冬が来る前に
2023年、今年の夏は暑かった。
人類史上最も暑い年になった。
世界の平均表面気温が最高を記録し、
海洋では記録的に高い水温異常が見られ
北極と南極の海氷面積が、衛星観測が始まって以来の最小水準になった。
世界各地から流れてくる干ばつ、山火事、洪水、ハリケーンのニュース。
CO2排出量上位5カ国トップの米国、中国、インド、ロシア、日本は目標達成不可能なCO2排出対策をそのまま放置し、日本の岸田首相も本気で何かをしようとはしていない。
10月。英国ではRishi Sunak首相がCO2排出の問題となる化石燃料を使用するガソリン車とディーゼル車の規制(新車販売禁止)時期を5年遅らせると発表した。遅すぎる進歩どころの問題じゃない、環境問題の何も見えていないし、1mmも考えていない。
そうやって「人類は地獄の門を開いた」
アマゾンの川が干上がり始め
ホッキョクグマが、絶滅に向かっている
200万種の生き物が絶滅に向かっている。
私の中には、グレタさんがいて、未来への不安や地球の将来についてどうすることもできないという怒りがいつも渦を巻いている。
それでも、淡々と山を見守ってくれている兄からの報告は、山火事もなく、違法伐採もなく、誰も来ない奥の奥山で自然がそのまま守られているのだと
絶望の淵の一筋の光に見えるし
(一人でパトロールするのはやっぱり大変だと思う、この場を借りてお礼申し上げます)
やはり淡々と笹刈りをして歩道をつけてくれるどんころ野外学校の笠原さんからの報告は、あえて私を喜ばせようとしてくれているのではないのだろうけれども、私はちょっと嬉しくなるのです。
ダムが作られた川の上流にはサケは登ってこない。冬が来る前に、餌を求めて徘徊する痩せたクマ。皆伐され、針葉樹に置き換わった森にはどんぐりの実はならないから都会へと降りていくしかない。弁当の残り物の味を覚え、観光客からもらう投げ餌を知り、パニックになり人を襲うクマ。怖がられ、嫌がられ、射殺されるクマ。
クマが不憫で胸が痛むというと、同意してくれる人は少なくはないとは思うけれど、今年はそんなニュースが多かった、今年は環境がぐんと悪化したことと関係があるに違いない、悲しいニュースにいつも失望している。
絶望の一歩手前のところまできている。
私は全力で守れるものを守る。
いつもありがとうございます。このnoteまだまだ続けていきますので、どうぞよろしくお願いします。