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お金があると全部使ってしまうタイプの人は、iDeCo (個人型確定拠出年金)を始めたほうがいい?

近年、iDeCo(個人型確定拠出年金)のメリットについて、新聞やマネー誌等のメディアで採り上げられる機会が増えています。NISA(少額投資非課税制度)と比較されることも多いiDeCoですが、具体的にはどのような人がiDeCoを始めるべきなのでしょうか?

ここで、お給料が入ると全額使ってしまうタイプの人を想像してみましょう。若い頃は物欲も食欲も旺盛です。消費に伴う経済効果も含めて考えれば、ストレス解消を兼ねてお金を使うこと自体、けっして批難される性質のものではありません。

ただ、使えるお金には通常、限度があります。病気やケガで働けなくなるような事態に備え、いざというときのためのお金はきちんと確保しておくべきでしょう。

また、日本では少子化に伴い、公的年金の給付水準が今後低下するとみられています。一般に「長生きリスク」とも言われますが、老後に備え、一定程度の蓄えは用意しておきたいものです。

ところが「あれば全部使う」タイプの人の場合、老後資金はおろか、来月支払う予定のお金さえカツカツ……という状況が散見されます。たまに貯金しても、何かと理由をつけて使ってしまうのです。

こういった人がお金を貯めるには、給与天引きを利用するしかありません。iDeCoの掛金の引き落とし日を給料日の翌日に設定すれば、さすがに掛金分程度のお金はまだ口座に残っているでしょう。引き落とされたお金はiDeCoの運用資金となるので、原則として60歳まで引き出すことができません。

この制度については、iDeCoのデメリットとして採り上げられることもありますが、強制的に長期間運用が続く点は、時間分散の観点でみればメリットと言えます。「宵越しの銭は持たない」タイプの人ほど、iDeCoを始めるべきだと言えるのではないでしょうか。

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