共感百景
【パスカの本棚】
共感百景
この本は「共感百景」というイベントを書籍化したものです。
「共感百景」とは、出されたお題に基づき、共感を覚える詩句『共感詩』を発表していくイベントで、とても人気があります。
『共感詩』と名付けられていますが決まった型は無く、人によってはセリフ調のあるあるネタだったり、また別の人は大喜利の回答的であったりと、共感さえ持ち合わせていれば表現方法は様々。
しかしその『共感』を探り当てようとする姿勢は、自由律俳句を生み出す感覚にも似ているように思います。
この本にはそのような共感詩が多数収録されています。
たくさんの人のネタ・発想が集まっているので内容がバラエティーに富んでおり、個人の句集を読むのとはまた違う楽しさがあります。
そしてこの本のもう一つの見所は、共感詩の合間に置かれた俵万智さん・東直子さんの解説。
特に俵万智さんは、せきしろさんと又吉さんの自由律俳句集『まさかジープで来るとは』の文庫版にも解説文を寄せられていて、僕はどちらの文にも多大な影響を受けています。
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