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パパママホテル 第1回 ホテル開成

誰が言い始めた知らないけど、世の中にはパパママショップという、要するに家族経営の小さいお店を指す言葉ある。

商店街には昔はこのパパママショップがいっぱいあったはずだけど、最近はどこもの商店街でも、チェーン店が幅を利かせている。

この状況はホテル業界においても当てはまり、アパ東横ルートインのビジネスホテル御三家を筆頭に、勢力を拡大し続けるチェーンホテルが各地のパパママホテルを飲み込んでいる

特にアパが既存ホテルの買収に積極的なので、アパに名前を変えたホテルは多いし、御三家を猛追しているマイステイズはバックが米系ファンドFortressということもあって、やはり買収してのリブランドが多い。

チェーンホテルに泊まるというのはアパのキャッシュバックのようなわかり易いメリットが得られるし、なにより泊まる側も選ぶのが楽で、ホテル選びに時間をかけたくない出張族の人はお気に入りの大手ブランドを決めれば、大抵の都市では何も考えずに選ぶことができるメリットは大きい。かく言う私も何も考えたくない場合はドーミーインにしているのが実情だ。

でも、チェーン化の進展というのは均質化を意味するわけで、要するに、つまらなくなる。そもそも経済合理性の観点から、長い目で見たらパパママホテルはきっとチェーン化の波に飲み込まれるんだと思う。

だからこそ、記念碑的にここに記録をしておきたい。そんな動機、経緯で、第一回目に選んだホテル開成は縁もゆかりもないホテル。

http://shin-hotel.co.jp/kaisei/

そもそも小田急線開成駅に降り立ったのは初めて。たまたま駅前に比較的新しいマンション群が立ち並んでいるのを見て、なんだこの駅はと違和感を覚えて、発作的に降りてみたら、駅からさほど遠くない場所にホテルがあったので、行ってみた。

ちなみに、ホームページを見たら、株式会社 シンエイ・クリエート・サービスという会社がやつているようなので、パパママホテル感が薄いかもしれないけど、独立系のホテルのことを指すと理解してもらえればよいかと。

さて、開成駅の駅前はこんな感じ。

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(向こうに見えるマンション群が気になった。)

反対側のロータリーはこんな感じで、マックスバリュがある。

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駅にあった地図を見るといくつか工場があるので、ホテルはそれらに関連する需要で成り立っているものと思われる。

ホテルとは反対側に、大きな川(酒匂川)がある。

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先ほどのマックスバリュ側の出口から5分ほどでホテルに着く。周りは基本的には住宅街。

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泊まっていないので、中身は分からないが、自動ドアを開けて入ってみたら、フロントの奥には中年の女性が一人。おそらくビジネス客はみなチェックアウトしており、お気楽タイムだったはずなのに、思わぬ闖入者が現れ、その表情は警戒の色を隠せていなかった。

パンフレットもらっていいですか?と聞くと、彼女は安心したようで、僕もその平和を尊重しそれ以上距離を詰めることなく、自動ドアを出た。

そこでもらったパンフレットというか、ペラ1の紙はこちら。

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部屋タイプはシングルとツインの2種類のみだけど、シングルの2名利用も可能なので、ベッド幅はそれなりに広いのかもしれないけど、ホームページにその辺の情報が全く無いので不明。

ホームページで分かるのは朝食提供を2012年に止めたということ。この紙にも書いてないし、周辺にコンビニやらマックスバリュがあるので、ホテルの朝食が無くてもゲストは特に困らないのだろう。

チェックアウトタイムが10時と少し早めなのも特徴的だ。出張者が多いし、朝食も無いので、ゲストは早々にホテルを出ていっているものと思われる。

後はアクセス。下の方の地図ではインターチェンジから経路の方がしっかりと書かれ、駐車場完備と強調されている。レジャー客が車で周遊するイメージはないけど、御殿場アウトレットまで車でホテルから40分程度なので、若かったら意外とありかも。

最後に口コミだけど、2019.10.22現在楽天は2.6、じゃらんは3の評価が一件のみと、プランもラックレートのものが載っているだけなので、とりあえず登録している感は否めない。楽天の口コミの方が多いのが、ビジネス利用が多いことの裏付けにもなる。

パンフレットも、公式ホームページも、ネットエージェントも、とにかくとりあえず感が強い。きっと、近隣の工場関連の出張者がリピートし続ける限り、それ以外の層に訴求する必要性がないのだろう。その辺の閉鎖性こそ、パパママホテルに相応しい

サポート→ホテルで使う→note→サポートというサイクルが回ると素敵ですね。