見出し画像

ホテルの立地についての考え方

例えば、大阪だと心斎橋周辺のようなわかり易く好立地と言える場所から、近年のホテル開発の増加で、これまでにはあまりホテルがなかった堺筋の更に東側にも多くのホテルができてきている。

こういった立地に劣るホテルは基本的には安売り(業界的には価格訴求策と言う)で、ゲストの目に止まるように努める。まさに、価格で訴求するわけだ。そうなると、好立地にある、元々訴求力が強かったホテルも安売りするホテルに引きずられて、値下げするケースが増える。

こうなってしまうと、マーケットが供給過剰により崩れていると言えるが、周縁部の安売りに対して、好立地のホテルが価格を維持できていれば、まだ需給バランスは崩れていない。

よく某STRのデータを用いて、マーケットの平均稼働率やADRを元にエリア内ホテルの業績トレンドが議論されるが、この平均に含まれるホテルの設定次第で、上記の見え方は変わってくることもあるので、注意が必要になる。

さて、冒頭であえて「堺筋の東」というキーワードを出したが、風水ではない、方位を切り口としたホテル立地に関する考え方は有料版で。


サポート→ホテルで使う→note→サポートというサイクルが回ると素敵ですね。