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やってよし、ゴミ拾いボランティアの極意

今日は恒例のゴミ拾いボランティアです。Friends of Calton Hill チャリティ団体が設立された(by 夫+いろんな人々)ので、今後も定期的に行われる予定になりました。

ちなみにFriends of Calton Hillですが、早速大きな助成金4,000GBP(=732,000円) をゲットしました。フレンズ達にもいい報告ができ、今日はコアメンバーが山頂でお祝い、乾杯( . . .はしなかったけども)→ゴミ拾いです。

この頂上のハゲの部分をグリーン化する助成金ゲット(写真はバイオブリッツの時のもの)

大好きな丘が綺麗になるだけで楽しいので、打算的なことを書いて申し訳ないけれども、ゴミ拾いなんて誰が興味あるんですか?という心の中の質問に対して回答しましょう。

(1) 前回のゴミ拾いの時にチラッと書きましたが、市がゴミ袋とか手袋とかサンドイッチや飲み物を支給してくれるので、オーガナイザーとして損はありません(日本でも地方行政は協力してくれるものなのかな?)。集めたゴミもあとで市が回収してくれます。

(2) 履歴書(CV)によし。
学生さんは特に自分の履歴書にボランティアのイベントをやりました、と書くことができるでしょう。私は何回か雇用側ヘルプでインタビューをしたことがありますが、同じような能力や資格の競争相手同士を比べるとボランティアができる人というのは魅力的で、よし、こいつにしよう!という最後の決め手になったりします。イベントに参加するだけでなく、自分で自分のご近所知り合いを募りゴミ拾いイベントを成功させたという気持ち・能力はきっとどこかで評価されます(ゴミを拾うこと自体に何も能力はいらないのにね!)

(3) 友達ができる・知り合いが増える。
例えばこのいつもきてくれるおじさんは元は裁判官の仕事をしていたすごい経歴の持ち主であったりします。最初はとっつきにくい感じがしたりするのですが、何か行動を共にするというのは初心者にとっても誰かと仲良くなるチャンスになります。そうでなくてもご近所さんとちゃんと知り合いになる機会はそうは多くないのです。

元裁判官 話が面白い

今日は残念ながら雨のスタートとなりましたが、思ったよりもたくさんの人が来てくれて、色々写真に撮らせてもらいました。日本だとSNSなどに自分の顔が載るのが嫌な人、もっとたくさんいるような気がするのですが、こっちではいまだかつて断られたことがありません。例えば日本でいうLINEに似ているWhatsappなどでもアイコンが自分の顔、という人は日本<海外のような気がする. . .。

丘の斜面で頑張る元裁判官のおじさん
またまた来てくれた若手市議会議員さん。「偉いわね〜」と旅行者に話しかけられる。「いやいや、家でゴロゴロしているよりか自分のためにもいいんですから」
今回私のお気に入りの1枚
モップ系ワンコ。お掃除の手伝いだね
いつもなぜか凄みがある夫
日本語で話しかけられてびっくり(そんなに私の英語は日本語訛りなのか!)
日本人妻を持つというフランス人の彼と娘さん(Naomi - Naomiという名前はフランス語でも日本語でも通じるので良い選択だと思う)
今度日本人の友達できるかも。楽しみ。
シンママならず、シンパパのチャーリー(オーガナイザーの一人)
シンパパチャーリーのもう一人に子供。心を掴まれる可愛さ。

よく乞食サギに子供を使うというけれど確かに子供に見つめられるとドキドキするよね。やらせじゃないよ(念の為)。

この子が登場すると一般人も思わず笑顔
左手でうまくつかめるようになった。気がつくと結構泥だらけ。
成仏してください

将来リタイヤして、お婆さんになって、日本のどこかでルームメートと一緒にシェアハウスに住むことになって、食事係、掃除係、買い物係などを決めることになったら掃除係になろうと思うほど、掃除が好きだ . . . 

と言うことで、掃除好きな私の心の支え、内田樹さんの文章を置いておきます。

掃除というのは、本来的にむなしいものです。一回掃除をすれば、そのままずっときれいということはあり得ない。してもしても気がつかないうちにまた汚れて、築いたはずの秩序が崩壊していく。掃除はエンドレスなんです。襲いくる無秩序に対し、一時的に押し戻すことしかできない。でも、掃除をしている瞬間だけはいっとき宇宙に広がる無秩序に対して、局所的な秩序を形成することができる。ですから、「掃除をする人」というのは、その非冒険的な相貌とは裏腹に、人類に課せられた「局地的に秩序を生成するためのエンドレスの努力」の重要性を理解している人なのです。

もういちど村上春樹にご用心 (文春文庫)


いつもありがとうございます。このnoteまだまだ続けていきますので、どうぞよろしくお願いします。