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ミツバチの帰る家

いつからあるのか覚えていないほどの長い間、そこにずっとあったこの木のパネル。トイレットペーパーホルダーの上に置いてあって他のどこへも移動したことがなかったのだけれども、今回引っ越しをするので、さて、そこに置いていくのか持って帰るのか。

いつもそこにあった。
小さな木のパネル。遠い昔に誰かにもらったはず。
蜂の巣パネル: 貴重で特徴的なスロベニアの文化遺産。
このモチーフは美術館に展示されている原画の複製らしい。
うむ、これをくれたのは誰だったのかな。

蜂の巣パネル: スロヴェニアのCarniolan Bees(ヨーロッパのミツバチで、灰色でおとなしく、生産性が高い)の蜂の巣の前面を飾った塗装板。スロベニアのアルプス地域で18世紀半ば〜19 世紀後半に最も広まった。庶民が描くモチーフは、日常生活、宗教、悪魔、物語など600以上。最近、コレクターの間で人気になってお土産用に複製も買える様になった。オリジナルの蜂の巣パネルの最大のコレクションは、スロベニアのラドヴリツァにある養蜂博物館で見ることができる。

https://fermedica.si/en/trgovina/panjske-koncnice/
おお、本当にいろんなバージョンがあって楽しい

今でもスロベニアの田舎や牧草地を訪れると、様々な養蜂箱に出会うことができるのだそうです。これには理由があって

  • 養蜂家がそれぞれの巣箱の状態を覚えやすくなる。

  • ミツバチが自分の巣箱に迷わず戻りやすくなる(←えっ)

ミツバチがもし間違えて他の巣箱に入ってしまうと、他のミツバチから攻撃されてしまうこともあるらしい。それで家のドアをいろんな色やパターンで塗り始めるという伝統ができたのですね。

ちなみに、今まで知らなかったのですが、スロベニアは生物多様性の動植物種の密度が最も高い国なんだそうです。大きさは四国くらいしかないみたいですが、世界の生物多様性の約 1% を収容しており、マーモット、アルパイン アイベックス、シャモア、シカ、ノロジカ、イノシシ、ノウサギ、オオヤマネコ、ヨーロッパヤマネコ、キツネ、ヨーロッパジャッカル、ハリネズミ、テン、バイパーや草ヘビなどのヘビ。モリフクロウ、ミミズク、ワシミミズク、タカ、ワシ、コウノトリ、珍しい多様な洞窟種(洞窟脊椎動物)イモリなど(知らないものばかり)。

最近の推定によると、スロベニアには40 ~ 60 頭のオオカミと約450 頭のヒグマがいるというのも驚きました。日本ではオオカミは絶滅しましたが、そのため、シカが増え過ぎて、農業被害、林業被害が出ていることはご存じですね。オオカミの再導入という話もあるのかないのか、一度絶滅してしまうと、それを元に戻すのは至難の技です。

一度行ってみたい国 . . . 。

ということで、このパネルはエディンバラの自宅に持ってかえることにしました。ミツバチの帰る家の目印、私も迷わずに自分の巣箱に戻れるように。


*こちらの記事を参考にしました*

*ミツバチが大切な理由が書いてある記事の紹介*


いつもありがとうございます。このnoteまだまだ続けていきますので、どうぞよろしくお願いします。