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【2023.11.読書Note】

11月に読んだ主な本

11月は、主に 宇沢弘文さんの本をあらためて、読み直しました。


【宇沢弘文記念フォーラム】に参加して

2017年11月19日(日曜日)
米子で「宇沢弘文記念フォーラム」が開催されました。
私は、宇沢先生が2014年9月18日にお亡くなりになるまで、正直 名前を知りませんでした。
マスコミで報道されてから 書店では、宇沢先生の著書が平積みになっていました。
一応、何か読んでおこうと購入したのが『経済学の考え方』(岩波新書 53) 

しかし、持っていた『入門 経済学の歴史』根井雅弘 著(ちくま新書 2010年)を見ても《宇沢弘文 氏》についての記述は、ありません。
また、2016年出版された『経済思想入門』松原隆一郎 著(ちくま学芸文庫)にも触れられていません。

これからの社会を考える上で、多くの示唆を与えられた《宇沢弘文 氏》が著名な経済学者の著書に触れられていないのは、なぜ!?と、

おそらく、純粋な経済学者と云うより、社会思想家の範疇かなと思いました。
2017.11.19.記


宇沢弘文『社会的共通資本』

『社会的共通資本』宇沢弘文 著
岩波新書 (2000.11.20.)

『社会的共通資本』を読む ①

『社会的共通資本』を読む ②

『社会的共通資本』を読む ③

【占部まりさんのNoteより】

宇沢弘文著作のおすすめ 占部まり

【山崎亮さんのNoteより】

2021年3月24日 
studio-Lの東京事務所は、宇沢弘文さんという経済学者が住んでいた家のなかにある。不思議な縁で、宇沢さんの功績を世に伝えるお手伝いをすることになり、そのために事務所も当地へと移転させたのである。宇沢さんが主張した社会的共通資本という考え方は、まちづくりに携わる我々にとって勇気づけられるものである。また、何が社会的共通資本なのか、それをどうやって守るのか、などについては、それぞれの地域で話し合いながら決めていくべきだという指摘も、コミュニティデザインの必要性を後押ししてくれているような気がしている。そんなこともあって、宇沢さんに関する本は何冊か読んだことがあるのだが、本人の主張ではなく、宇沢さんが考える経済学ってどんなものかということについて読んでみたくなって本書を手にとった。このなかには宇沢さん自身の主張はほとんど登場しない。アダム・スミスからカール・マルクス、ソースティン・ヴィブレン、ジョン・メイナード・ケインズなど、有名な経済学者たちの人生や理論が登場する。宇沢さんが「この本は経済学の歴史書ではない」と書いているが、門外漢にとっては手頃な歴史書である。大まかに古典派経済学、マルクス経済学、新古典派経済学、ケインズ経済学という流れを理解することができる。ただし、1980年代後半に書かれた本なので、その続きは「反ケインズ派」とか「マネタリズムの経済学」とか、あいまいな表現で終わっている。新自由主義経済についての鋭い批判を期待しながら読んでいたのだが、この本はそこまで踏み込んでいなかった。そのあたりについては別の本で補足しておくことにしたい。

【アーカイブ】

【読了】『宇沢弘文』

『宇沢弘文』
新たなる資本主義の道を求めて
佐々木実 著
講談社現代新書100 (2022.10.20)

【今月の本棚】

2023.11.30.