思い浮かびました。

「なぜ私は学校現場でカウンセラーとして働きたいのか?」

「本当に子どもを支援したいのか?」

「大人を支援する仕事ではいけないのか?」

この問いに対する答えがどうしても出てきませんでした。


教育学部に入って教育学を学び続けて、

教育実習では小学生、塾講師では中高生と関わってきました。

当たり前のように子どもたちと触れ合ってきたので、


「教育学部に入ったから、そのまま子どもを支援するキャリアが自然だよね」

とこれまでの人生経験の延長線でキャリアを築き上げようとしていました。


でも、大学院に入って視座が高まったのか、

「子どもにこだわる理由はないのでは?大人を対象とした仕事も良いのではないか?」

「むしろこのまま学校現場に特化するよりも、

もっと社会を広く知っておいた方が良いのではないか?」

と思い始めました。


教育学部卒という自分のキャリアに囚われていて、

スクールカウンセラーになる覚悟がないまま大学院へ進学してしまったことに気づきました。


②私の目指す支援の在り方とのズレ


大学院ではカウンセリング理論、発達心理学、心理療法の勉強、

心理検査の実習、事例を用いたディスカッション、

また実際に不登校児童、発達障害児の支援をさせていただきました。


それら経験を通して、

私が想像していたイメージと少しズレを感じてしまい、モヤモヤしておりました。

わたしは一人一人とじっくり向き合って、

その人が本当に困っていることを心理学的な側面から理解し、

解決へ導いていきたいと考えてスクールカウンセラーを目指しました。

しかし、決して一人と向き合えばよいわけではないことを実感しました。


すごいざっくり言うと、

生きづらさを抱えた児童生徒と面談し、目指す方向性を一緒に考えていくまではイメージ通りでしたが、

それに加えてその子を取り巻く環境に対するアプローチが求められることを知りました。


具体的には、ご両親、担任の教師との関係性、クラスの中の立ち位置など、

あらゆる方面に気を配り環境を適切に調整する役割も求められるのです。

そのため、子ども一人の想いだけでなく、

ご家族や教師の考えも尊重しながら慎重に計画を立てていかなければなりません。

私は一人とひたすら向き合う仕事だと思っていたので、ギャップを感じました。



また、私は誰かの自己実現に向かうまでのサポートができると期待していた節がありました。


例えば、

「夢を追いかけて人生歩みたい。

 でも自分が本当にやりたいことなのか分からない」
「自分の強みがわからない」

「中々前に踏み出したいけど踏み出せない」

「自分に自信が持てなくて生きづらい」

そんな人たちの話を聴いて、

その人の価値観、やりたいこと、強みを引き出してあげるような支援に興味がありました。


今で言うところのコーチングがイメージ近いです。



当時の私は、

「カウンセラー=コーチング」

と勘違いしていたのかもしれません。


③スクールカウンセラーも向いてないと思い挫折


上記のようにスクールカウンセラーに求められる役割は多岐に渡ります。


心の専門家として学校現場に介入し、

家族や教師への助言、コンサルテーションが求められます。

正直当時の私にできる自信なんて全くありませんでした。


教師が向いてないと思い挫折していた私が大学院卒業後、

いきなり学校現場に入って教師に助言するなんてことできるはずないと思ってしまいました。


また、大学院の授業でカウンセリングのロールプレイをやったのですが、

泣きそうになるくらいボロボロでした…。


相手の話を聞くだけで精一杯で、

質問は思い浮かばないし、質問の仕方も悪い。

沈黙したら焦って自分から色々話し始めてしまう。


ロールプレイさえも上手くできない私が

現場で活躍できるわけがないと思いました。


こうしたギャップや自信のなさにより、


「やっぱりスクールカウンセラーも私には向いてないんだ」


と思いました。


④それ以外の心理職も就職できる自信がない


スクールカウンセラーは向いてないと思った私は別の心理職への就職を考えました。


児童相談所、児童福祉施設、少年鑑別所や医療機関などがありますが、

いずれも自分が就職して活躍できるイメージが全く持てませんでした。


その人の夢を叶える、よりよく生きるためにどうするか?を考えていく支援に関心があったため、

いまいち心理職の仕事内容にはピンときませんでした。


加えて言うなら、

スキルがなければ熱意もない。

そんな今の私が心理職で働くことは失礼にあたるのではないか?と思いました。

人生に困難を抱え、苦しんでいる人たちに対して、本気で向き合う覚悟が持てませんでした。

色々悩んだ末に、

今は心理職を諦めて民間企業への就職を決めました。

⑤自分に向いている仕事なんてない


学校現場だけでなく、

社会人としてビジネスの世界を経験しておきたい想いもあったため、

民間企業への就職に方向転換すること自体に大きな抵抗はありませんでした。


しかし、これまでの経験を通して

教師は向いてない。

スクールカウンセラーも向いてない。

と言って逃げ続けてきた私にとって、

社会人として上手く働いていける自信が正直ありませんでした。


もはや人と関わる仕事は向いてないのではないか?

と思ってエンジニアを目指したこともありました。  


しかし、大学で受けたプログラミングの授業が本当に意味が分からず、

同級生と比べて全くできなかったため、

これも向いてないと直ぐに切り捨ててしまいました。


「私に向いている仕事なんてない」

と絶望していました。


もはや社会人として働くのも怖かったです。



自分に合った仕事を探すために、もっと自分と向き合うためにも

学生生活を延長したいと思っていました。


しかし、大学から大学院に進学することはできても、

大学院を卒業して、また学生を続けることはさすがにできません。

浪人したり、フリーターになったりする覚悟もありませんでした。


やはり今このタイミングで

どこかに就職しなくてはなりません。


⑥向いていなくても、転職エージェントになりたいと思った


人と関わる仕事は向いてない。

人と関わらない仕事も向いてない。


そんな風に自分を評価してました。


振り返ると人生で数えて2番目に

自己肯定感がどん底まで落ちていたと思います。


しかし、時間が経つにつれて、

「向いてなくても、熱意があれば何とかやっていけるのではないか?」

と思えるようになりました。


そこで、私が挑戦したい!頑張りたい!と思える職業を探したところ、
転職エージェントという職業に出会いました。


「今の職場に不満を感じている」

「もっとやりがいのある職場で働きたい」

「パワハラを受けていてしんどい、もっと居心地の良い職場で働きたい」

など仕事に関する悩みを聞いて、

求職者の希望に叶う転職先を見つける仕事は、

自分の目指すサービス像と近いと思いました。

人生に影響を与えられる人間なりたい。

イキイキと働く人を1人でも多く増やしたい。

そんな想いを胸に人材紹介会社を中心に選考を受け続けた結果、

無事に転職エージェントとしてのキャリアを歩み始めることに成功しました。



ここまでがカウンセラーから転職エージェントになるまでの道のりでした。


教師を目指して教育学部に入り、

スクールカウンセラーを目指して臨床心理大学院に入り、

転職エージェントを目指して人材紹介会社に入ったわけです。


そして、会社に入社して5年目の現在、

本気でカウンセラーを目指しています。


これまで向いてないと思ってはすぐに諦めるブレブレな人生を送ってきたわけですが、
もう一度カウンセラーの世界に足を踏み入れることを決意しました。


大学院の時代と今とではカウンセラーを目指す覚悟の程度が違います。


なぜそこまで覚悟を持って、カウンセラーを目指すことにしたのか。


次回の記事では、

転職エージェントから本気でカウンセラーを目指すまでの道のりを綴っていきます。


ここまでご覧いただきありがとうございました!

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