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がんばりすぎないということ〜ふと思い出して考えたこと〜

こんにちは。

8月になりましたね。おれいさんは本を読んだり、プロ野球のエキシビションマッチを見たりして過ごしています。

そんな日々の中でも、ふと過去の出来事を思い出すことがありまして…。今日は奈良のおはなしはお休みです。

ひとりごとだと思って読んでいただければと思います。

中学校での教育実習のはなし

実はおれいさん、小学校の教員免許だけでなく、中学校・高等学校の英語の教員免許を持っています(+司書教諭も)。

かれこれ5年近く前のことなので、現在は変わっているかも知れませんが、免許の仕組み的に、中学校で教育実習を3週間すると、自動的に高等学校の免許も取れるわけです。

ゆえに、大学4回生のときに、中学校へ教育実習に行かせてもらいました。

実習はわたし一人だけで、それはそれは手厚く指導していただきました。

おれいさんは中学時代、吹奏楽部に所属していたので、部活に顔を出してわからないところを指導したり、偶然芸術鑑賞会があり、陸自の音楽隊の方の演奏を聴き、吹奏楽部の生徒と一緒にフルートの上達法を教えてもらったり、貴重な経験をしました。

英語指導の方は、指導書に頼らず、私が1から考えた指導方法(大学で学んだもの)をもとにさせてもらいました。というのもあとで知った話ですが。

生徒たちと昼休みに外で遊んだり、総合学習の発表会近くだったので、ああでもないこうしたほうがいいんちゃう?と試行錯誤しながら一緒にまとめたり、有意義な時間を過ごさせてもらいました。

実習最終日にもらったおれいさんの似顔絵入りの寄せ書きやメッセージカードは今でも大切なものです。

働き方と、一生懸命しないこと

そんな充実の日々だったのですが、やはり校内の仕事の拘束時間は長かったですね。

17時くらいに部活後の生徒を見送り、遅い日は20時近くまで残って、翌日の授業を考えたり、教材を作ったりしていました。

もちろん、先生方も定時を過ぎても夜遅くまで残って仕事をしていました。

知り合いに中学校教諭がいるのですが、生徒指導や会議で、退勤が23時や24時のこともざらだそうです。

最近、社会では、働き方改革が叫ばれていますが、学校現場は時代に合わない、見せかけの改革だと個人的には思っています。

タイムカードを押してからも残って仕事をしたり、家庭のある先生は持ち帰って仕事をしたり…(おれいさんも、持ち帰って教材作りをしていました)。

ここからの話は、働き方と絡んできます。

教育実習で、夜遅くまで残っていたときに実習担当の先生から言われたのが、「一生懸命しすぎない、ときには手を抜くことも必要」ということ。

実習担当の先生が私の真面目すぎる性格を見抜いておられたのか、はたまた校長先生(私が中学生のときに国語を3年間教えてもらっていた)が、わたしという人間について話されていたのかはわかりません。

当時は、ただがむしゃらに目の前のことに取り組んでいたので、「そういう考え方もあるんやな」と深くは考えていませんでした。

ですが、実際に教育現場で3・4年働いて、無理をして心身を壊した今、実習担当の先生が言ってくださった意味が全身に染み渡って納得しています。

なぜなら、学校現場の仕事は多岐にわたり、全ての仕事を真面目に全力でしていたら、自分の身がもたないから

教員ではない方のために教員の現状を百貨店を例に説明しますね。

百貨店には衣料品売り場担当、食品売り場担当、日用品売り場担当などそれぞれの売り場に担当の店員さんがいますね。さらに、庶務や商品発注や品出し、イベント企画、クレーム対応部署も。

百貨店の仕事は、それぞれの専門箇所で役割分担されていますよね。しかも、まともな店ならば残業すれば残業代も出ます。

学校とは、それらの仕事を全て引き受け、さらには何時間残業しようが残業代が出ない(給料の4%上乗せされていますが、1日20分程度の残業の計算で、とてもじゃないですが時間と見合わない)という場所です。

子どもたちのためにがんばらなければいけないのは仕事としてもちろんですが、子どものために一生懸命した結果、プライベートな時間がなく、心身を壊され、休職したり、最悪の場合過労死案件になります。

そういった方がTwitterの「#教師のバトン」でも浮き彫りになったように年々増えています(かくいうおれいさんもですが)。

がんばりすぎず、手を抜けるところでは抜くことが、これから生きていくためには必要だと、自分に言い聞かせながら生きようと思います。

おわりに、昨日地元で打ち上がった花火を添えて。みなさんの心が少しでも癒されますように🎇

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