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今こそ”予防医学”に注目! 対談者:銀座上符メディカルクリニック 院長 上符正志様

皆さまこんにちは!ヒューマングループnote 編集担当 朝永です(^-^)

今回のヒューマントークvol.28では、予防医学、アンチエイジング医療専門医、銀座上符メディカルクリニック 院長 上符正志様との対談を前編・後編にわけてお送りいたします。

まずは、上符様と弊社の社長 内海との出会いからご覧ください!

 上符先生との出会い

雨宮さんからの紹介を受け、上符先生と面談。病気してから病院ではなく、日々の健康管理をしっかり行い、病気で薬ではなく、今不足している栄養素をカバーするためにサプリメントを飲む大事さを学び今も実行しています。

上符先生との出会いの先に健康経営にチャレンジするきっかけになりました。

※対談の本文は、2012年3月にヒューマンニュースレターに掲載したトークを当時の文章で掲載いたします。

今こそ”予防医学”に注目!

note ノート 記事見出し画像 アイキャッチ (22)

<ヒューマンニュースレターVOL.39(2012年3月発行)より転載>

銀座上符メディカルクリニック 院長 上符 正志 様
ヒューマングループ 代表取締役 内海 和憲

内海カ:上符先生を知るきっかけは、すごい会議の(株)ディシジョン雨宮幸弘氏から「内海さん、先日フードアレルギーやアンチエイジングの検査をしたんです。病気になる前に、検査をして、自分の健康をサポートする治療方法なんですよ」と話を伺ったのがきっかけで、それから上符先生のところにお邪魔させていただくようになりました。もう2年くらい経ちますね。この分野で開業された経緯などをお話していただけますか?

上 符:私は、もともと医者のスタートは外科系なのですが、どうして外科系からスタートしたのかというと、医者になるきっかけそのものは家庭医になりたくて、将来はおうちに入っていって子供さんからおじいちゃんおばあちゃんまで総合的に診たいと思って、そのためにはトータル的に人を診ないといけないので、まずは外科系を学ぼうと外科系に入って8年、一般外科、整形外科、最後は救命救急センターにいました。麻酔科と外科の医者をして、外科系はこれだけ経験があれば一通りは大丈夫だろうと、で次に内科を15年間やって、そろそろ家庭医で開業しようとしたとき、家庭医になるには、予防医学の詳しい勉強が必要ということを知り、それでアメリカに渡ったのがきっかけです。アンチエイジング予防医学がアメリカでは学会としてすでに誕生していまして、いろいろな学会に出席したり、友人のクリニックを見学したりして、認定医の資格をとって日本に帰ってきたのが7年前のことです。予防医学というのは病気を治すのではなく、病気を予防する、健康レベルを1段2段と高くしていく、健康のための治療なんです。病気の治療ではないんです。

内海カ:実際に開業されて、来院されるのは、病気をもっていらっしゃる患者さんではないですよね。今の日本でそういう病院はなかったようですが・・・。

上 符:そうですね。なかったですね。今までは健康を高めるものというのは、医療はあんまり関与していなかったんですね。たとえばスポーツジムであったり、エステティックサロンであったり、自分でヨガに行ったり、自分の健康は自分で勝ち取るしかなかったんですね。でも今はメディカルが予防医学に関与しはじめたんですね。専門職が健康のグレードを高めるためのアプローチをはじめたんです。

内海カ:ほっといたらだんだん自分の身体が悪くなる、そういう状態になる前に予防としてサプリメントを服用するというのは、効果はあるのでしょうか?

上 符:そうですね。私たちは毎日毎日細胞が変化をしていて、いわゆる加齢なのですが・・・。加齢は避けることはできないのですが、その加齢の勢いに服する方とゆっくりゆっくりブレーキを踏む方とあるんですね。たとえば肝臓だけが加齢していく人、すい臓だけの人、日に当たる方だったら肌だけ加齢する、またストレスがある人は副腎だけが加齢する、人によっていろんな臓器がバラバラに加齢していくんです。その中で加齢が特にすすんだところが一番足をひっぱるんです。それが極端にいくと病気になるんですね。お酒ばかり飲んでいて肝臓痛めて肝機能障害がその方の加齢の一番の原因だし、甘いものばかり食べて摂生しないとすい臓のエイジングが進んで壊れる。どこか進みすぎた加齢が病気という形になるんです。
だから、私たち予防医学の医者は壊れるまえに、その加齢の状況をチェックするんです。普通は病気ではないから見逃される変化を予防医学としてチェックするんですね。あとはホルモンの総合分析やフードアレルギー、実は食べているものが身体にとって栄養ではなくて、アレルギー原因に変わる瞬間があったりしますので、そういうのを見ていくんです。

内海カ:普通私どもは、人間ドックでチェックをするんですね、それに対して具体的にどう行動していくのかと言うと、よく言われるのが食生活ですよね。食べていいもの食べてはいけないものを教えてもらって、食べていいものをたくさん食べればいいかと思って信じてたくさん食べる。そんなことを今までやってきたのですが、フードアレルギーというのは、これはどういうものなのですか?

