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バッタの大発生は止められないのか?

飢えた虫の群れが 見渡す限りに広がっている。目的はただ食べて繁殖して前進することだけ。 容赦なき移動により牧場や農地は不毛の荒れ地に変わる。これはサバクトビバッタの仕業である。


典型的な群れは、地球上の全人口よりも多い数のバッタで構成され、数百平方キロメートルを厚い雲になる。巨大な群れは数百万人の都市の1日分の食糧摂取量に匹敵することもある。個々のサバクトビバッタの 寿命は3か月だが、大群の形成は最長約10年といわれている。

サバクトビバッタの住む地域が事態をより深刻にしている。その生息地域は いくつかの 最貧国にまたがっており、そこでは多くの人が食糧を自給自足している。この地域の作物や牧草を食べ尽くすことによって、居住者の10パーセントを 生命の危険にさらしている。

幸いサバクトビバッタの大集団は永遠には続くことはない。雨季が終わると 植物は乏しくなり 産卵条件は悪化し、繁殖もなくなりそれまでの群れが消えます。研究者は衛星画像を使ってバッタの密集が発生する危険性のある地域を特定し、地元政府に警告している。しかし、環境問題が脅威を悪化させている。気候変動による不安定な天気は 群れ発生の予想を難しくしてるからだ。単独のバッタが破壊的な集団にならないようにするには、炭素排出量を減らし、農業を再考し、地球温暖化を防ぐ手立てを考え、実行していく必要がある。


                    出典    TED


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