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2023年の活動記録、その1

2023年の活動報告です。学校教育とか、表に出ない企業仕事は紹介せず、みなさんがアクセスできる範囲でまとめます。

こうやって書かないと、自分の仕事量を把握できないのでよい機会かなと思って毎年まとめているんです。これは、その1です。



1月:まだゆっくりした日々


①【8-9日】東洋経済オンラインに『スマホ時代の哲学』の転載記事

②【23日】毎日新聞に『スマホ時代の哲学』がとりあげられる

武田徹さんに毎日新聞のオピニオン欄(メディアの風景)でとりあげていただく。1月辺りから『スマホ時代の哲学』の反響を感じ始めました。

③【31日】「哲学者が椅子作りを教えるとき」

田畑書店のアンソロジストにエッセイを寄稿した。これは結構反響があった。



2月:取材や対談が増え始める


大学での作品展と入試がある日々の合間に、様々な打ち合わせをこなしていた記憶があります。

①【4日】読売新聞「孤立と孤独から自分を知る 哲学者・谷川嘉浩 新著『スマホ時代の哲学』」

オンラインでは公開されていないのですが、読売新聞の関西版の夕刊にという記事が掲載。

②【9日】『ネガティヴ・ケイパビリティで生きる』(さくら舎)

朱喜哲さん、杉谷和哉さんとの対談本。この三人はとても相性がいいというか、放っていても対談がうまくいく確信を持てるのが不思議なところですね。

③【7-28日】超相対性理論「想像力の暴走を止めるには?」

これを機に知って、イベントや書籍に手を伸ばしてもらえる方が結構いました。本当にありがたい機会でした。

一番驚いたのは、私が時々手伝いに行っていた学習塾の高校二年生が、「先生、超相対性理論聴きました」と言ってきたことです。もともと聴いていたらしい(どんな高校生だ…)

④【10日】雑誌『Voice』への寄稿

「増幅する『寂しさ』との付き合い方」というタイトル。なんとなく、『暇と退屈の倫理学』の國分功一郎さんのような文体で書いてみました。

⑤【11日】プレジデントオンラインの親ガチャ記事

担当してくださる方が親ガチャという論点が好きなようで、もう一本書きました。

⑥【14日】朝日新聞に『鶴見俊輔の言葉と倫理』がとりあげられる

福嶋聡さんが『鶴見俊輔の言葉と倫理』(人文書院)に言及してくださっているらしい。

⑦【25-26日】藤田直哉さんとの対談

時刻についてはっきりとは覚えていないのですが、4時間以上しゃべった気がします(話しすぎ)

⑧【26日】プレジデントオンラインに『ネガティヴ・ケイパビリティで生きる』の転載記事

⑨【26日】flierにて『スマホ時代の哲学』の要約掲載

思い返すと、これがflierと仕事をするようになる布石になっていたんだなと。



3月:『〈京大発〉専門分野の越え方』の刊行


①【1-8日】SF作家の柴田勝家さんとの対談

普通にファンだったので、とても楽しかった。この対談に合わせて、柴田勝家さんの公刊著作は全部読んだ。

②【12日】毎日新聞「まず他人の思考を借りること 哲学者・谷川嘉浩さん」

記事の内容、むちゃくちゃよくまとまっているので、今でも思い返す取材の一つです(取材スケジュールは超ハードでしたが)。

写真写り悪いんですが、これはいい感じに撮ってくださってますね。ありがたい話で。そして、京都マスターのあなたなら気づいたかもしれませんが、ポルタ(京都駅の地下)で撮影しています

③共同通信「ニッポン更新中7 存在感、効率の悪さ楽しむ:情報化で進む「物」への回帰」

これはオンライン化されていないのですが、結構面白い角度の取材でした。どうしてレコードとか、モノを所有する流れが今また来ているんでしょうか?という。

適度に『スマホ時代の哲学』と絡むんですが、そこを超えた話でもあるので、いい着眼点で選んでもらえたなと思いました。

④【17日】塩谷舞さんと梅田でトークイベント

2月くらいに相互フォロワーになっていたのと、存在はもともと知っていたので、「割といいのでは?」と思って打診すると秒で引き受けてくれたのをよく覚えています。そこからマブになりました。