上 符:もともとフードアレルギーというのは二つのタイプがありまして、一つは即時型フードアレルギー、食べた直後から短時間でアレルギーがでる、花粉症も同じですね。身体の中のヒスタミンという物質が反応するから痒くなったり蕁麻疹がでます。えび、かに、そば、小麦、卵などのアレルギーなどがそうです。
だけど私たちが検査を行っている遅延型フードアレルギーは、すぐにヒスタミンがでないんですね。だから本人はまったく気づかないんです。6時間~12時間後にすごく遅れて症状がでるのですが、それがヒスタミンは関与しませんから痒くもないし、蕁麻疹もでない。そのかわり腸管での猛烈なアレルギー反応ですから、白血球炎症を起こすんですね。それが全身にばらまかれて、人によっては耳鳴り、めまい、全身のだるさ、下痢、何ともいえない不安感、子供だったら身長が伸びないとか、学習障害であったりとか、潰瘍性大腸炎とかいろんな疾患の原因になったり・・・。
本当はいいと思って食べているものが、実はその人の腸の分解能力の限界を超えた瞬間、夕方からだるさになってでてくるんですね。いつも夕方5時6時になると疲れる、一日働いたからかな・・・?と思うかもしれませんが、実はこれは朝食べた食事が原因だったりするんですね。
フードアレルギーは人によってばらばらなんです。おなかの環境、腸内細菌の数もばらばらですから。

内海カ:遅延型フードアレルギーの検査は日本ではまだまだ難しいのでしょうか?

上 符:そうですね。気軽に受けれる医療機関がまだ少ないですね。いろいろな検査会社と話をしているのですが、日本では保険が効かないということと、日本アレルギー学会で新型アレルギーという概念が教科書にないのです。血小板減少症とかそういう病気としては新型アレルギー(Ⅲ型)ではあるのですが、フードの新型はないんですね。アメリカではスタンダードなのですが・・・。だから私たちが、小児科医や、皮膚科医の先生とドンドンお話をして、原因がわからないアトピー性皮膚炎、原因がわからないぜんそくなどはフードアレルギーを疑ってみてくださいというふうにアプローチをしはじめたんです。ずいぶん症例数が増えてきて、昨年の8月から日本にもフードパネルがようやくできたんです。日本の食材を特化したもの、もやしとか筍とか茄子とか西瓜とか生姜とか、私たちのフードアレルギーが検索されるわけですね。画期的なことなんです。日本には症例がないから無理だよというふうに言われていたんですけど・・・。

内海カ:体調が悪くて、人間ドックで検査しても別に異常がない。
それというのは、本当に異常がないということではないんですね。

上 符:そうですね。基本的には人間ドックというのは、今ある病気の発見なんですね。その方の健康レベルが最高の健康なのか、病気の一歩手前の健康なのかを診るものではなくて、ゼロ点からマイナスにいるのかを見るのが人間ドックです。予防医学ドックというのは、プラスのほうを見るんです。病気の発見ではなくて、健康レベルをチェックするためのドックです。アメリカではそれがすごく増えているのです。アメリカは健康意識が高いんですね。保険が効きませんから。逆に病気になってしまうと、ビジネスでは自分の席がなくなるから命がけで健康を守りますよ。ビジネスに直結しますからね。

内海カ:アメリカでいろんなビジネスショーを見ましたが、サプリメントビジネスがすごく数があってびっくりしました。健康に対する意識がこんなに違うんだというかんじで・・・。日本もサプリメントはありますが、果たしてそれが本当に必要なのかどうかというのがわからなくなっていますね。

上 符:日本人はできるだけ自然の食品や運動で健康を守りたい、外からの力を借りたいという意識がすごくありますね。野菜を食べて果物を食べて、ビタミンがとれるんだったらそれが一番いいと思っているのが日本人なんです。これだけ便利になって、24時間365日、食べたいものがどこでも食べられるのですが、それでも無理があるんですね。野菜のでき具合とか、傷まないように防腐剤とか合成保存料とかいろんなものを入れて安定させている食品もありますから。それを私たちは自然に食べていますからね.
健康を保つために必要なビタミンミネラルは摂ろうと思えば摂れます。例えば、コエンザイムQ10を100ミリとろうと思えばブロッコリー8kg、お肉だと2kg、ビタミンC10g~15gの点滴はレモン200個分です。それくらい多量に摂らないと、健康は守れないんです。物質的に不可能な量を私たちはサプリメントとして処方するわけです。10年前20年前に比べると必要なカロリーやミネラルは桁違いに増えているんです。

(後編に続く)

上符正志様プロフィール:
九州大学工学部在学中、医師が社会で果たすべき役割に目覚め転身、産業医科医学部へ入学。卒業後外科、救急医療センター、内科で治療に専念したあと、アンチエイジング医学と出会う。アメリカニューヨークで最先端治療プログラムを習得し日本に導入。
米国抗加齢医学会専門医。
銀座上符メディカルクリニック院長。
主な著書 「細胞から若返る!NY式デトックス生活 お医者さんが教えるアンチエイジング」


朝永のつぶやき

最後まで読んでいただきありがとうございます!ここからは、編集担当が今回のトークを読んだ感想をまとめたプチコーナーです(^o^)/

銀座上符メディカルクリニック 上符 正志院長との対談前編をお送りいたしました。

今回のコラムは、寒くなるにつれてコロナウイルスだけでなく風邪や寒さからくる不調などで自分の体について気になってくるこの時期にぴったりの話題となりました♪

テレビではときどき目にする”予防医学”

将来病気にならないために対策をすることだとなんとなく感じていましたが、まさかアレルギーにまで関係しているとは考えたこともありませんでした!

私はあまりアレルギーはないと思っているのですが、検査してみたら実はあるのではないかとドキドキしています(笑)

次回は自分の体を健康な状態に保つための具体的な方法についてお伺いしていきます!どんな方法があるのかぜひご覧ください(*^-^*)

それでは今回はこの辺で!また次回お会いしましょう♪


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