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なぜ健康経営に取り組むか

皆さんこんにちは。長崎県佐世保市で自動車学校や観光事業、マーケティング会社などを行っている株式会社ヒューマングループ専務取締役の内海梨恵子です。

先日、日経新聞主催のイベントで健康経営実践企業として事例発表をしました。せっかくまとめた内容なので…とその内容をnoteにもUPします!

このノートの内容は以下の通りです。

自己紹介

私たちの会社は、「ヒューマンで人々を幸せに」という経営理念を掲げ様々な事業を行っています。

最近では経営企画室を軸とした会社の展開を行っており、ここ数年でDX、SDGs、健康経営、研修事業に着手しました。

本日はその中のひとつである健康経営についてお話しします。

実は、健康経営の前に取り組んでいたのはSDGsです。

私自身、2017年にSDGsのことを初めて知り、2020年にSDGsのカードゲームのファシリテーターを取得しました。その後、自社だけではなく、地域でのSDGsの普及支援にも取り組んでいます。

なぜ健康経営か


ゴール8 働きがいも経済成長も
「働きがい」について改めてじっくり考えだしたのもこのころです。

実は弊社は2021年に初めて健康経営優良法人認定に申請しました。

何かしら、健康に関する認定があるらしいと言う事は知っていたのですが、気がついたときには締め切りを過ぎていた等で申請できず、やっと去年申請することができました。その後、今年の3月ごろに事務局からメールが来て「認定されましたよ」と言うことだったんですが、何やらブライト500と書いてあります。

恥ずかしながらブライト500が何なのかあまりよくわかっていなかったのでそこからググってびっくりです。ブライト500ってなかなかすごいんじゃないと社内で驚きの声。

認定の威力はなかなかすごくて、取得して以降、友人の経営者たちからも、「健康経営って儲かるの?」「なぜ健康系に取り組んでるの」と質問が来るようになりました。

あくまでも私の考えですが、経営戦略としての健康経営が、今後の生き残りには必須だと思っています。健康経営のみならず、経営戦略は経営者がどのような会社に自分の会社をしたいのかと言う経営者の意思の表れですよね。

創業者への想い


こちらは弊社の創業者である私の祖父母です。

当時の教習車はなんとオープンカーだったようです。弊社は自動車学校から創業しており、当時の教習車はなんとオープンカーもありました。


私の祖父母は早くになくなりました。母方の祖父は、私が幼稚園の時、父方の祖母は小学校1年生の時、そして創業者である父方の祖父は、小学校4年生の時に心筋梗塞で急に亡くなりましたへ母方の祖父は癌で亡くなったため、私の両親はその当時まだあまり知られていなかったアフラックのがん保険に加入したそうです。その後に父方の祖母の癌が発覚。

これまでの取り組み


そういった経験から私たちの会社は1987年にアフラックの代理店となりました。がんになった時、お金の問題だけではないけれども、お金の心配だけでもないほうが良いと言う自分たちの経験からも来ているそうです。現在もアフラックの代理店は続けています。

1989年、先代の急逝を受けて現社長が二代目社長として就任。

その後、1992年から瞑想(マインドフルネス)の研修や、全社員での万歩計をつけたウォーキング競争など、健康に対する取り組み自体はかなり早くから行っていました。

また自動車学校は未成年の方と近距離で接する仕事なので、指導員に対して禁煙手当を出し始めたのも2000年代です。

創業社長たちが早くに亡くなったこともあり、元気に仕事をするためには健康が大切だと言う意識はかなり早くから持っていました。

社長の取り組み


現社長は元々体を動かすことが大好きで
36歳でホノルルマラソンを完走


50歳の記念で佐世保から島原まで24時間かけて歩く。105キロウォークラリーにスタッフと挑戦。


63歳でトライアスロンを完走。


72歳になった今でもストイックに健康管理をし、パーソナルトレーニングに勤しむなど、健康=運動、健康=頑張る事と言う考え方のようです。

片や私はといいますと20代30代からは、無理な仕事の仕方規則の生活などから原因不明の体調不良で入院を3回するなど仕事に支障が出るほどに健康管理ができていない状態でした。そこで私も気づきます。元気じゃないといい仕事はできないと。

コロナの影響そして新たな取り組み

そうこうしているうちに、2020年、コロナウィルスの感染拡大観光事業部を営んでいる我々にとって大変厳しい時期でした(今も厳しいです)。しかし経営をしていくためには立ち止まるわけにはいきません。この先どうなるんだろうと言うスタッフの不安を払拭すべく、今できることにどんどん取り組みます。
まず自動車学校部門では、コロナの影響もあって、解禁された学科のオンライン化に着手いち早く学科の教習をオンラインで配信するシステムを作り上げました。

年齢、性別、経験にとらわれない、組織作りをするために、経営計画書の配布、社内報の創刊、互いにリスペクトを示すためのサンクスカードの運用、ストレングスファインダーを活用した強みを伸ばす研修といったことを次々と始め、今できる中で最大限の効果を上げるよう組織作りを続け、筋肉質な会社作りに邁進しました。