似たような働き方をしている人で、必要があれば色んな話(お金とかプライベートとか)ができる人と友だちって、貴重だな~~と思いました。

下記記事でも紹介されていますが、イベント前にむちゃ丁寧な紹介記事を書いてくれたのもうれしかった。

うろ覚えですが、100人オーバーくらいは集まったはず。

⑤『Forbes Japan』「デサイロが注目 気鋭の研究者、『知』を社会実装する企業」

ほんと名前だけですが、Forbesに登場しています。

⑥毎日新聞に『スマホ時代の哲学』がとりあげられる

再び武田徹さん。メディア研究者としては「スマホ」という着眼点が面白かったんでしょうか。メディア論と哲学は、必ずしも遠くないので、武田さんのような読者を持つことができるというのは、本当にありがたいです。

⑦京大での取り組みの本が出る

『〈京大発〉専門分野の越え方: 対話から生まれる学際の探求』です。割と面白いんですけど、若干在庫の動きが鈍ってきました。

『ネガティヴ・ケイパビリティで生きる』の朱喜哲さん、杉谷和哉さんを交えた、初めてのディスカッションも収録されています。チームの心に灯をともすにはどうすればいいのか?というテーマの座談です。



4月:展覧会への寄稿なども


①【7-14日】Takram Radioで渡邉康太郎さんと対談

超相対性理論から二度目の対話。

vol.177は大丈夫なのですが、vol.178では、二人ともWi-Fiがダメになっていて、途中から「ほしのこえ」みたいに、遅れてくるメッセージを受け取りながら独り言を話し、時々通じ合うみたいになっていました。あれは大変だった……。

②【10日】プレジデントオンラインで再び親ガチャの記事

③【12-17日】日本画家の個展に文章を寄稿する

縁あって、来月東京で開催される日本画の展示に、小難しさのある文章を寄せました。 お近くの方は、ご覧になってください。 多様な解釈や絢爛たる誤読が、絵を見た人の中で生まれますように。

Posted by 谷川 嘉浩 on Sunday, March 19, 2023

川嶋渉さんは、京都市立芸術大学の同僚です。日本橋三越本店本館6階美術特選画廊での個展でした。

そういえば、この4月から選任教員になったのでした(前は特任教員という任期付の身分)。

④【22-23日】Newspicks「今週の一冊」で『スマホ時代の哲学』が登場

東京出張中に取材を受けたのですが、それが何時で、使った会議室の部屋がどこなのか、どの椅子を使ったか、パーテーションをどこによけていたかなど、割と細かなことをたくさん覚えている取材です。

今年は取材がむちゃくちゃ多くて、取材してくれる担当の方の名前を覚えきれなくなっていますが、編集の高橋さんは合間の雑談とか、メールでのやりとりも印象深く、はっきり覚えています。



5月:猫エッセイを書きがちな春


①【5日】Newspicks「休む」ことについての取材

上記のNewspicksの記事と同時期に取材申し込みがあって、並行して対応していました(別ルートだったので、まさか同じ取材対象だったとは知らなかったそうな)。ちょうど出版から半年くらい経って、読み終えた方が多かったのかな。

②【5-22日】Podcastに出演「考えるラジオ【ギョーカイ旅行編】」

株式会社rebornの羽渕さんとは以前から付き合いがあったので、一発で快諾しました。パート4まであります。

③【6日】雑誌『Voice』にSNS論/『古見さんはコミュ症です』論を寄稿

「世界は「イベント」でできている:『古見さんはコミュ症です。』とプロム化した日常系」という文章。こちらを大幅にリライトしたものが、11月に書籍に収録されます。

④【6日】雑誌『群像』に猫エッセイを寄稿

上の記事は、そのエッセイの転載されたもの。

そういえば、ゴールデンウィークは仕事でケニアに行っていました。なつかしいな。

⑤【7-14日】FMヨコハマに出演

これは、『ネガティヴ・ケイパビリティで生きる』関係。パーソナリティの方が読んでいて、気に入ったので話してみたかったそうです。二週にわたって出演しました。

⑥【15日】猫エッセイを寄稿

田畑書店の『アンソロジスト』に、「猫は猫であるだけでかわいい」を寄稿した。

⑦【18日】横田祐美子さんと立命館大学で対談

この対談イベントに、私が非常勤として働いていた京都女子大学の学生さんが一人来ていて驚きました。オンデマンド形式だったので、「受講生、本当にいてよかった!」という気持ちになった。

