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日記:4/1~4/15


4/4 会議がはじまる

この日は新年度最初に私が経験した会議。大学にいると、年の瀬よりも年度に節目を感じる身体になるので、4月は会議の不得手さを痛感させられた。

多くの人がそうかもしれないが、会議はあまり好きではない。企画会議、書籍の打ち合わせなど、かなり楽しい会議もあるけれど、運営的な会議は裁量や工夫よりも慣習が場を支配しているので、正直私は向いていないなと思う。

オンラインではなく人に会い、挨拶をする。その中には以前一度だけ会ったことのある人もいた。そういう挨拶は、ちょっと楽しい。そういうのは悪くない。でも会議は好きじゃない(二度目)。


4/5 インディゲームのお披露目をする、友人に会う

Kyoto Playroomというインディゲームの交流会が月一回あって、そこに顔を出した。アンテルームという京都駅の南側にあるホテルのスペースで定例開催。

そこに行ったのは、私がアドバイザーとして関わっている学生制作のゲームのお披露目会があったからだ。アドバイザーというか、部活の顧問のようなもので、私は企画の進め方、ストーリーや台詞のライティングに助言したくらいのことだが。

そのイベントをそこそこで抜け出し(教員の存在は、学生にとって野暮やろなと常々思っているので)、友人に会いに行く。

そこで友人の大変だった話を聞いたり、私の過去の大変だった話をしたり、猫の話をしたりしていた。

それなりに話して飲んでいたタイミングで、「敬語なしにしませんか」と言われた(それをちゃんと敬語で言う辺りは、ほんといいなと思う)。お互いに似たものはもともと感じていたので快諾した。

敬語を取っ払おうとする。でも、お互いたどたどしく、付き合いたての中学生みたいな感じになっていて、なんかちょっと恥ずかしかった。なんか体言止めとか、「~して」とか、敬語が問題にならない話し方をしがち。

なんだ、その初々しいやつは……。ちなみに、まだ呼び名もお互いに一定していない。名字で呼んでいた人を、今さらどう呼べばいいんだろう。今度会ったときに本人に指定してもらおうかな。


4/6 花見をする、本を買う、閉店を惜しむ、バカリズム脚本の話をする

昨日、深夜まで飲んでいたのに、今日も同じ人と花見。その友人の友人と、その友人の友人の友人がいた。あわせて4人で昼飲み。私はみんなの血中アルコール度数が上がってきたところに参加。

荒神口の辺りで飲んでいた。この辺りには昔住んでいた。好きなパン屋とカフェが閉まっていた悲しみは夜よりも深い。kátteというお店があって、住んでいた当時は京都で一番好きだった。

「トイレ行ってきます」と言って、じっと川を眺めている子どもたちを横目に飛び石を次々とジャンプし、荒神橋西詰の公衆トイレに向かう。帰り道では、ヨルダン社に立ち寄る(トイレに行く前に、Paypay対応しているのに目ざとく気づいたのだ)。

真っ赤な顔で酒臭くしながら、二冊本を買う。「トイレ行ってきます」と言って、二冊本を買ってきたら面白いだろうなと思いながら。たぶん、いたずら好きなんだと思う。

研究者として信頼している土井健司さん、A.E.マクグラスだったので、この二冊を買わない理由はなかった(などと言い訳)。

ヨルダン社はキリスト教系の書籍を扱っている小さな書店で、一般の書店では見かけない書籍も結構多い。こういう小さな専門書店はぜひ応援してほしい気持ちもあるので紹介。

学部時代この辺りに住んでいて、キリスト教の宗派をまたいで出された翻訳の、当時一番新しかったバージョンである「新共同訳」をここで買ったのを覚えている。帰り道、財布の紐がゆるくなって、katteに寄ったんだったかな。

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