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奈良から博多まで日帰り野球観戦はできるのか?~私の福岡野球観戦記~①

そもそもの始まり

4月のとある土曜日。大阪に緊急事態宣言が発表された数日後、オリックス球団が京セラドーム無観客試合開催を発表した。その日私は奈良市内にいた。

4月29日(木・祝)のオリックスVS楽天戦のチケットをローチケにて入手済みだった私。

大阪の感染拡大の様子を見ていて、薄々は、「きっとこうなるんやろな...」と、心の中で予想はしていたが、現実になるとショックは大きかった。

同日、滝沢歌舞伎も中止を発表して、ネット上には、ジャニーズファン(主にSnow Manファンだったと思う)がショックを受けていて、心底私は同情した。「その日(公演日)のためにがんばってきたんやもんな。」と。

かくいう私も、メンタル的にはギリギリの状態であった。主に仕事で。

新入生と最高学年を掛け持ちし、新入生が周りの子どもたちとトラブルにならないかと走り回った4月。それこそ朝休み、中休み、昼休みは子どもについて外で走り回り、してはいけないことをしているのを指導しまくっていた。休憩時間なんてあるわけない。

教室の配置的にも、1階と4階を行ったり来たりと、体力的にもなかなかにきつかったが、メンタル的にもきていた。

休み時間外にも、常に気を張り詰め、相手が納得できるように説明し、他学年の先生にも謝り倒し、おうちの方にも電話連絡し続けていた4月。なかなか最高学年の子を支援してあげられない罪悪感もあった。何回、直線区間を通過する特急電車に身を投げたいと思ったことか・・・。

週末も、奈良県外へ外出することもなく、(というか外出する元気などなかった)昼間まで寝て、ネット中継でパリーグの試合を見て終わる殺伐とした生活を送っていた。

そんな日々であったので、「たまの祝日遊ばせて欲しい。」と、取った観戦チケット。無駄になってしまって意気消沈どころか、「終わったな・・・」と。

結局、1ヶ月たった今は、きちんと適応障害という診断がおりて、休職しているわけであるが。

行動に移す

さて、私のボロボロの心身のことは置いておいて。

行動派の同期の影響も受けていた私。旅は自由気ままにしたい私。オリックスの試合がなくなってしまった私の行動は、迅速かつある意味単純であった。

オリックスが見れない、佐野(皓大)くんに会えない、伏見寅威さんに会えない・・・。でもなんとか野球見たい!阪神は年間シートの人しか無理やし・・・。と諦めていた私の頭に浮かんだのが、「そうだ!福岡へ行こう!」という考え。

幸い福岡はまだ緊急事態宣言が発令されておらず、4月29日は13時試合開始のデーゲーム。相手は日本ハムで、「大田泰示選手が見れるやん!」と気づく。早速「うまくいけば日帰りできるんかな?」と、Yahoo!路線を開き、即検索。

すると、日帰り観戦ができることが判明。しかも、飛行機を使わなくてもOKだと!

(おれいさんは、地に足がついていない乗り物や、ジェットコースターに乗ったときのあの浮遊感がとても苦手である。ゆえの飛行機乗りたくない人間。)

おわかりの通り、結論はここで出ている。

奈良から博多へは、日帰り観戦ができる!ただしデーゲームが絶対条件である。

ここから先は、日帰り旅行と観戦記録として読んでいただければと思う。

すぐに、JR奈良駅にあるみどりの券売機で、新幹線の往復切符を購入。その勢いのまま、駅前のローソンで、ローチケも購入。

かくして、初めてのPayPayドーム行きが決定した。もちろん終電の都合があるから、福岡観光はしないという心持ちで。

試合当日、往路のおはなし

さて、いよいよ当日の朝。

出発までに紆余曲折があったものの、応援グッズ(大量のタオル、周東選手の応援バット、うちわ)を持ち、いずみんTシャツを着て近鉄の始発電車に乗り込んだ。

天王寺から早朝でまだガラガラの地下鉄に乗り、和田毅投手の書かれた本を再読しながら新大阪駅へ。

地下鉄から、これまた人通りの少ない新幹線連絡通路を闊歩し、新幹線・新大阪駅へ。新幹線に乗るのは、中3の修学旅行以来だったため駅員さんに尋ねながら新幹線ホームへ。

自由席をとっており、「記載日の間だったらいつ乗ってもOK」ということで(それすらも知らなかった)、せっかくだしということで、発車間際の鹿児島中央行きのさくらに乗り込んだ。

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久しぶりの新幹線、大いにテンションが上がった。眠気でうつらうつらしながらも、選手の登場曲や球団歌を聴きながらの快適な旅。

車窓から見えた姫路城、マツダスタジアムにも感動したが、そこはやはり奈良県民。小倉あたりで海が見え、「海が見える!」と、海なし県民がする反応を例外なくしたのは、言うまでもない。

新大阪駅を7時15分に発車したさくら号は、9時50分頃に博多駅へ到着。

ここでまずテンションが上がる。なにせ福岡は初めてだからである。

しかし、方向音痴人間は、改札出口もバス乗り場もわからぬ。行き慣れている大阪難波ですらそうなのだから、初めての土地で迷わないわけがなかった。

駅員さんに尋ね、改札は出たものの、バス乗り場を思いっきり間違えた。結局PayPayドーム行のバスターミナルの存在を自ら発見し、西鉄さんの臨時直行バスに乗ることができた。

西鉄バス、西鉄バス・・・西哲!(現球団広報で昨年までホークスの選手であった西田哲朗さん)と略したら名前一緒やん!としょーもないことを考えつつ、テンションマックスでドーム前のバス停へ降り立つ。

生憎の暴風雨で、傘が飛ばされそうになったが、ドームと、選手看板を撮影することができた。

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この時点ですでに感動!そして、数時間前は関西にいたはずなのに、今は福岡に立っているという不思議な気分でいた。

長くなるので、ドーム着後や試合について、帰路など、続きは、②に書こうと思う。

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