ほしのあお

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ほしのあお

あお…書くのも読むのも活字中毒気味の専業主婦/ オット…エンジニア。duolingoを10年継続中のキングオブ根気/ ムスメ…ぶっちぎりマイペースな帰国子女/ 名古屋とオークランド生活を経て愛媛の実家でサザエさん的3世代同居中。ワカメはいないがカツオはいる。

マガジン

  • 子育てとか教育とかニュージーランドとか

    子育てに関すること。ニュージーランドで経験した教育のことなど。

  • 日記

    日々のよしなしごと。

  • 3行日記

    サクッと読めます。毎日の絵日記付き。

  • 読書日記

    面白かった本の記録。

  • 夫婦とか。家族とか。

    夫婦について。家族について。あれこれ考えたこと。

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ムスメとめぐる冒険〜日本から南半球まで

「周りに流されない自我と確固とした個性があって、いかにも海外で育った、グローバル・パーソンという感じがします」 ムスメの現在の社会的評価は、だいたいこんな感じだ。 16歳のムスメは、6歳の4月から14歳の1月まで南半球のニュージーランドで育った、いわゆる帰国子女である。 けれど、ムスメのもろもろの個性は彼女がニュージーランドに住む前からほとんど変わっておらず、つまり彼女はナチュラルボーンで周りに流されない、個性の強い個体なのだ。 ひとことで言うとマイペース。 ムスメ

    • バス停で待っているだけではバスはとまってくれない。

      海外エピソードの定番に「日本とは違うバス(鉄道)事情」というジャンルがある。 ニュージーランド(オークランド)生活にももちろん独特のバス事情があるわけで、まずバス停で待っているだけではバスはとまってくれないのである。 じゃあ、どうすればいいのかと言えば、手を挙げてドライバーに合図をする。 迂闊にベンチで読書などしていると危険だ。乗りたいバスを逃してしまう。 合図の送り方にもコツがあって、バスのドライバーに「私はあなたの運転しているそのバスに乗りたい」と明確に伝えなくて

      • 3行日記(02/06/24〜)

        週末は高校総体の試合を観戦した。ムスメが同じ名前のお友達に「観にきて」と誘われたのだ。そのチームにはムスメとよく名前を間違われるお友達もいて、2人ともムスメに気づくと「来てくれたんや!」と大喜びだった。みんな可愛いのぅ。 リュックを体の前にかけたまま運転免許証の写真を撮られた。本日も安定のおっちょこちょいぶりだった。 免許センターの椅子めー!思いもよらないことで筋肉痛になるので、筋肉痛になるたびに原因になりそうな前日の行動を推理するのが大変である。まさか、あれ???みたい

        • 【読書日記】虎のたましい人魚の涙

          私の趣味は読書だったり、お絵かきだったり、基本的に1人で完結してしまうものばかりなのだが、1つだけ、他の人と交流する趣味がある。俳句だ。 (ちなみに「ほしのあお」は俳句のためにつけた俳号です。) え?俳句なんて1人で詠めるでしょ?と、俳句をやらない人は思うかもしれない。 私も始めるまではなんとなくそう思っていた。 でも、俳句は座の文芸とも言われ、詠んだ句を鑑賞し合うというコミュニケーションがあって、これがべらぼうに面白い。まあ、緊張もするんだけど。 私も毎月、オンラインの

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        ムスメとめぐる冒険〜日本から南半球まで

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        記事

          教習所を卒業して30年。初心者講習ふたたび。

          先日、運転免許証の更新をした。 初心者講習だったので講習時間が120分だった。うぉぉ、長い……。 私が行った日の初心者講習は、違反者講習との合同講習だったので、会場には2種類の受講者がいた。 両者はわりと簡単に見分けがついた。 初心者講習の人は黄色い札を、違反者講習の人は赤い札を持っているからなのだが、それ以外にも前者は「免許更新の講習って何をするんだろう?」というような、初々しさの残る顔をしているのに対して、後者は気だるそうだったり、傍若無人な様子で椅子に腰掛けたり、講習

          教習所を卒業して30年。初心者講習ふたたび。

          3行日記(27/05/24〜)

          とりあえず時系列に突っ込んであるけれど、インデックスは本人の曖昧な記憶のみ。クリアファイルはいくらでもあるから大丈夫。(整理整頓しろ) 老眼のせいなのか私が粗忽者なのか、微妙なところだ。 謎の人脈を持つ弟が青梅を貰ってきた。今年は強風で傷ついた梅が多くて不作らしい。弟が貰うのはそういう、市場に出せない梅なのだが、捨てるとなると産業廃棄物になるのでお金がかかるそうな。かといって誰彼かまわずあげると、ただで貰ったものに苦情を言う人もいるらしく、難しいらしい。うちはありがたくい

          3行日記(27/05/24〜)

          「ぼくたちの哲学教室」

          ムスメがニュージーランドで通っていた小中一貫校では、低学年から「子どものための哲学」の授業があった。 例えば、7歳の頃は「親が好まない友達と仲良くすることについて」子ども達は議論をしていた。 ムスメのノートを見ると「学校の外で遊ぶのは親がコーディネートするから、親が好まない友達と遊ぶのは無理。でも、学校では遊べる」と自分の意見を書いてあった。ムスメの意外とドライな一面を知って、ふふふと笑ってしまった。 8歳の頃は「美しいってどういうこと?」について話し合った結果、美の基準

          「ぼくたちの哲学教室」

          迂闊な恋も20年

          私とオットはネットで知り合って、うっかり結婚してしまった。 具体的に言うと、2人はミュージシャンの加藤いづみさんのファンのためのウェブサイトで出会った。 時の経つのは早いもので、今年の11月末には結婚20年目に突入する。 マッチングアプリが市民権を得ている(らしい)令和では、オンラインで知り合った人と結婚したところで、さほど驚かれることもないだろう。 でも、平成だって、知り合ったきっかけがオンラインであることは、ものすごく珍しい話というわけではなかったように思う。

