2023年の活動記録、その2
2023年の活動報告です。学校教育とか、表に出ない企業仕事は紹介せず、みなさんがアクセスできる範囲でまとめます。
こうやって書かないと、自分の仕事量を把握できないのでよい機会かなと思って毎年まとめているんです。これは、その2です。
前編はこちら。
9月:イベント祭りの夏は続く
①【9-12月】flier book laboパーソナリティに就任
要約を提供するサービスのflierが読書コミュニティflier book laboを運営していて、私はパーソナリティの1人として、書籍に関する音声コンテンツを月1回更新しました。各回40-60分ほど私は話しました。
『スマホ時代の哲学』の要約がflierに2023年3月に掲載されたのは、たぶんこれに向けた小さな布石だったのでしょう。
さらにその後、荒木博行さんのvoicyへ、半年ぶりの登場(6月27日、28日)。この場にflierの方がいらっしゃり、打診されました。
こちらの対談は、下鴨神社近くの「旧三井別邸」の建物で行われました。緑の美しい時期で、あんなにたくさんの人から「写真撮ってください」と一日で言われたのは人生でこの日くらいかもしれない。
②【5日】「偶然の価値」という短いエッセイを書く
割とよくかけた。昔原稿に盛り込もうとして零れ落ちたものをベースにしています。
③【7日】宇野常寛さんとの対談記事
宇野さんと初対面。超いい感じの対談でした。梨木神社で収録。能舞台を背景にろくろを回せるの、強そうすぎるんだよな(記事で私の写真を確認してほしい)
④【13日】朝日新聞で、完結した『違国日記』の話をする
『違国日記』を知らなくても最高に面白い話をしたので、人類は読んでほしい。寂しさによるつながりと、孤独によるつながりの違いについて。
⑤【13日】アカデミーヒルズで福澤英弘さんと対談
経営者であり、趣味人であり、大学院生である福澤英弘さんとアカデミーヒルズで対談。アカデミーヒルズのみなさんには、非常によくしてもらっていて、いつも頭が上がりません。
福澤さんは、10月から12月にかけて3回にわたり、「読書体験会」(ファシリテーションとディスカッション多めの読書会)の講師を務めていただきました。むちゃくちゃ満足度の高い読書会だったようです。ありがとうございました!
⑥【22日】スケザネ(渡辺祐真)さんとB&Bで対談
2023年度は私の担当する授業でデジタルゲーム制作を学生たちが薦めているのですが、その関係でスケザネさんも何度か話してもらいました。今年はスケザネさんとよく会っている気がします。
⑦【23日】杉谷和哉さんの本の書評会に登壇
「レトリック、政治的構想力、アイロニー:杉谷和哉『政策にエビデンスは必要なのか:EBPMと政治のあいだ』を読む』」というタイトルで発表しました。
資料はダウンロードできます(割と小難しいし、取り留めのない構成になってしまっていますが、面白いとは思いますよ)
10月:大学移転してからもイベントは多め
①【1日】朝日新聞「新世AI」の連載で生成AIに関するロングインタビュー
大体以下のような話。
②【2日】AI関連記事の再編集版が掲載
③【2日】高草木光一さんの著作を新聞で書評
「高草木光一『鶴見俊輔 混沌の哲学』書評 目立たない主題を再浮上させる」というタイトル。新聞書評ははじめて。
④【11日】FM COCOLOに出演
たまたま聴いてくれていた知り合いが3名くらいいて、連絡が来ました。ラジオの力を感じた!
⑤【15日】創作に関する対話と雑談
上の記事はイベントに関する話を主催者がまとめてくれているやつ。inspired by『スマホ時代の哲学』で、創作サークルコミュニティをやっているらしいです。スゴイ!
