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経営理念を作った時の話をしよう。

実は昨年の夏にちょっとしたことがきっかけとなって、STAGEの経営理念を作りました。
幾度となく作ろうとしてはうまくいかなくて消して、というのを繰り返していたので(1年くらい繰り返しました)、ようやくできたという感じです。

ずっと考えていたからこそ、理念の構造が決まってから文言を当てはめるところまではかなりスムーズにいきました。

社内には理念を作った翌日にコラムとしてこの内容を伝えていたのですが、社外には伝えられていなかったので今日書きたいと思います。




元々私は「事業への思い」という謎の文章をずっと前から書いていました。
私は比較的特殊な形で事業をやることになったので、「事業への思い」の中には事業をやると決めてからの気持ちの整理や、そこに自分がどういう意義を見出そうとしているのか、その思いに至った経緯、さらにはマーケ側のターゲット及びペルソナに関する項目も含んだ文章を書いていて、A4で8ページ、文字数にすると4000文字以上に渡って自分の事業への思いを綴ったものになっていました(長い)
そのA4で8ページの文章も全て社内に公開しています。

しかしA4で8ページもあると、結局何がしたいのかを端的に伝えることができないですし、いつでも思い出せるものではないため、日常的に意識することが難しいんですね。
STAGEという会社がより一丸となって、みんなで遠くまでに行くために「共通の言葉」が必要な時期がきていました。

そんな中昨年の夏、とある経営者の方に「経営理念がなくて、理念っぽい文章はあるんですけど、A4で8ページ分になってしまっているんですよね」とお話したところ「そんなに書けるなら、短縮するのも簡単なのでは?」と言われ、実際に壁打ちさせてもらいながらやり取りしていたとき、急に降りてきたのがこのあとに書く理念です。

経営理念というのは調べたところによると、『「経営者の哲学や信念に基づき、 会社や組織は何のために存在するのか、経営をどういう目的で、どのような形で行うことができるのか」ということを明文化したもの』らしいのですが、自分が作ろうとしたときには、なかなかしっくり来るものを考えることができなかったんですね。

毎週noteを書いていて思うのですが、自分が思っていることを滞りなく誰かに伝わるように書くというのはとても難しいことです。

書いていて、文章が自分のものではないように思えるときもありますし(大抵それはよく見られたいと思って書いているときに生じる)、全く言葉を出せないときもあります。

ただでさえ言葉にするのが難しいのに、会社という単位で、寸分の違和感もなく言語化するにはどうしたらいいんだろうかとずっと悩んでいました。

ところが、構造を先に作り、整理をすることで、現時点で最もフィットする言葉にたどり着くことができました。


その経営理念がこちらです👇




STAGEの経営理念


自分の人生で大切にしたいことをぎゅっと詰め込むことができましたし、自分の人生そのものだとさえ思える言葉に落ち着いて、私個人としてはすごく気に入りました。

この理念を社員に共有したときに、全社員がコメントをくれたのですが、みんなが気に入ってくれて、それもとても嬉しかったです。

この経営理念の構造とそれが意味することについて、説明します。


「働く」を楽しく、


この部分は、『STAGEが企業としてどのような価値を届けるのか』について書かれています。
STAGEという企業は『「働く」を楽しくすること』を届けていく企業です。

「楽しい」の軸は人それぞれだと思っていて、だからこそ一人ひとりにあった転職支援が必要だと感じていますが、その中でも「楽(らく)をする(=容易い、何の苦労もない)」ということとは決定的に違うということは伝えておきたいと思います。

業務効率化が進んでいないことで、無駄な労力をかけることは当然楽になるようにしたほうが良いと思いますが、「働く」というのは「誰か(何か)のために、自分の時間を使い、相手に価値を届け、それによって利益を生み出すこと」だと思っていて、これはそもそもそんなに容易いことではないと思っています。

働く時間は一日8時間もあって人生の1/3近くを費やすものですし、ただ何の感情もなく、淡々と与えられたことをこなすだけになってしまったら、働く意義を感じられず虚しいのではないかと思いますし、とても勿体ないと思います。

どうせ「働く」なら、楽しいと感じられた方が人生が充実すると思っているので、一人ひとりに合った「働くって楽しい」を実現することを企業として価値提供したいと思っています。


「人生」をもっとおもしろく。


この部分は、「働く」をもっと楽しくした先に、どんなことを実現したいのかということについて書かれています。
STAGEという企業は『「働く」を楽しくすることで、「人生」を今よりももっとおもしろくする』ことを実現する企業です。

後半の言葉はどうしようか悩みましたが「人生を充実させる」ということを示せる言葉がいいなと思い、検討しました。
『「人生」をもっと楽しく』なのかな、とも思ったのですが、『おもしろく』にした理由は、『おもしろい』という言葉にはこのような意味があるからです。

おも‐しろ・い【面白い】
1 興味をそそられて、心が引かれるさま。興味深い。
「何か―・いことはないか」「仕事が―・くなってきた」「この作品は―・くなかった」
2 つい笑いたくなるさま。こっけいだ。
「この漫画はなんとも―・い」「―・くもない冗談」
3 心が晴れ晴れするさま。快く楽しい。
「夏休みを―・く過ごした」「無視されたようで―・くなかった」
4 一風変わっている。普通と違っていてめずらしい。
「―・い癖」「―・い声」
5 (多く、打消しの語を伴って用いる)思ったとおりである。好ましい。 「結果が―・くない」
6 風流だ。趣が深い。

goo辞書

楽しいよりも、おもしろいの方がポジティブな表現をより多く含んでいて、「働くことが楽しいものになることによって人生を充実させる」という意味合いにより近づけるなと思ったので、『おもしろい』という言葉にしました。

あとは『働く』ということを重く捉えすぎる人も少なくないのかなと思っていて、軽やかな雰囲気をプラスしたいというのもありました。

そうやって作ったのがこの経営理念です。


私達はまだまだ未熟ですが、この理念に近づいていくために、日々精進していきます。




STAGEでは、新たな仲間を募集しています。



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