2021年の活動

2021年の活動報告~~~

(去年のものは下記からどうぞ)

2021年に読んだ漫画の冊数を数えてみました。漫画は、669冊でした。自分でもびっくりした……。漫画アプリも結構使っているし、再読も含まれているとはいえ、かなり物語に接してきた感がありますね。

論文やアメリカ哲学を除くと、書籍は、267冊読みました。例年よりずいぶん少ないです(例年は月30冊ペース)。

Netflixなどでみた映像は、43作品でした。ブクログに登録できるやつだけなので、Blu-ray等が発売されている映画と、アニメやドラマのBlu-ray BOXを登録した数が43ということです。Blu-ray化されていなかったり、Boxになっていなかったりすると、未登録。

映画館で見た映画は、5本くらい(うろ覚え)。

1月

共著論文が出ました。

谷川嘉浩, 磯村絢香, 萩原広道「子どもと大人にとっての『子どもらしい色』『大人びた色』は同じなのか:日用品カラーデザインの予備的実験からの考察」『京都女子大学現代社会研究』

大人の考える「大人っぽい」「子どもらしい」と、子どもの考える「大人っぽい」「子どもらしい」のズレについて調べる感じのやつです。

この辺りで、企画のコンセプトデザインをお手伝い。

2月

博士学位論文をもとにした書籍が出る。

書評会にお呼ばれして発表しました。

新京都学派のアブダクションと「反アカデミズム」:菅原潤『上山春平と新京都学派の哲学』を読む」菅原潤『上山春平と新京都学派の哲学』合評会 2021年2月13日 歴史論研究会。こちらは発表資料がダウンロードできます。

あと、2月は作品展の時期ですね。指導した学生たちの作品が展示されました。今年の作品展はこんな感じだそうです。

あと、久々にコーチングめいた仕事が生まれるかと思いきや流れました。


4月

「観光が土地との関わり方を教える:聖地巡礼、住民、イメージ」というタイトルの文章を世界思想社のPR誌『世界思想』に寄稿しました。久々に観光学っぽい仕事だったかもしれません。

『フィルカル』6巻1号が発売されています。こちらには、選書企画とコラムを寄稿しました。

藤野可織『ピエタとトランジ 完全版』, 大山顕『新写真論:スマホと顔』, 吉里謙一『にぎわいのデザイン:空間デザインの仕事と醍醐味』の三冊をお勧めしました。あと、コラムでは、「哲学する人はどう呼ばれる(べき)か:梅原猛のポジショントークから考える」というものを寄稿し、哲学者の呼び名問題について考えています。

ビジネスパーソン向けの哲学セミナー「プラグマティズム入門セミナー 哲学の歩き方」(HRT主催)を催したりもしています。

この辺りで、マーケティング・企画関係の仕事が流れます。仕事がよく流れる年だった……。


6月

東京大学のシンポジウム(アメリカ哲学・社会学がテーマ)で発表しました。かなり好評で、こちらも資料をアップロードしています。

『心理』と『社会』はどのような関係たるべきか:ジョン・デューイの『社会心理学抜きの心理学』批判」シンポジウム「世紀転換期アメリカ哲学と心理学:ジェイムズ、デューイからパークへ」 2021年6月12日 東京大学共生のための国際哲学研究センター(UTCP) 

教育現場のコンサルティングが一件。

8月

大阪大学で講師をしている三木那由他さんと対談イベントをやりました。

色々と忙しい時期でしたね。翻訳仕事なんかもしていたので。

前期をかけて完成させた学生たちの論集づくりが始まります。完成は厳密には9月です(冊子化されます)。

今年も色々なテーマがありました。学生のテーマについては、また余力あれば追記します。

9月

老舗論壇誌『中央公論』デビューを果たします。

「『鬼滅の刃』『転スラ』『違国日記』『ブルーピリオド』—2010年代ヒット漫画の饒舌と沈黙」という原稿が、10月号に掲載(9月発売)。一部はウェブに掲載されています。

この原稿、わりかし話題になりました。漫画研究者の伊藤剛さんが感想をくださったり、読売新聞に取り上げられたり、TBSラジオで社会学者の塚越健司さんが取り上げてくださったりしました。

あと、英語の本も出ました。第16章に寄稿しています。 "Towards a 'holistic view' of faculty development: Practices in Japan, and the pragmatic community of inquiry for education"というタイトルです。教育関係の論文です。

この月に、個々人のヴィジョンを哲学者と掘り下げるようなセミナーが開かれます(HRT主催)。ビジネスパーソン向け。かなり好評でした。


10月

本が出ました。第11章「人は本当に対話したいのか、どうすれば対話したいと思うのか」という文章で、『フューチャー・デザインと哲学』という対話をベースにした論集だからこそ、対話ってそんなに望まれていますか?という内容の、ちゃぶ台返し的な文章を書きました。

論文っぽさを崩して、コンテンツやその他の社会現象などを入口にした文章で、かなり読みやすいと思います。私は私の文章の中でも群を抜いて、これが好きです。

「エマーソンのロマン主義とジョン・ミューアの博物学:その眼と自然描写をめぐって」という学会発表もしました。本業のアメリカ哲学ですね。


11月

また本が出ました。レポートの書き方本です。文章を書くことに悩んでいる方向け。

評論系の同人誌書く人とかにもいいと思います。

12月

『読書会の教室』という本において、「なぜ読書会を開くのか?:主催者に聞く! GACCOH」および「自由な議論とは何か:読書会から考える」に登場しています。晶文社から出ています。

神戸大学の院生で、観光美学および韓国コンテンツの研究者である林玲穂さんと対談イベントがありました。


Podcastを始めて一年くらいたちました。続くかわからないですが、年末にはぽんぽん更新しています。

よければぜひ。

書きそびれたものや、書けないものまで、今年も色々な活動をした一年です。

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