食の歴史を知って判断する

食というのは、その国や地域で採れる作物や生物によって育まれてきたものです。
つまり、長い間の歴史があるわけです。
昔は今のように食べ物がたくさんあったわけではなかったため、色々なものを実際に食べてみて都度判断をしてきたのだと思います。
その積み重ねの結果が、今の世界中の土地土地で食べられている料理や食文化になっていると思います。

今の日本で改めて食べ物について見回してみると、小麦が使われているものが多くあると思います。
でも、小麦は昔から日本に多くあったのでしょうか?
答えはNOです。
1945年以前の日本では小麦も多少あったとは思いますが、それほど多くはなかったと言われています。
そもそも小麦は乾燥地帯で育つもので、高温多湿の日本では自生が難しいはずです。
それに日本では昔から長いことお米や味噌などの発酵食品を多く食べてきており、それが日本人の体を作ってきました。
そのため、お米や日本古来の発酵食品が日本人にとって最適な食べ物であるはずです。

ところが、1945年以降、アメリカによって日本に小麦を多くもたらされるようになってからは食生活が大きく変わってしまいました。
変わったというより「破壊された」と言ってもいいのではないかと思います。
その結果、今のように小麦食品だらけになってしまいました。

小麦にはグルテンというタンパク質があり、それがパンやパスタなどの「もちもち感」を出しています。
でもこのグルテンが日本人にとってはよくないものです。
日本人だけではなく、歴史的に小麦を食べていなかった国や地域にとってはこのグルテンを消化できないわけです。
その結果、体の不調や場合によっては病気を引き起こす要因になったりしています。

最近はグルテンフリーのパスタなどや、米粉のパンなどが出てきており、もし食べるとしたらグルテンフリーや米粉を原材料としたものを食べるようにするのがおすすめです。
食べた感じも小麦粉とそこまで大きく変わるものではなく、私は普通においしく食べています。

このように、「周りにあるから当たり前」とか「みんなが食べているから大丈夫」などのように何も考えずに習慣的に食べ物を食べてしまうのではなく、食の歴史を知った上で改めて考えてみるのがよいのではないかと思います。

今の日本の食は本当に危険な状況ということを知ってもらえたら幸いです。

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