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【腐向け】二次小説:R18パートの始め方、最初の一文

こんにちは。
今回は「二次小説のR18パート」の「最初の一文」について考えていきます。以前、二次小説全体について「小説の最初の一文」のコラムを書きましたが、「始め方」って本当に悩ましいですよね……。
さて、今回の「R18パートの始め方」は、「R18短編小説」や中・長編の中の一節に「R18パート」が入る場合を想定しています。シンプルに言ってしまうと「推しのスケベ小説の始め方」っていう感じですね。笑
では、さっそくですが、どんな書き方、始め方をしたら良いのか具体的に考えていきましょう。

【1】会話から始める

二次小説でよく見られるパターンです。会話から入る小説を「初心者っぽい」「稚拙な感じがする」と苦手意識をもつ方もいるようですが、私はこれはこれでありだと思っています。
「会話から入る二次小説」のメリットとしては、①文章に勢いがつく、②キャラ同士のやり取りからスタートするので読者に興味をもってもらいやすい、③なんといっても書きやすい!などがあると思います。一方で、確かに上級者っぽく見えないとか、技術力が足りないように見えてしまうという側面はあるかもしれません。
個人的には、「文章や展開に勢いがつく」と考えているので、長編を書くときは、会話から入る章や節を意識していくつか入れるようにしています。

例)
「ッ、」
「そんな顔するなよ、別にとって喰おうっていうわけじゃない」
暗闇の中で獰猛な顔を浮かべて言う男のセリフは、まるで信用できない。

いかがでしょう。「つかみ」の強さを感じませんか。景色、空気感、二人の関係性を冒頭からぐっと意識させることができる。これこそ会話から始めるメリットだと思います。悪くない、本当に悪くないんです。むしろいい!と思います。

【2】情景描写から始める

会話から入るパターンは書きやすい。読者を引き付ける力もある。とはいえ、いつもいつもそれだと確かにちょっとな……とも思う。そんな方のための次のステップは、「情景描写」から始める方法です。
「情景」を描写する場合、二つのパターンがあります。①場面の設定(神視点、全体の景色)から始める、②視点を置いているキャラクターが見ている景色から始める、の二種類です。①なら、客観的に情景を伝えることができますし、②は「会話から始めるパターン」と同様に読者を引き付けて始めることができます。

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