土台が整った後、パフォーマンスアップ(経営)に着手しました。

パフォーマンスUPプロジェクト始動



健康運動、仕事のパフォーマンスを上げるための取り組みに挑戦です。私が思う健康経営導入のポイントの1つとして、運動が嫌いな人を推進者の中に入れるがあります。なぜなら、私自身がそうだからです。私自身ぽっちゃりとした体型でしっかりと健康管理ができているとは言えない状態ではありますが、パフォーマンスアップに気をつけた結果、少なくともパワフルに仕事
をする元気な体を手に入れました。

運動が大好きな社長と、嫌いな私(専務)を中心に取り組みを立ち上げました。

取り組みのステップをご紹介します


次に健康と言うものを分解して考えてみました。

私はここでは心と体とそして仕組み化を考えました。

については皆さんもご存知のように、現代人の心の問題は社会問題となっています。メンタルケアは個人の問題だけではなく、今や企業としてもリスク管理としては必須のケアです。

次にの事病気はとてもわかりやすいです。しかし病気ではないけれどもなんだか不調だなぁって言う状態。肩が痛い。腰が痛い眠れないそういった不調な状態を予防する改善すると言う取り組みはできないだろうかと考えました。

そして最後に仕組み化です。自分の生活リズムに合った無理のない週間買おうと行えばいいか、この健康に関する取り組みは一時的に何かを頑張ると言うことではなく、自分の生活リズムを変えてしまわないと成果がでません。少し無理のある声週間は定着しません、例えば、夜食事をするのは早い方が良いと言う知識があったとしても、我々自動車学校は夜型の仕事です。6時に夜ご飯を食べると言う事は現実的に不可能です。

そういった自分自身の生活リズムの中で最大限健康的にするには何を取り入れるのか、そういったことをスタッフと一緒に学びながら実践していきました1つずつ具体的な例を上げていきます。

ステップ1 現状把握


これについては、私たち素人だけではどうにもできません。以前から社長がお付き合いがあったパフォーマンストレーナーのライフリーさんに協力をお願いして全社員年に3回コンディションサーベイをとっています。そこからまず状態の見える化を行ってもらえます。ウェルビーイングから超ハイリスクまで6段階の評価です健康、食事、睡眠、精神的なもの、こういったところから総合的に判断され、一人ひとりのコンディションレベル、そして会社の組織の状態のコンディションレベルを出していただきます。これまで4回コンディションサーベイ行っていますが、目に見えるほどの改善の結果です。

これまでの結果

ステップ2 知識を学ぶ

こちらもプロの力を借りています。これまで当たり前になったオンラインを活用して、東京の講師から私たち各現場ネットワークでつなぎそれぞれのテーマに合わせたセミナーを受けています。これまで食事について睡眠について運動についてといったセミナーを受けてきました。

ステップ3 進捗報告・情報共有


これが習慣化のカギです。私たちの会社では、LINEワークスを活用しているので、その中でパフォーマンスアップのためのチャットルームを1つ作り、ここにパフォーマンスアップに関する様々な情報情報共有を行っています。セミナーの動画もここで見ることができるようにしているため、勤務時間がバラバラな弊社でも取り組むことができています。

また、社内報では定期的に学んで、これまで学んだことのまとめを発信し、忘れないように継続していますかと言うような背中を押す取り組みもしています。

社内報(抜粋)

スタッフの変化


2輪の車庫で何やら体操してます。これは昼休みの様子です。他にも自動車学校のコースを昼休みに歩く人通勤で歩く人様々なスタッフ取り組みが行われています。それをこんなふうにやってみたよ。これなら楽に取り組めたよと言うふうに共有することで良いアイディアが浮かんできます。

これはスタッフの日報の感想です。

健康経営って儲かるの?


私の答えは儲かる儲からないではなく、健康経営に取り組むことは、経営陣からスタッフに対して「あなたを大切に思ってます」のメッセージだと思っています。人の流動化は今後も止めることはできません。一人一人の価値観も多様化している中で、働くスタッフ一人一人から選ばれる会社であり続けること、そのための取り組みは今後の企業の生き残りのために必須だと私は考えます。

ヒューマングループは2023年1月に創立70周年を迎えます。

コロナの間に様々な取り組みをしてきましたが70周年以降、さらに一人一人が自分らしく、輝く社会を作る会社になるためにも、働いているスタッフが、ここで1番輝くことができると思ってくれる会社にしていきます。

おわりに

健康経営への取り組みは終わりはありません。

これからもその時、その時の社内のパフォーマンスに応じた取り組みを行っていきながら、みんなで元気に仕事をしていきたいと思っています。


そんなヒューマングループではスタッフを募集しています。
興味を持っていただいた方はぜひお申込み、もしくは私までお気軽にメッセージください。

▼現在、指導員(見習い含む)を募集中!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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