          迂闊な恋も20年

          【日記】あざらしが飽和状態

          5月某日。 ムスメが修学旅行から戻ってくる。 ムスメは基本的に我が道をゆくタイプなのだが、第一子(私)と第一子(オット)の第一子であるがゆえに、意外な生真面目さも兼ね備えている。 旅行中は毎晩、その日の出来事をメールにしたためて送ってくれた。 全文、英語だけど。(ムスメにとっては日本語より速く、楽に書けるのだそうだ。) ムスメのメールには、その日買ったぬいぐるみの写真も律儀に添付されていて、順調すぎる増えっぷりに苦笑いするしかない。 しかし、3日目は開園から閉園ま

          【日記】あざらしが飽和状態

          【日記】オットはちょっと軌道を外れている

          5月某日。 ムスメがついに修学旅行へ出発して、私は開放感にひたっている。 この1週間というもの、私とムスメはオットからの「あれ準備した?」「これ下調べした?」という、怒涛の確認と、アドバイスと、リコメンドを、まるで滝行のように浴びていた。 オットは愛媛から引っ越してきた新妻(私)が、1人で初めて名古屋駅まで出かけるときに、 その日の天気予報から始まって、 最寄りの駅の何番の出入口を使うのが良いのか、 その駅の何番ホームの、 どの辺りで電車を待って、 何両目の車両に乗れば、

          【日記】オットはちょっと軌道を外れている

          推し活のマリーアントワネット

          ムスメがコツコツと自作していたペンケースが完成した。モンハン(モンスターハンター)に出てくるドラゴン(ムスメの推し)のペンケースらしい。 マニアックなムスメの愛するキャラクターはマイナーであることが多く、そもそも好きな作品自体がマイナーであることも珍しくない。 それゆえ推しのグッズが存在しないことも日常茶飯事なのだが、ムスメの場合、「推しのグッズがなければ自作すれば良いじゃないの」という推し活のマリーアントワネットなのでノープロブレムである。むしろ毎回、嬉々として自作して

          推し活のマリーアントワネット

          【読書日記】「小さな声の向こうに」/ 塩谷舞

          私が塩谷さんの存在を知ったのは、ニュージーランドがCovid-19(新型コロナウイルス)対策のための厳しいロックダウンに入ったころだった。 たぶん1回目のやつ。(ニュージーランド、というかオークランドは、何度もロックダウンを経験したのです……。) まるでSFの世界だったあのころ、旧Twitterのタイムラインに塩谷さんのつぶやきが流れてきた。 私と同じように、母国ではない国(塩谷さんはニューヨーク)でロックダウンという、どこか現実味のない、不安な状況を耐えている彼女のつ

          【読書日記】「小さな声の向こうに」/ 塩谷舞

          万緑の中や吾子の……言葉と格闘す

          万緑の中や吾子の歯生え初むる 中村草田男の有名な一句である。それまで季語ではなかった『万緑』という言葉を、この一句が新季語にしたといわれる名句で、私もムスメの歯が初めて生えたときにすぐにこの句を思い出したものだ。当時はまだ俳句を趣味にしていなかったのに。 歯が生えた我が子はやがて言葉を習得し、親子の間に会話が成り立つようになる。 ……って、わりと簡単に考えていたよねえ。 確かに会話は成立するようになるのだけれど、幼い我が子と意思の疎通をはかるのは、そうそう簡単なことで

          万緑の中や吾子の……言葉と格闘す

          【読書日記】結婚とわたし

          オットと結婚したとき、私の家事負担は激減した。 それまでは両親、弟、弟同様に育った従兄弟と私、成人5人分の家事を引き受けていたのが、結婚後はオットと私の2人分の家事になったのだから楽勝である。 しかも、私の家事歴は12歳から始まっているので、新婚だけど家事歴22年、成人した子どものいる親くらいの家事レベル。 さらにオットは一人暮らし歴10年超えで、家事全般をマスター済みだった。我が家は家事に関しては2馬力。家事のパワーカップルと言えるかもしれない。 オットの場合、義母

          【読書日記】結婚とわたし

          知らない人が知らない人を救うこともある

          2005年。結婚をきっかけに、縁もゆかりもない土地(名古屋)に住むことになった。 2007年。ムスメが生まれて、気の合うママ友が3人できたし、それまでだって孤独でたまらないということはなかった。 それでも、生まれ育った松山が恋しくて恋しくてたまらなくなることはあった。 34年も住んだ場所だし、嫌いになって出てきたわけでもないし。 今思うと、子育てがキャパオーバー気味だったのだろう。 特に身体が。(高齢出産あるある…) ムスメが1歳を過ぎた頃に体調不良のピークを迎え

          知らない人が知らない人を救うこともある

          【日記】哲学や禅問答なみに分からないので見積書を出させる

          5月某日。 ムスメのクラスメイトの中に、このゴールデンウィークを自主的に10連休にした猛者がいる。 昨年もムスメと同じクラスだったAちゃんで、個性とメンタルとじゃんけんがべらぼうに強い子だ。 クラスメイトたちは水曜日の時点で「あいつ、10連休にする気だな」と全員一致で予想していたらしい。 木曜日、10連休が確定した瞬間には「A、許すまじ」と言いながら、みんな爆笑していたという。 Aちゃんは、連休明けには言い訳することもなく、かと言って開き直ることもなく、あっけらかん

          【日記】哲学や禅問答なみに分からないので見積書を出させる