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「普通に死ぬ~いのちの自立~」を観て

9月2日(水)中日新聞の朝刊記事で見つけた貞末麻哉子監督のドキュメント映画を6日(日)に観ました。

昨年重度障がいで胃瘻、喀痰吸引の医療ケアが必要で移動介助が必要な方も介助から去りました。グループホームで夜勤専門で予期せぬ体力低下で彼らと別の部門で関わりたかったのですが移動は困難でした。

今は障がいを持った児童の支援をしています、何かあればそばにいる同僚に相談を求めたり参加意見が聞けます。前は1対1で取りまとめのコーデネーターは多忙でちょっとした疑問は聞きにくい状況でした。

当時は特別な事ではなく誰でも出来る作業の繰り返しと思っていましたが、離れてみてこの映画が概要をみてかけがいのない重要な仕事をさせて頂いたように思います。

もの言えない重度の方の支援は常に自問自答で時には辛いこともありましたが、今一度の振り返りと今一度生き方を見直すためにこの映画を視ました。

とても心に残る素晴らしい作品です、お薦め作品の1つです。


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上映後に監督とのディスカッションがあって作品を更に深く知ることが出来ました。作品を観ながら感じた事をご紹介します。

グループホームの仕事にしたい

昨年去ったグループホームが懐かしくなってグループホームの仕事をしたいと思いました。

重度の方々に関わって

映画の中で彼らの笑顔が嬉しさを物語っているのようなセリフがありました。2015年1月から2019年12月まで重度の方と関わって彼らはどう感じていたかが気になっていました。

思い起こすと彼らの笑顔ぐらいしか思い浮かばないので及第点かな〜と思ったりしました。

彼らと最初に関わったのは約25年前の25歳の時で新規に立ち上げた施設でしたので殆どの方が18歳でした。

1年半勤めて約25年後の50歳になった時に再開したので彼らは40歳前半で悲しい別れも数人経験しました。

グループホームに行きたくなった要因を考えると彼らとの関わりが待ちたくてでしたので新しいグループホームに行っても1からのスタートと言う事に気づきました。

映画の方でグループホームから別れて病院で過ごす事になった最初の夜に大泣きをしていろうからの栄養が難しく鎮静剤を投与されますが、ごく普通の感情に対する応対としてどうなんだろうと感じました。

グループホーム経営のデメリット

デイサービスに比較して夜間対応のグループホームは単価が安いので事業への影響や働く人への支払いが昼間に比べて劣化夜やすいのを法人は手を出したがらないと聞いて逆に感じました。

夜間対応は働く人にも事業主にも負担が大きいが必要不可欠なサービスです。であるならば昼に比較して報酬が上がるのが本来のように思いました。

事業拠点の30年契約

法人は数十年もやっていると状況も変わり、腐って来るので土地等を30年契約してその後は返却する方針の法人さんの話しを聞いてまさにその通りかと感じました。

数十年やり続けて発足当時のメンバーと最新のメンバーに温度差が出て来るなで30年毎のリセットはなかなか難しいですが当事者のためによりよい方法に思えました、

重心ラーの会

詳しく調べきれませんでした、設立宣言を紹介します。

本日、2010年7月17日、この日、この場を持って『重心ラーの会』の設立を宣言します。
 『重心ラー』とは、マヨラーと同様な意味である末尾に「ラー」をつけることによって、「重心(重症心身障害)」といわれる方々が大好きだという意味です。マニアという言葉も類似語であるかと思います。
 更にその深い意味は、私たち、この地域、この社会に『あなたたちが必要なんです』とい
うことであり、『決してあなたたちを外さない』ということで、もう少し言うと重症心身障害といわれる方々による『私たちを抜きにして私たちのことを決めないで』ということです。
 私たち「重心ラー」は、彼女・彼等を主体者として、彼女・彼等、布いては誰もが暮らせ
る地域づくりを進めていきます。
 私たち「重心ラー」は、どんなことがあろうとも『彼女・彼等を中心(あるいは重心)において、彼女・彼等と共にの主張』をしていきます。
 私たち「重心ラー」は、彼女・彼等と共にの「相互主体者」としてエンパワーしていきます。
2010年7月17日 事務局 李国本修慈
ぜひとも、そんな思いに共感できる方、共に進んで(生きて)行こうと思われる方、そんな方々はぜひとも「重心ラーの会」にご賛同(ご参加)ください。
あくまでも緩やかなネットワークながら核心部分は思いを共にし、ご本人さん、支援者、家族、関係(関心のある方)者、どなたとも.がりながらのネットワークとして、全国各地で生きておられるご本人さん及びご家族の実態や、支援者と共に生きている実践を見聞しながら、できるだけ広く発信しつつ共働して、それらの実践を実体化し、普遍的なしくみへと繋げていければと考えています。
決して絵空事ではなく、多くの方々と.がりながら推し進めたいと思います。
ぜひとも「重心ラーの会」へのご参加を宜しくお願いいたします。

重度の彼らの魅力

映画の中で彼らと接する事で「心の震え」を感じると言われましたが、彼らの魅力は心の震えが感じられることだ!と1つの答えが見つかったように感じました。

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