ニーチェのふんどしで武装せよ!来るべき「いい子ちゃん社会」を生き抜くためにできること「ニーチェのふんどし」
最近、SNSを中心にマウンティングを取るような風潮が強まっていると感じませんか?
そんな息苦しい世の中に、「馬鹿ブス貧乏」シリーズでおなじみの
藤森かよこさんが、ニーチェの思想を武器に立ち向かいます!
タイトルは『ニーチェのふんどし』で、ニーチェの思想哲学を通して、ぼくたちが迎えるであろう「いい子ぶりっ子社会」に向けた心構えを提示しようと試みた一冊。
たんにニーチェの言葉を並べただけではなく、超偽善社会を生き抜くための実践書となっています。
ホワイト革命ってなに?
まず本書で描かれる「ホワイト革命」とは何か、簡単に説明しましょう。
ホワイト革命とは、もともとは岡田斗司夫さんによって唱えられたもの。
近年、SDGsやポリティカルコレクトネスが叫ばれるようになり、世の中はどんどん「キレイ」な方向へ向かっていますよね。
しかし、その一方で、発言や容姿一つで叩かれたり、画一的な価値観が押し付けられたりするような息苦しさも増しているのではないでしょうか。
藤森さんは、こうした現代社会の潮流を踏まえ、いずれ必ず訪れるであろう「ホワイト革命」について警鐘を鳴らします。
「ホワイト革命」とは、表面上は善意に基づいた社会改革のように見えますが、その実態は、画一的な価値観を押しつけ、個性を排除しようとする恐ろしいものです。
想像してみてください。SNS上では、つねに笑顔でポジティブな投稿しか許されず、ネガティブな感情はすべて隠蔽される。
誰もが「いいね」を求めて同調圧力に苦しみ、個性を表現することすら許されない社会…
本書では、そんな「ホワイトいい子ちゃん社会」の恐ろしさを、鮮やかに描き出しています。
ニーチェの教えから学ぶ、生き抜くための処方箋
では、そんな息苦しい社会を生き抜くためにはどうすればいいのでしょうか?
藤森さんは、ニーチェの「超人」の概念をヒントに、自分自身を信じて、強く生きることの重要性を説きます。
「超人」とは、マーベル映画に出てくるヒーローのようなスーパーパワーをもった人を指しているわけではありません。
ニーチェのいう超人とは、固定された価値観や権威に縛られず、自分自身の意志で生き抜く力強い存在です。
「ホワイトいい子ちゃん社会」では、周囲の目を気にして自分を偽ってしまう人が増えるでしょう。
しかし、真の「超人」は、そんな状況でも自分自身を見失わず、主体的に人生を切り拓いていくのです。
本書では、ニーチェの言葉を具体的に引用しながら、「超人」になるための心構えや生き方を解説しています。
例えば、「神は死んだ」という有名な言葉。
これは、従来の宗教や道徳といった価値観がもはや通用しない時代になったことを意味します。
また、ニーチェは、善悪の概念は人間が作り出したものであり、絶対的なものではないと考えました。
つまり、何が善で何が悪かは、人によって違うということです。
「ホワイトいい子ちゃん社会」では、画一的な道徳観が押し付けられるようになりますが、「神は死んだ」の言葉通り、自分自身の価値観を信じ、主体的に判断することが重要です。
また、ニーチェの「力への意志」という概念も重要です。
「力への意志」とは、単なる暴力ではなく、困難に立ち向かい、自分自身を成長させるための意志を指します。
「ホワイトいい子ちゃん社会」では、困難や逆境を避けるように求められるかもしれません。
しかし、「力への意志」を持つ者は、困難を乗り越えることでさらに成長していくのです。
このように、本書ではニーチェの思想を紐解きながら、「ホワイトいい子ちゃん社会」を生き抜くための精神的な処方箋を論じています。
具体的にどうすればいいの?
では、実際に「ホワイトいい子ちゃん社会」を生き抜くためには、具体的にどのような行動をとればいいのでしょうか?
ぼくが考えたのは、以下の3つです。
・自分の意見を言い、行動する:周囲の目を気にせず、自分の意見をしっかりと伝えることが大切です。
・他人と比較しない:人はそれぞれ違うので、他人と自分を比べるのはやめましょう。
・困難から逃げない:困難な状況に直面したときこそ、自分の成長のチャンスです。
おまけに、くじけそうになったら「ニーチェの本」を読むが入りそうです。
まとめ
『ニーチェのふんどし いい子ぶりっ子の超偽善社会に備える』は、これからの時代に必要不可欠な考え方や生き方を教えてくれる本です。
息苦しい世の中を生き抜きたい人、自分自身をもっと自由に表現したい人にオススメの一冊。
この本を読むことで、間違いなくニーチェが書いた本が読みたくなるので、ニーチェの入門にも最適といえます。
ぜひ、この本を読んで、あなただけの「超人」の生き方を見つけてください!
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