⑥【15日】博報堂生活総合研究所のみなさんとB&Bで対談
私が告知で「博報堂と哲学者のラップバトル!」と告知していたのもあって、博報堂生活総研からの登壇者である植村さんは、ラップの準備を一応してくださっていたらしいです!!!笑
披露されることはなかったのですが、こういう話はとても好きです。最高!! ちなみに植村さんはこんな方です(↓↓)
⑦【21-30日】和歌山白浜にあるMUYAにて作品展示
宿泊施設+カフェ+アパレルショップをやっているMUYAさんで展示をしました。
扱っている衣服がむちゃくちゃよくて、思わず買って帰ってきました。もう一着買えばよかったかもしれない。
⑧【26日】『スマホ時代の哲学』のロングインタビューを受ける
ほんとに長いインタビューなんですが、今は読めなくなっているはずです。『潮』、公明新聞、聖教新聞と、謎に依頼が続いて、「ほー、こんなこともあるんやな」と。書籍をかなり丁寧に読んでくださって、取材も丁寧にしてくれはりました。
10月から新キャンパス(京都駅すぐよこ)に移転し、バタバタの中でしたが、相変わらずゴリゴリがんばってました。
11月:メンバーシップをはじめてしまった秋
①【1日~】:noteのメンバーシップを開始
数名いればいいかと思っていたのですが、思いのほか参加者がいて恐縮しています。。
②【10日】:音声教養アプリVOOXでコンテンツ配信
「「寂しさ」と「孤独」の間で :スマホ時代をどう生きる」というシリーズを、夏場に収録しました。配信は11月10日でした。
たまたま締め切り直後だったので、睡眠時間短くて、ちょっとヒヤヒヤしながら話した気がします。とはいえ、割とうまくいったのではないかなと。『スマホ時代の哲学』以上の話、その先の話もしています。
國分功一郎さんなんかも登場しているメディアなので、哲学好きにはいいのかもしれません。
②【16日】荒木博行さんと対談
友人の荒木博行さんとの対談。6月にvoicyで喋って以来なので、割と最近。ちなみに、flier book labo会員の方は今でもアーカイブが聴けます。
③【16日】共著本が刊行、売れ行き好調
池袋と梅田のMARUZEN&ジュンク堂書店で先行販売するなど、面白い試みをしていた成果もあったのか、12月早々には増刷が決まりました。
「『古見さんは、コミュ症です。』に見る、イベント化した日常世界」を私は寄稿しています。『Voice』に掲載された原稿。SNS論としては、出色のできだと我ながら思います。
そういえば、これが新書デビューですね。
11月は大学がむちゃくちゃ忙しいので、報告できる活動は少なめです。大学院入試とか、シラバス入稿とか、来年度に向けた会議とか、デザイン基礎(一回生の授業)とか。
12月:来年に向けての取材が多かった冬
①【6日~】毎週更新の音声コンテンツのパーソナリティに
AudibleというAmazonの音声配信プラットフォームで、クロニクルが運営している「ゆかいな知性」というシリーズの哲学編に、パーソナリティとして就任。毎週水曜に更新されます!
Audibleに登録している方は、ぜひラジオ的に聴いてほしいです!
私の一人しゃべりではなく、新井さんという方と一緒に対話しながら毎回一つのテーマでお話ししています。通期のお供にちょうどいい感じだと思います。現在も継続中です!!
②【6日】:博報堂イベントの紹介記事
読みやすいように手を入れたので、かなり読み応えある記事になったと思います。ちなみに、イベントがハロウィン頃だったので、ハロウィンっぽいTシャツを着ています。
③【9日】:中之島美術館で建築をめぐるシンポジウムに登壇
④【12日】:産経新聞の「無駄」をめぐる取材
無駄について話したい!という趣旨の取材でした。
クラシックのコンサートとか、能や文楽、歌舞伎、映画館、シンポジウムなどの、座り続けるほかない「退屈な」鑑賞って割といいよという話をしました。
⑤【23日】:名古屋でトークイベント
興正寺にてトークイベント。今は中京圏で働いている教え子が来てくれました。半期だけ教えていただけなのに、「この人に会うために、この大学に来たんだと思った」と言ってくれたの、なんか超うれしかったです。
あと、ひつまぶし、大変おいしかったです。
⑥【25日】連載「対話がこわい、孤立もこわい」開始
大和書房のウェブメディア「だいわlog」にて、連載が始まりました。第一回は、「対話をこわがることから——『水中の哲学者たち』と『わたしを離さないで』の間で」。エッセイ的に読める、いい塩梅を目指せたなと思います。
***
はい、そんな一年でした。これ以外にも、表に出ていない活動はあるので、なんか我ながらよう働いたなと思いました。楽しかった。
以下は、2024年の告知。
flierの主宰する連続講座。勤め先で研修用の予算など出るなら是非お申込みください。講義あり、議論あり、事前課題あり、提出物へのコメントありの、かなりガッツリ盛り込んだ講座です。
メンバーシップでは、「掲示板に記事の舞台裏を話し、掲示板にコメントがつくと必ずレスをする」という特典(?)があります。
#ゆかいな知性 は、ハッシュタグをつけてTwitterに流していただければ拾いますので、ぜひご感想も。
こちらのウェブ連載も、どうぞよしなに。
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