じーちゃん

初めまして、じーちゃんです。今の自分がなぜこうなっているのか、カウンセリングを受けなが…

じーちゃん

初めまして、じーちゃんです。今の自分がなぜこうなっているのか、カウンセリングを受けながら自分と対峙している最中です。 そこで過去のこと家族とのつながりなど思い出していくうちに記録として残しておけば、後で振り返りにもなるのではないかと思って始めてみました。

最近の記事

  • 固定された記事

あやとり家族①

自分ができるまで 父と母が喧嘩をしている時に母が言った。「この子は私の子です!」 父は言った。「俺の子だ!だって俺のところから出たものがお母さんのところに入ってできたんだから俺の子どもだろう」 この後、二人で大爆笑していたっけ。 こんな会話を小学校に入る前の子どもに聞かせる自分勝手な親たち。 今になれば意味はわかるが当時は分からなかった。 なんで喧嘩していたのに急に爆笑しだしたのかも。 私の実家はモーテルを経営していてその敷地内に家があった。 モーテルに向かう道を挟んで本

    • あやとり家族53〜車中泊しながらの通学〜

      あの一件以来。車中泊を始めた私 困ることだらけだった トイレ お風呂 ご飯 洗濯 生活に必要なことができない トイレはコンビニを利用していたが 何も買わずに利用するだけなので 毎回行く場所を変えていた 何人かの友達の連絡をし 「お風呂借して」というが、相手の都合もあり入れたり入れなかったり なんでこんなことになったかというと 離婚したことも 車中泊をしていることも 一切伝えていなかったからだ 10年以上経って 「実はあの時車で生活していて」 と友達に話すと、決まって

      • あやとり家族〜成人式〜

        やっぱりすずちゃんは特別二十歳で成人する、それは特別な日だ 成人式を迎えるにあたり着物をどうするかの話が出始める 案の定、私の着物は姉が着たものに決定 姉が着た後、従姉妹のお姉ちゃんが着て私が3人目 それはそれで別に良かったんだが すずちゃんの着物はどうするのか すずちゃんは、レンタルの着物を物色しに出掛けて行った またここでも、自分が気に入ったものを選び着させてもらえるという事 こういう優越をつけられて育ってきたし 自分の意見は通らないことを、小さい頃から学んできた

        有料
        100
        • あやとり家族52〜実家に戻って母のおもちゃに逆戻り〜

          まずは離婚届提出時の出来事何かと不備があると面倒だから、印鑑を持って一緒に離婚届を出しに行った 役所で提出するときの証拠として、私が色々やっている隙を狙って 写真を撮っていた すぐさま、私の携帯にも通知が入る 元夫になったこの男は、私が嘘のアバターで仲間にいることを知らない 「離婚しましたー!!」となんとも楽しそうな文面 ”いつか仕返ししてやる”と思ったと同時に、離婚して良かったと心の底から感じた 実家に帰るしかなかった住むところがないから仕方なく実家へ戻る 最低限の

        • 固定された記事

        あやとり家族①

          あやとり家族51〜離婚の決め手〜

          面倒臭いから行ってきてお盆が近づいて、迎え火に行ってきてほしいと 義母から言われたのは1ヶ月前 お店を経営していたため行くのが難しいからだ 迎え火の前日 夫は「今日なら出られそう」 と夜の街へ繰り出していった 半信半疑ではあるものの、体調が良くなっていると思い込む そして 良くなってほしい と、その時はまだ変われる余地があると 希望を持っていた私 朝になり、店の人から電話が入った 「ベロベロに酔って起きない、家まで送るから住所を教えて欲しい」とのことだった 申し訳

          あやとり家族51〜離婚の決め手〜

          あやとり家族50〜初めての結婚と初めての離婚❷〜

          そこで私は決意したパニック障害とわかって仕事ができなくなってからは 家で毎日何もせずゲームばかりしている夫 環境が変わらなければ発作は起きないことに怠惰した生活を送っている 始めのうちはそれなら良かったと安堵していたが 働かなければ収入はない 一緒に買い物に行くこともできない 重たい荷物を私たちが住む4階まで運ぶ手伝いもしてくれない ゴミ捨ても人に会うからできない 冬になれば灯油が必要だが、買いに行くのも運ぶのも私 灯油缶って重たいことは誰でもわかると思うけど 灯油をヒー

          あやとり家族50〜初めての結婚と初めての離婚❷〜

          あやとり家族四十九〜初めての結婚と初めての離婚❶〜

          発達障害の女性は見抜けない大学生の彼氏とは破局、原因は私がタバコを吸っているからだって 付き合う前から吸っていることを知っていたのに なぜ今更? 交際中も、背負い投げされたりしていたからDV気質はあったんだよな それにも気づいていなかった 発達障害の女性は一般的に悪い男に捕まりやすいらしい 男性が悪いわけではなく、見抜く力が乏しく信用してしまうということだと思う 幼少期の私は知らないおじさんについて行ったり ジュースを買ってもらったりしていた 優しくされると嬉しかった

          あやとり家族四十九〜初めての結婚と初めての離婚❶〜

          あやとり家族四十八〜亡き父との約束〜

          死人に口なし一人で暮らす寂しさを実感する毎日 友達に連絡をして一人でいる時間をなるべく減らすようにしていた 何のための一人暮らしだったのか 自由は不自由で、人がいないと孤独を感じる 対処法もわからない みんなどうやって生活しているんだろうかと考えていた 介護の仕事は続けていて、仕事と家の往復 仕事があってよかったんだと思う 父が亡くなってからは、仕事をする意味ももうないし違う世界も見てみたいから辞めようと思っていた だけど、亡き父と約束をしてしまったために仕事を続

