マッドパーティードブキュア 242
「そんなに重要なことではないかもしれないのです」
「いいさ、とりあえず話してみなよ」
なおも言い渋る受注担当官を、なだめるように老婆は優しい声で先を促した。受注担当官はためらいがちに言葉をつづけた。
「メンチさんの斧と、あの女……袋の力、なのでしょうか? その二つがぶつかり合った時の感覚を以前に感じたことがあったような気がするのです」
「なんだって?」
「それは、どこで感じたんでやすか?」
「確かに同じだったとは、確信をもっては言えないのですが……以前、一度だけ盟主が現場に