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仏教美術品が勢ぞろいの奈良博三昧展

おかげさまで、たくさんの方にフォローしていただいたり、記事を読んでスキをしていただいたりと、驚きつつもありがたいかぎりです。

改めて書いておきますと、奈良のことを中心に書かせていただいています。マガジンにも今までの記事をまとめています。


さて、だいぶ前のnoteで「記事を書く」と言っておきながら、今まで書いていなかったので、奈良博三昧展に行った話を書いていきたいと思います。

こちらのnoteですね。お時間がありましたら、あわせて読んでいただけると幸いです。


お待たせしてしまい申し訳ありません。

美術品を見た個人の主観・感想を自由につらつらと書いていきたいと思います。

奈良国立博物館と奈良博三昧展について

奈良国立博物館(東大寺へ行く道中に建っています)で7月17日から行われている、仏教美術品がテーマごとに集められた展覧会です。

今回は、245点が選ばれています。

奈良国立博物館は、明治28年に開館した、国立博物館としては日本国内で2番目に古い博物館です。正倉院展が毎年行われていて人気です。

外観はこのようになっています。

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開館した明治初期は、おりしも廃仏毀釈で、貴重な仏像や仏教美術品が放置されたり処分されたりしていた時期でした。それらの仏教美術品を守る意味も込めて作られたのが、この奈良国立博物館です。

ゆえに、たくさんの価値ある芸術品が所蔵されており、広く知ってもらうために様々な展覧会が行われています。

奈良博三昧展も、そのうちのひとつです。

展示されていた仏教美術品あれこれ

今回の展覧会、最大の魅力はなんと言っても、「展示品の写真が撮れる」ということですね。

日本史が大好きなおれいさんにとってこれは大歓喜でした。

ここからは、個人的に好きであったり、展示を見て気になったりした仏教美術品を、自由気ままに紹介していきたいと思います。

○菩薩立像

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個人的に1番顔がタイプの菩薩さんです。凛々しいお顔を気に入りました。

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○お名前は忘れましたが、一木造り(1本の木から造られた仏像)という点に惹かれました。

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○瓦にも、かわいい模様や不思議な模様などさまざまあって、見飽きないです。

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○金を使って写経がされていたことにとても驚きました。

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○曼荼羅は、一つ一つの絵を対称的な配置で、細部までこだわって描かれていて、昔の人のもつ技術に感心させられます。

○藤原鎌足肖像画

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大化の改新でおなじみの藤原(中臣)鎌足さんの肖像画。歴史を感じます。

○行基墓誌断片

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東大寺の大仏の建立に尽力し、その像が近鉄奈良駅の噴水に置かれている、行基さんが書いたとされるものの一部です。文字は彫られています。

実際に書かれたものの文章(抜粋)を横に置いていてくださっていました。

○銅鐸

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数ある青銅器の中で1番好きなのが銅鐸です。

どのような音を鳴らしていたのか気になります。

○漆をつかった器や入れ物

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昔に作られたとは思えないくらい、美しいデザインとつやつやとした輝きが素敵ですね。

○斜光器土偶(しゃこうきどぐう)

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教科書でよく見かける土偶。

垂れ目から生み出される表情がかわいいので好きです。

○三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)

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発掘されたもの界の中で1番好きなのが、この三角縁神獣鏡。万城目学さんの小説『鹿男あをによし』にも登場します。

この鏡がさびる前、つまり、使われていた頃、どのような人がこの鏡をのぞいていたのか想像しただけでわくわくします。

さまざまな人に興味をもってもらうために

この展覧会では、来場者がわかりやすく、興味をもてるように様々な工夫がされていました。

その1つが先述した、展示品の写真を撮れるということ。個人で使う分には自由なので、SNSに載せて情報発信し、さらに多くの人に来場してもらおうという意図が読み取れました。

また、「ざんまいず」という、展示品の中に登場する生き物をモチーフにしたかわいいキャラクターが存在します。

展示会場のあちこちで、子ども向けに、易しい言葉で解説をしてくれています。

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こんなところや・・・

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こんなところにもいます。

この像をモデルにしているのが、ぎゅーたろくん。

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そして、展示物一覧をホームページでダウンロードしたり、会場入口に置かれているので、名前を後で確認するのにも役に立ちます。

奈良博三昧展さんのホームページからも

○まとめ

奈良国立博物館で現在行われている、奈良博三昧展について書いてきました。

日本の仏教美術品がこれほど多くあり、守られ、受け継がれて、今日私たちが触れることができることに感謝するとともに、未来へ受け継いでいく必要性を感じました。

「三昧(ざんまい)」とは、1つのことに対して心を集中するという意味の仏教由来の言葉だそうです。

みなさんも、奈良博三昧展に訪れて、仏教美術品に心を集中させてみてはいかがでしょうか。

お気に入りの展示品を見つけて、たくさんの人と面白さを共有するのも、楽しいかもしれませんね。

また、奈良国立博物館のとなりには、なら仏像館があります。

現在は、吉野山にある、金峯山寺仁王門に置かれている「金剛力士立像」を見ることができます。

※仁王門は、改修工事を行っています。そのため、金剛力士立像さんたちも国立博物館へ一時お引っ越しをして、保存・修理されています。

仏像館は、地下通路で国立博物館とつながっており、奈良博三昧展に訪れた人は、追加料金なしで見学することができます。

・奈良博三昧展についての詳細は、こちらから↓↓

・なら仏像館についてはこちらから↓↓






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