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学校とkintone


学校へのkintone導入における現状について


2023年のCybozu Daysは私にとって二回目の参加。セッションやブースセミナー、そして個人的なお声掛けのおかげで、多くの方々とリアルに交流できました。

今回のDaysでは、教育系のセッションがありました。それもあってか界隈の方々との立ち話でも、学校におけるkintoneの導入についての話題が多く出ました。保護者からは導入を望む声が多い一方で、実際の進展が中々見られない状況のようです。

親としての導入希望の理由は、配布資料が子どもから親の手に届かない、電話連絡は緊張するし先生の時間も取られるため申し訳ない…など。確かにkintoneがあれば解決しそうな課題です。

PTAは保護者が主導権を持ちやすく、我々kintoneユーザーが頑張ればなんとか導入に結びつけられる可能性もあります。が、学校が導入、というのはまた別の話なのだなと実感しました。息子の小学校ではkintoneが導入されました。初めは教員内での利用から、そして2020年に保護者全員にアカウントが付与されましたが、それは稀なケースだったことに気付かされました。

学校などの公共団体での利用のためのライセンスはこちら
アカデミック/ガバメントライセンス | サイボウズ非営利団体の取り組み (cybozu.co.jp)

PTAで導入できるチーム応援ライセンスとは異なります


小学校のkintone導入プロジェクト


息子の小学校がkintoneを導入し、保護者にも活用してもらうため説明会を行うとアナウンスした時、ちょうど私は所属するNPOでkintone管理者になったばかりでした。弊会では400名以上の会員全員にアカウントを付与する運用を検討し始めたところだったので、学校が600人以上の保護者にどのように浸透・定着を進めていくか大変興味をもって説明会に参加しました。

小学校の説明は非常に丁寧で、資料も分かりやすかったです。特に、「便利になるからよろしくね」ではなく、理解と協力をお願いする姿勢に感銘し、見習いたいと思いました。また、学校の導入目的が教員の業務軽減だけでなく、子どもたちのための時間増加につながることが強調され、それが紙文化を大事にしていた保護者の賛成も得たと感じました。

学校が作成したアプリも、学校と保護者の両方に利益をもたらすものでした。例えば、お知らせ配布アプリでは、先生方の印刷と綴じの手間が軽減され、保護者も情報共有がスムーズになりました。同様に、欠席連絡や学校評価などのアプリも利便性が向上し、紙と電話、手書きが殆どなくなりました。結果として、子どもたちと先生が一緒に過ごせる時間が増えたそうです。

すべては「子どもたちのため」
コロナ禍というタイミングもあったかもしれませんが、このパワフルなキーワードで学校と保護者の志が一つとなったのが、導入成功の鍵だと思いました。

中学校でのkintone活用は…


ところで、これはすでに過去の話です。息子は現在中学一年生で、中学では教員間ではkintoneを活用しているそうですが、保護者までは広がっていません。よって再び紙のやり取りが主流になっています。特に男子は資料の手渡しを確実にしてくれなくて、親たち皆で頭を抱えています。入学してから早8ヶ月が経とうとしていますが、連絡ミスをなくすために保護者同士が未だに協力して頑張っています。小学校時代のパパ・ママ友らで集まると、「kintoneって本当に便利だったね…」という会話が必ず出ます。

大好きだったよ、ありがとうkintone

子どもたちの自主性を尊重する一方で、丁寧に印刷された資料を受け取るたびに中学校にとって大きな負担になっているのではないかと、つい思ってしまいます。ただ、改善したい点は人や組織によって異なります。学校の先生方がkintoneを通じて必要と感じるところから改善を進められているのであれば、保護者としてはそれで良いと思っています。

先輩から学ぶ


繰り返しになりますが、私が職場でkintone管理者になったのは2020年の秋であり、その頃、小学校が先述のkintone説明会を開催しました。

サイボウズ社のスタートガイドセミナーを受講し始めていた私は、そこで学んだ機能(アクセス権や組織設定など)や浸透ステップを、学校の実践から参考にしました。特に、「小学校のように丁寧に」を意識しました。私たちのkintone導入がスムーズに進んだ要因の一つと考えています。当時、コミュニティも知らなかった私にとって、小学校は先人でした。

さて、小学校でkintoneを知った保護者で、自分の職場にもkintoneを導入するよう動いた人がいるのだろうか、という興味が湧いてきました。もしかしたらすでにコミュニティに参加している方もいるかもしれません。同じ地域のkintoneユーザーともつながりたい。また、異なる形のチームワークあふれる社会をつくれるかもしれません。
お心当たりのある方は、DMください(笑)!






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