⑧【31-13日】tanyeのグループ展

デザイナーたちとのユニットtanyeでの展示です。間に合わないかと思ってヒヤヒヤした。



6月:翻訳本が出る


①【2日】シェリル・ミサックの翻訳が刊行される

すっごい大変だった。複数人で訳すと何が大変かっていうと、訳語や文体の調整や意思決定が大変です。

私は第三章を訳しています。あと、訳者あとがきの第三章の要約も私が書いています。よしなに!

②【7日】PaperCによる展示の取材記事

②【8日】朱喜哲さん、杉谷和哉さんと対談

こちらも100人オーバーの集客。私は会場にギリギリ到着。「思考する共犯者をどう持つか問題」について。いい話をした気がする。

③【9日】プレジデントオンラインにコナン映画の記事

yahooニュースのトップ欄にも掲載されて、それに気づいた兄から連絡がきて笑いました。

④【12日】森田真生さんと対談

2022年の11月くらいから親交があったので、打ち合わせもないまま話しはじめ、気づいたら3時間経っていました。記号的世界観を持つがゆえに、この世界に宇宙人のように驚くことができる、みたいな話。

⑤【26-5日】テレビ東京「正解の無いクイズ」

短い番組。ギャラクシー賞とったらしいです。



7月:コナンの話をしがちな人


①【1日】『サークル有害論』の書評掲載

「揺れや不完全さとともに他者と関わることを「作図」する試み」という長めのタイトル。「~作図せよ」という数学の問題みたいなタイトルにしようか迷っていました。

②【4日】プレジデントオンラインに『【推しの子】』の記事

書きながら、自分で説得されていくような心地がする記事でした。私の哲学史のイメージを再形成するきっかけにもなった(ほんとに)

③【8日】プレジデントオンラインにまたコナンの記事

またコナンの話をしている人です。

④【12日】イーアイデムのオウンドメディア「りっすん」の取材

メディア取材は多いのですが、ちょっと取材の角度が違っていい感じだなと思いました。

⑤【18日】ブルース・リー没後50年の取材

竹中直人さんや、ウィリアム・リーさんと並んで登場。取材に合わせて、アクセスできたブルース・リー作品は全部観ました。いい経験ではあった。

⑥【20日】カオナビのオウンドメディア「うにくえ」の取材

これも前後編。ディスカヴァー・トゥエンティワンで取材を受けました。

⑦【28日】「君たちはどう生きるか」論を朝日新聞に寄稿

かなり好評でした。内容には踏み込まずに書いています。

8月頭まで授業があり、8月中旬にはキャンパス移転に関わる引っ越し作業、そして、7月末には自宅の引っ越しがあり、自我境界が溶けそうなくらい忙しかった気がします。



8月:対談の百人組手状態の夏


①【17日】日刊ゲンダイの取材

かわいいTシャツを着ています。

②【19日】読売新聞の生成AI取材

「生成AI 人間に責任:偽情報や著作権侵害…振り回されない自覚と意志必要」という記事。読売新聞関西版の夕刊。オンライン化されていません。

③【21日】渡邉康太郎さんとの対談

UNITÉにて、渡邉康太郎×谷川嘉浩「コスパ・タイパ時代の物語」

④【22日】塩谷舞さんとの対談

塩谷舞×谷川嘉浩「承認欲求の燃やし方」。同じくUNITÉ。

⑤【27日】三宅香帆さんとの対談

梅田ラテラルで、「三宅香帆×谷川嘉浩の文章術」というイベント。三宅香帆さんの『推しやば』刊行記念。

⑥【31日】「『クソつまらない未来』を遠ざける方法」というエッセイ

⑦【31日】長門裕介さんとポピュラー哲学をめぐる対談

『フィルカル』に掲載されています。これはオンライン収録でした。旧キャンパスの個人研究室でつないだのをよく覚えています。部屋として閉じられていないので、ちょっとざわざわしながら落ち着きなく話していた記憶があります。笑


まだ8月なのですが、長くなってきたので、ここで一旦区切ります。

その2へ続く!(↓↓)

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