1つだけ新しい学びを持って帰れたら、それでいい。
最近、自分の中で「新しいことを勉強したい!」というブームが盛り上がっていて、意識的に読書量を増やしたり、関心のある分野の勉強会やセミナーに積極的に足を運んだりするようにしている。
新しい本を読んだり、新しい人と出会うたびに、小さな発見が蓄積していくのが嬉しい毎日だ。
けれど、いろいろな学びの機会を増やすうちに、「ここで学んだこと、全部は持って帰れないなぁ」と思ってしまうことが悩みだった。
当たり前だけど、本にしろ、セミナーにしろ、発信されている言葉や情報を一言一句覚えることは難しい。
こんなに面白くて、こんなに勉強になるのに、私の脳の要領が少なすぎて、すぐに忘れてしまうことばかり。
これまで、それがもったないと感じていたのだけれど、最近はそんな自分の記憶力のなさに諦めて、むしろ開き直って「新しい学びを1つ持って帰ることができたら、それでいいじゃん!」と思うことにした。
どうせ、全部持って帰れないなら、どうしても持って帰りたいと思うような、たった1つを記憶に刻みつけようと、意識して新しい学びを探すようになったのだ。
すると、学ぶ姿勢がより真剣になり、自分が「確実に手に入れたい」と思うような学びを選び取る力もついてきた気がする。
私が向き合っている勉強は、テストに合格したり、資格を取ったりするためのものではないから、すべてを暗記する必要はない。
その代わり、自分の中に意識的に「知」を蓄積していかなければいけない。蓄積するためには、ただ覚えるのではなく、これまでの学びと新しい学びを自発的に繋ぎ合わせたり、複雑な状態の情報を複雑なまま内在化させていったりする必要があるのだと、最近実感しつつある。
そうしていくうちに、いつの間にか知のシナプスが繋がれていき、学びが体系化されていくのではないかと思うのだ。
学びがすぐに知恵となるとは思えないから、きっと道は長い。けれども、せめてもの積み上げをするために、いつも新しい1つを探し、持ち帰ろうとする姿勢でいたいと思う。そんな、今日このごろだ。
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