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愛とか信頼とか、彼女たちの場合は

江國香織さん新刊の小説読む。
一行の空白だけで日本とアメリカの場所の違いを表してるからすごい。

「大人になると、こんなふうに誰かと話したりしないものなんだ。こんなふうに、自分の感じたことを正直にはね」
「なぜなのかはわからないけれど、大人は普通、こんなふうに誰かに気持ちをひらいたりしない」

思いだしたくないのに思いだしてしまい、礼那は顔をしかめる。自分の両目に石鹼をつけて洗いたいと思った。しみない石鹼がもしあるのなら。


すぐに愛することはできても信頼はできない、と小説より。

信頼すること、まず自分の素直な気持ちをしんじること。自分の箱に入らない、ということにもつながる。

信頼するということは、そのまま相手の言動を受け止めて体の中に通すこととは違う、と思う。
あなたと私は違うけど、理解はするよ、という姿勢だと思った。


次にアメリカ行くときは、登場人物たちのように横断してみたいなあ。


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