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トントン。

日曜日の22時40分。

日中の遊びで疲れ切った妻と次男は先に就寝。まだ起きていたい長男に付き合って、リビングでまったり過ごしていた。翌朝は保育園だ。「さすがに寝ようか」と声を掛けて寝室へ、同じ布団にくるまった。

温暖化とはいえ、まだまだ東京の1月は寒い。

布団の中でピッタリとくっついてくる息子は、「お父さんがあったかいから」なんて殊勝な言葉を口にする。まんまと口元が緩む父。

遅い時間なのに、思いのほか寝づらそうな息子。試しに言ってみる。

「トントンする?」

「トントン」とはつまり、息子の背中をトントン叩きながら眠りにつかせることだ。もともと息子はお昼寝したくない派。コロナ禍で保育園が休園となり、自宅待機を余儀なくされていたとき、昼寝させようと試みた僕に対して息子は「トントンしないで!」と拒否していた。あれは2歳くらいのときだったか。

今は6歳。身長は110センチ代後半となり、体重も20kgが目前。3歳次男と比べても、スッと子どもめいた長男。僕からの声掛けに「うん、お腹の方をお願い」と回答があった。

前に通っていた保育園で、息子と仲良しだった保育士さんが、「(長男は)お腹をトントンするとスッと寝ますよ」なんて教えてくれたのを思い出す。

なるほど、お腹ね。

そう理解して、ちょっとトントンしていたら、間もなく息子は寝息を立てる。そうか、眠たかったんだね。暗がりにうっすら映る息子の寝顔を見て、せつな、ちょっとだけ泣きそうになる。

今春から小学校に通う息子。たぶん、近い将来、僕とは別の布団で眠ることになるはずで。こうやって一緒の布団で眠ることは、たぶん、もう少なくなっているはずだ。

そんな感慨に耽っていたら、珍しく僕の方が目が冴えてしまった。

切ない夜ふかしだけれども、息子も僕も、ちょっとだけ成長を実感する夜になった。いつもありがとう。

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