電子部品メーカー大手「TDK株式会社」の財務諸表(第128期第1四半期)を見てみる

電子部品メーカー大手8の第1四半期(4~6月)決算、7社が営業減益か営業赤字転落 ICT関連や産機関連を中心に調整局面が続くという記事が公開されており、この中で電子部品メーカー大手である「TDK株式会社」をEDINETで確認してみることにした。

・要約四半期連結財政状態計算書

まずは「貸借対照表,バランスシート/BS」。大きな数字に着目すると、まず現金及び現金同等物(流動資産)で前連結会計年度末(2023年3月31日)が、5061億だったのに対し、当第1四半期連結会計期間末(2023年6月30日)は、5561億と増加している。次に営業債権(流動資産)で、前連結会計年度末が、5463億だったのに対し、当第1四半期連結会計期間末は、5616億と増加している。次に有形固定資産(非流動資産)で、前連結会計年度末が、9302億だったのに対し、当第1四半期連結会計期間末は、9661億と増加している。有形固定資産の取得ので、工場でも増やしたのだろうか。
次にのれん(非流動資産)で、前連結会計年度末が、1495億だったのに対し、当第1四半期連結会計期間末は、1617億と増加している。次に負債。負債は借入金(流動負債)が前連結会計年度末が、2485億だったのに対し、当第1四半期連結会計期間末は、3418億と増加している。が、営業債務(流動負債)が減少し、社債及び借入金(非流動負債)が、前連結会計年度末が、4486億だったのに対し、当第1四半期連結会計期間末は、3982億と減少している。負債で個人的に気になったのは、退職給付に係る負債(非流動負債)で、前連結会計年度末が、923億だったのに対し、当第1四半期連結会計期間末は、944億と増加している。長年電子部品メーカー大手である「TDK株式会社」に勤務した人が恐らく今後増加していくことが考えられる。

次に利益剰余金。前連結会計年度末が、1兆547億だったのに対し、当第1四半期連結会計期間末は、1兆494億と減少している。負債合計が、前連結会計年度末が、1兆6841億だったのに対し、当第1四半期連結会計期間末は、1兆7491億と増加している。これらのことから察するにあまり絶好調とは言えない。

・要約四半期連結損益計算書

次に損益計算書(PL)。まずは売上高は、前第1四半期連結累計期間(自 2022年4月1日 至 2022年6月30日)が、5105億だったのに対し、当第1四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年6月30日)は、5033億と減少している。また営業利益も前第1四半期連結累計期間が、446億だったのに対し、当第1四半期連結累計期間は、263億と減少しているので、営業の調子は悪い。最後に四半期利益は、前第1四半期連結累計期間が、317億だったのに対し、当第1四半期連結累計期間は、152億と減少している。


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