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「仕事=働く」の原点は、相手に「Win」を与えること

仕事を探すという時に、まず考えることは「ハローワークで仕事を探す」であろう。私自身もだいぶお世話になった経験がある。
次が「就職情報誌やサイトを見る」だろうか。

しかし、
その2つには表題のような内容とは、かけ離れている案件がほとんどと言って過言では無い。
結果、原点と離れている状態が長く続く状態に耐えられず、離職する → (募集する側は)再び募集する、というサイクルになっている。
ハローワークにしても情報誌にしても、いつも同じような職種、内容だけが常時掲載されていることに気が付くのは、こういうわけだ。


相手に「Win」を与えることは、同時に相手から「Win」をもらえることである。
言い換えれば、何らかの相手の問題に対し自分の持つソリューションでもってWinを与え、「Win - Win」の状態を実現したということ。

何もこれは技術職に限ったことではない。
例えば、相手が「何かリーズナブルな価格で、気分よくおいしい食べ物を食べたい」という問題をソリューション出来れば、それも「Win - Win」を実現することで、その内容は、非常に気持ちのいい笑顔で応対するといったことでもいい。

人は必ず何らかの「ソリューションを必要とする問題」を抱えている。
言い換えると「人生とは問題をソリューションしながら生きていくこと」なのだ。

ここで言うソリューションとは「Aならば、Bとすればいい」といった公式や正解が無いものばかり。
であるから、「その問題に対し、どのようにアプローチし、トライ&エラーしていくべきか」ということをレクチャーすることも、大切なソリューションの要素なのである。


では、どうやって「Win」を与えられるようなシチュエーションを手に入れるか?
ここが最大の問題である。つまりまず自分自身がこの最初にして最大のソリューションをトライ&エラーで見つけださないといけないのである。

もちろんハローワークにいくことでもサイトや情報誌を見ることではない。
己で切り拓くしかない。
考えられるありとあらゆることを試してみるしかない。
しかし、試す中でまた何らかの新たなルートが見つかる可能性もあるのだ。
その可能性にかけるしかない。

その一例としては、「まずは自分が手の届く範囲の人に、自分はこういう事に対して、こういうやり方で、こういう問題をソリューションすることができる」という活動を売り込み、実践することである。それは最初は無償であっても構わない。
その活動が本当に他人の問題をソリューションすることであるならば、自然とその相手が活動を他に広めてくれるし、「有償でもお願いしたい」という案件に発展するはずなのだ。

もし自分がドッグ・トレーナーになりたいという夢があるとする。
ならばまずドッグ・トレーナーを養成する専門学校を探すだろう。しかし、それは大抵の場合、遠方にあり、養成機関も2~3年の多額の費用と年月を要する。そのあと、必ずしも順調にドッグ・トレーナーになれるという保障は無い。また慣れたとしても順調にキャリアを積み上げられるという保障も無い。
その多くの原因は、「ソリューションをトライ&エラーで見つけだす」という重要な行程が無いことによるものである。
永い間の平板な時間と環境に、大抵の人のモチベーションは耐えられないのだ。


であるからまず「年商はいくらの会社に就職すると年収は幾ら。就業時間や福利厚生は?」といったことに注力するよりも、「個人レベルのソリューションとして、何ができるのか?」を考えてみるといい。
そこでやっと「初めて「自分の適性」に注目できるのである。


その上で生業としたいのであれば、コネクションに頼るのが最適だろう。最初は金額にこだわらず、気持ち程度の賃金でよいからまず前述のような「自分の「Winを与えられるようなシチュエーション力」を試し、磨く。

何もコネクションが見当たらないならば、ボランティアから始めてみたらどうだろうか。
ボランティアといっても、報酬は無い代わりに「コネクション」と「無償で他人の問題をソリューションする」というモチベーションが手に入る。


バージニア・リー・バートン作の絵本「マイク・マリガンとスチームショベル」。時代おくれとされたマイク・マリガンのスチームショベル、「マリー・アン」だが、マイクはアンのことを誇りに思っており、必ずや街の問題をソリューションしてみせると信じていた。そして、ある日マイクとメリー・アンは、そのことを証明する賭けに出る・・・。


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