見出し画像

大河ドラマ「光る君へ」の話

今まで大河ドラマを見たことがなかったのですが、吉高由里子さんが主演すると聞いて、初めて大河ドラマに触れました。今では毎週日曜日を心待ちにするくらい見入っています。

自分は世界史専攻で、日本史の知識は中学歴史ほどしかありませんが、全く知識がなくても楽しめます。私は解説してくれる方々の動画を見たり、字幕をつけたり、相関図と照らし合わせたりしています。意外と小ネタ満載で、知ると益々楽しめるドラマ構成になっているんですね。軽く勉強するような気持ちで見ています。


突然ですが、ここまでの大河ドラマで好きだった場面をお伝えします。

①打毬

打毬の頃が懐かしいです。この頃の道長は権力争いにあまり興味を示さず、所謂四納言たちとつるんで和んでいました。私は四納言の雰囲気が好きで、彼らが登場すると画面に食いついてしまいます。
打毬では腹痛の行成に代わって庶民の直秀が登場します。はあ、直秀。直秀という名前を聞くだけで涙が出る体になりました。打毬の場面は馬に乗っていることもあり、体育祭で男子バスケを見るような気持ちで応援していました。キュンとくるシーンの一つですね。(今回の大河ドラマには少女漫画的なキュンが差し込まれる節がある)

②藤原定子

藤原定子の登場回がとても好きです。高畑充希さんが「お上」と呼ぶ声が可愛らしくて、本当に14歳に見えました。定子と一条天皇の関係性はドラマ内でとても良好に見え、お互いが愛し合っていることが伝わります。二人が仲良く遊びすぎて、訪れた一条天皇の母(藤原詮子)に苦言を呈されるのも個人的には好きです。

③悲田院/藤原道兼

悲田院で疫病の看病をするまひろの姿はとても献身的で「どこまでいい子なんだ…」と思いました。直秀のときも、文字を教えていた子のときも、「死」に直面するのはとても辛く悲しいことですね。それは好意的ではない兼家のときもそう感じました。

疫病が庶民の間で蔓延していることを知った道長は、救い小屋の建設を当時の関白である道隆に求めますがなあなあにされます。そこで立ち上がってくれたのは道兼。道兼は「一家の汚れ役」を担うと言いますが、疫病に罹ってしまいます。
途中まで道兼のことをこの憎たらしい奴!と思っていたのですが、道兼が亡くなるころには好きになっていました。道兼演じる玉置玲央さんの死に際の演技がとても上手く、SNSでも話題になっていましたが、本当に見事な最期でしたね。


では次に好きな人物たちを紹介します。

①花山天皇

花山天皇演じる本郷奏多さんが元々好きということもあり、花山天皇が出てくるところは全部好きですね。最終的に道兼に騙されて出家してしまいますが、そういう騙されやすいところも可愛いなと思います。最初の方で、足の指に扇を挟んで「ほれ、ほれっ」と言っているところは一番お気に入りの場面です。総じて可愛い。次回からまた登場しそうなので楽しみにしています。

②藤原惟規

まひろの弟の惟規。今作の癒しキャラと言えば私の中では「藤原道綱」「藤原宣孝」そして「藤原惟規」です。中でも惟規は明るく、権力争いとも無縁な位置にいてハラハラせずに見ることができて安心します。漢学は苦手のようですが、頑張っている様子も応援したくなります。

③源倫子

位が違うまひろのことをよく気にかけてくれていてお上品で優しい倫子さんが好きです。猫と戯れる姿も愛しい。もっと歌会の様子が見たかったです。最初、まひろは賢いからいびられるのでは、と心配していたのですが、倫子さんのおかげでみんなと仲良くなれて良かったです。まひろとは恋のライバルな位置にいるので今後の展開が楽しみです。手紙の正体はバレてしまうのでしょうか、どきどきです。


自分の好きな場面と人物について語りすぎました。皆さんはどこが好きでしょうか。

大河ドラマをきっかけに、日本史とそれから和歌が出てくることもあって古典にも興味が湧いています。何百年も前に生きた人の詠んだ短歌や、日記が今を生きる私たちに伝承されていることがなんだか不思議な気持ちです。昔の人も月を見て綺麗と思ったんだなあ、同じ人間なんだな、と感じます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?