コンピュータゲーム開発会社を持つ株式会社コーエーテクモホールディングスの財務諸表(第15期第1四半期)を見てみる

「コーテク純利益23%増 4〜9月、金融派生商品の損益改善」という記事が目についたので、株式会社コーエーテクモホールディングスをEDINETで調べてみることにした。

・四半期連結貸借対照表,バランスシート/BS

まずは「貸借対照表,バランスシート/BS」。大きな数字と気になるものに着目する。資産の部から。まず売掛金及び契約資産(流動資産)で前連結会計年度(令和5年3月31日)が、216億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(令和5年6月30日)は、104億円と減少している。次に現金及び預金(流動資産)で前連結会計年度(令和5年3月31日)が、125億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(令和5年6月30日)は、304億円と増加している。次に有価証券(流動資産)で前連結会計年度(令和5年3月31日)が、80億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(令和5年6月30日)は、108億円と増加している。次に建物及び構築物(純額)(有形固定資産)で前連結会計年度(令和5年3月31日)が、214億3200万円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(令和5年6月30日)は、213億7800万円と減少している。次に土地(有形固定資産)で前連結会計年度(令和5年3月31日)が、139億7400万円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(令和5年6月30日)は、143億1200万円と増加している。次に投資有価証券(投資その他の資産)で前連結会計年度(令和5年3月31日)が、1127億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(令和5年6月30日)は、1209億円と増加している。次に繰延税金資産(投資その他の資産)で前連結会計年度(令和5年3月31日)が、56億2200万円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(令和5年6月30日)は、27億7200万円と減少している。

次に負債の部。短期借入金(流動負債)で前連結会計年度(令和5年3月31日)が、未発生だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(令和5年6月30日)は、150億円と増加している。次に未払金(流動負債)で前連結会計年度(令和5年3月31日)が、45億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(令和5年6月30日)は、135億円と増加している。次に支払手形及び買掛金(流動負債)で前連結会計年度(令和5年3月31日)が、11億6900万円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(令和5年6月30日)は、13億1300万円と増加している。次に転換社債型新株予約権付社債(固定負債)で前連結会計年度(令和5年3月31日)が、473億4100万円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(令和5年6月30日)は、471億4000万円と減少している。そして、純資産の部で利益剰余金。前連結会計年度(令和5年3月31日)が、1450億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(令和5年6月30日)は、1398億円と減少しているので、当第1四半期連結会計期間は稼いでいない。当第1四半期連結会計期間の負債合計(885億円)と純資産合計(1442億円)のバランスを見ると、純資産合計が上回っている。

四半期連結損益計算書

次に損益計算書(PL)。まずは売上高は、前第1四半期連結累計期間 (自 令和4年4月1日 至 令和4年6月30日)が、186億5300万円だったのに対し当第1四半期連結累計期間 (自 令和5年4月1日 至 令和5年6月30日)は、182億9700万円と増加している。次に売上原価は、前第1四半期連結累計期間 (自 令和4年4月1日 至 令和4年6月30日)が、33億円だったのに対し当第1四半期連結累計期間 (自 令和5年4月1日 至 令和5年6月30日)は、62億円と増加している。次に営業利益は、前第1四半期連結累計期間 (自 令和4年4月1日 至 令和4年6月30日)が、116億円だったのに対し当第1四半期連結累計期間 (自 令和5年4月1日 至 令和5年6月30日)は、75億円と減少しているので、当第1四半期連結累計期間の営業の調子は良くなかったようだ。次に四半期純利益は、前第1四半期連結累計期間 (自 令和4年4月1日 至 令和4年6月30日)が、67億円だったのに対し当第1四半期連結累計期間 (自 令和5年4月1日 至 令和5年6月30日)は、105億円と増加する結果となっている。

次に為替差益(営業外収益)と為替差損(営業外費用)が発生したので、過去の報告書を遡って調べてみると、平成31年4月1日 から、令和5年6月30日までを考えると、為替差益の額が大きい気がする。最後に四半期報告書 ‐ 第15期 第1四半期を見ると、オンライン・モバイルとして四半期で過去最高の売上高を更新しているが、人件費や外注加工費等で営業利益が減収となっていることが書かれている。またIP事業では、国内及びアジア各地域で配信中の三国志ゲームが好調なようで、日本国内でもスマートフォンゲームの信長の野望が好調となっている。コーエーの長年開発している歴史ものが健在ということだと考えている。


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