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続・スマートなホテルであるということ

これの続編ね。前回、投資的な観点から「スマート」である意味を問うたけど(運営視点での「スマート」とは異なるのは言わずもがな)、その意味で期待に応えてくれる可能性を感じるプレーヤーを紹介しておきたい。

B4T

なんだよ、と思われた方々が多数いると思いますが、この赤羽は以下の3点からなかなか見所があります。

1.客室数が50室切ってきた!

新ブランド1号店のいわきが200室を超えていて、スマートホテルのくせに、とガッカリしたのは言うまでもありませんが、2号店であるここで50室を切ってくれたのはホテル投資の可能性が広がるかもしれないという点で朗報。ちなみに3号店になる可能性が今のところ高い田端は元メッツで99室ある。3つ揃うと部屋数の違いによる運営効率の差(端的に言うとGOP率の差)がはっきり見れて面白いんじゃないかな。どっかでサラッと開示して欲しい。もしくは、観光学部の学生さんにとっては適当な卒論テーマになるので、日本ホテルさんにインタビュー凸して聞き出して論文にまとめて欲しい。

2.NewDaysとのマルチタスク!

下記のプレスリリースからの抜粋の通り、NewDaysスタッフがホテルフロント兼務するよって書いてある一方、ホテルの公式HP見ると、ホテルにはスタッフがいないので、何かあったら客室内のチャットボットで問い合わせよろ、みたいな表記が散見されるので、実際の運用がどうなるかまだよくわからない。でも、24時間コンビニとフロント業務の相性はいいはずなので、どうワークするか注視したい。アルバイト募集でコンビニのレジ打ち兼ホテルのフロント業務、とか書いたら意識高い学生が集まりそうじゃない?(スキルアップ‼スキルアップ‼)

当社が運営するホテルでは初となる、NewDaysスタッフがホテル B4T 赤羽のフロント業務を行います。宿泊体験に特化したサービスにより、フロントの省人化、キャッシュレス対応、アメニティは必要最小限とすることで、既存ホテルと比べて手頃な価格でのサービス提供を実現します。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000873.000030117.html

3.いわきの口コミはイマイチ!

30件ほどしかまだ口コミが無いけど、2023年7月2日時点では総合3.34と低空飛行。項目別の評価は以下の通り。

サービス 2.78
立地 4.75
部屋 3.31
設備・アメニティ 3.13
風呂 3.20
食事 3.17

https://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/184150/review.html

見事にサービスが一番低く、新しいブランドのコンセプトが全く理解されていないものと思われるので、これはブランドの認知度が高まるに連れて解消される(そういうサービスだと分かった人が泊まるようになる)ものと信じて注視したい。ただ、200室以上あるいわきにおいては、それなりに全方位に向けたマーケティングをせざるを得ないという事情もあったであろうから、ますます都内という膨大な需要がある中で、客室数が少なく、セグメンテーションされたターゲットにピンポイントで訴求し易い赤羽は要注目と言える。そして、ここでもいわきのように口コミで滑ってしまうと、そもそもこのコンセプトはダメなんじゃないかという声がオペレーターの社内で出てきそうだが、マーケが下手、という可能性は排除しない方がいいと思う。

7月7日の七夕に開業するのだが、都内のビジホは空出張でわっふるわっふるでもしない限り、なかなか泊まる機会はないけど、ここはわっふるわっふるしてでも泊まってみる価値があるんじゃないかと思っている。

サポート→ホテルで使う→note→サポートというサイクルが回ると素敵ですね。