          あやとり家族四十八〜亡き父との約束〜

          あやとり家族四十七〜一人暮らしを始めて〜

          母の本当の気持ちとは入院費でお金を使ってしまったが、毎月貯金してやっと念願の一人暮らしを始めたのは22歳の時だった カーテンを買ったり、調味料を入れる入れ物や部屋の配置 とにかく全てが自由にできる喜びでいっぱいだった 一人暮らしに反対だった母を説得し、やっと手に入れた自分の場所 、、、だったのだが 実際に始めてみると 寂しい 大人数の家で育っていたから、人気のないことに慣れるのも難しかった 何より難しかったのは、母と会話しないことだと思った 愚痴を聞いていたこ

          あやとり家族四十七〜一人暮らしを始めて〜

          あやとり家族四十六〜私の入院で入った保険金は母のもの〜

          一人暮らしをするためにお金を貯め始めた頃、彼氏ができた 同じ高校の一つ下の大学生 彼はJリーグからスカウトがくる逸材だった しかし、丁度同じタイミングで大怪我を負ってしまいその話が流れた 仕方なく大学へ進学し競技を続けていた 人懐っこい人でとても可愛かった 試合になると人が変わったようにかっこよく見える ”仕事も恋も順調”とよく言うけれど まさにその状態 社会人と大学生の付き合いでは、どうしても社会人の私の方がお金を持っている だから、彼の家に行くときは必ずビールや

          あやとり家族四十六〜私の入院で入った保険金は母のもの〜

          あやとり家族四十五〜本当の自由を目指して〜

          父の死を受け入れることができなかった父が亡くなった後、なぜか悲しみが全くなかった もういないという事が理解できずにいたんだ 「ただいま」ってふらっと帰ってくる気がいつもしていて それが一年続いた その間泣くことはなかった 家族が泣いたり憔悴していると わざと「お父さんだったらこうしているよねー」って笑いをとってみたりして アンテナを家族に全集中させていた だけど本当の私はとても悲しかった ただ、それが表現できなくて苦しんでいたことに自分でも気がつかない その気持ちを

          あやとり家族四十五〜本当の自由を目指して〜

          あやとり家族四十四〜父が入院となって〜

          初めて機能した家族(長姉以外)ある朝、父が痛みの限界をむかえ自ら「病院へ行く」と言った 決して病院に入院したかったわけではなく、痛みを取り除きたい一心だった 7時頃だったろうか、主治医の自宅に電話をし病室の受け入れ態勢をとってもらう 救急車が嫌だという父のために用意した車に、家族総出で車椅子ごと振動のないように乗せる 病院につき、モルヒネが投与された。 モルヒネが始まると眠りについてとても穏やかになった お昼頃になり父は目を開けた 痛みはだいぶ軽減されていたようだ

          あやとり家族四十四〜父が入院となって〜

          あやとり家族四十三〜父が自宅介護となってわかった母のこと〜

          父に無視され続け1ヶ月後 ようやく話すことができた 私からではなく父からだ 「これからどうするんだ、中途半端に投げ出して帰ってきたんだお前は」 「これを挽回するのは大変なことなんだぞ」 すずちゃんのために、私のことを留学させた その間に自分の患っている癌が悪化して 留学している私が頑張っていることを、自分の病と戦う糧にしていた 自分勝手だと思う それで”中途半端で帰ってきた”とか言われて 1ヶ月も無視されて 元はと言えば、ばーちゃんが連絡してきたことから始ま

          あやとり家族四十三〜父が自宅介護となってわかった母のこと〜

          あやとり家族四十二〜父危篤、留学先から帰る事になる〜

          読むことができなかった父からの最期の手紙突然、ばーちゃんから電話が来た お母さんにも内緒で自らかけてきていた 「お父さんと迎えられるお正月は最後になると思う。だから帰ってきてくれ」 だからお正月には日本へ戻った 父は癌を患い、余命宣告を受けていたことを知ったのはこの時だった 実はすずちゃんは憧れの海外留学だったのに、持病が見つかり3ヶ月足らずで先に日本に帰国していた 私が海外へいる理由なんて、その時からもはやなかった だけど新しい経験や、いつの間にか覚えていく英

          あやとり家族四十二〜父危篤、留学先から帰る事になる〜

          あやとり家族四十一〜人と食べると美味しくなる〜

          アダルトチルドレンの影響感覚過敏のわたし 味覚も過敏で本当においしいと思えるものが少ない 化学調味料の味に特に敏感でおいしいと思えない、ただ食べている感覚 自分で料理しても1人で食べるとおいしいとあまり感じられない だけど不思議で友達と食べると、そこまでおいしくは作れなくても ”おいしいな”と感じることができる 人が喜んでいることがおいしさにつながる 人のためだったらできること 自分だけのために作る料理と 相手のことを思って作る料理には差が出る ソロ活をし

          あやとり家族四十一〜人と食べると美味しくなる〜

          あやとり家族40〜姉のために留学させられるvol2〜

          空港での夫婦喧嘩私の荷物をあっという間に減らす、父と母 それを横目にすずちゃんは知らんぷりを決め込んでいた 私は恥ずかしさと同時に 行きたくもないところに何を持っていって良いのかもわからない、それでも自分なりに考えて行ったパッキングだったのにと悔しさもあった それは父と母にお金を使わせないためだった たかがティッシュかもしれない たかが文房具かもしれない たかがナプキンかもしれない それでも買えばお金がかかる 少しでも使わせないようにするためだった こんな時でも

          あやとり家族40〜姉のために留学させられるvol2〜