見出し画像

AIによるマッシュアップが加速している

ジェームス W. ヤングは、名書「アイデアのつくり方」の中で、「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」と説明しています。

例えば、スマートフォンは、携帯電話とコンピュータを組み合わせて生まれました。ポストイットは、簡単に剥がれる接着剤とメモ用紙を組み合わせて生まれました。

こうした既存の要素のマッシュアップはこれまでも数多く生まれてきましたが、AIの登場によってさらにその勢いは加速していきそうです。

情報の収集から消化、発酵、そしてアイデアの出現というプロセスを通じて、AIは人間が見落としがちな新たな関連性を見出し、創造的な思考を促進します。

AIは人間と違って、まったく異なる要素を見比べて、「いや、その組み合わせはないだろう。。」と躊躇することなく、自由に(時にグロテクスに)ユニークな組み合わせを試すことができます。

AIによる食のマッシュアップ

食の領域では、AIは異なる料理のレシピや食材の組み合わせを分析し、新しいフレーバーや料理を提案することができます。例えば、伝統的な日本料理に南米のスパイスを取り入れるなど、意外な組み合わせによって新しい食体験を創出することができます。

ここで、ChatGPTにいくつか具体案を考えてもらいましょう。

寿司 + タコス = 寿司タコス
寿司とタコスを組み合わせた新感覚のフュージョン料理。海鮮寿司の具材を、クリスピーなコーントルティーヤで包みます。ワサビ醤油とサルサソースのトッピングで、異国情緒あふれる味わいを楽しめます。
主な材料: 海鮮ミックス(マグロ、サーモン、エビ)、アボカド、キュウリ、コーントルティーヤ、ワサビ、サルサソース

鶏肉 + モホソース = 鶏肉の味噌モホソース
日本の味噌とキューバのモホソース(柑橘類とニンニクのソース)をマッシュアップしたグリルチキン。柑橘の酸味と味噌の深い旨味が鶏肉によく染み込み、さっぱりとした味わいが特徴です。 主な材料: 鶏もも肉、味噌、オレンジジュース、ライムジュース、ニンニク、オリーブオイル

抹茶 + チポトレチリ = 抹茶チリ鍋
伝統的な日本の鍋料理に、メキシコのチポトレチリを加えた一品。抹茶の豊かな風味とチリのピリッとした辛さが絶妙にマッチし、冬の夜にぴったりの一品です。 主な材料: 鶏肉、豆腐、白菜、ねぎ、抹茶、チポトレチリペースト

いやー、どうなんでしょう。。 試してみたいような試したくないような。。

まあしかし、固定概念の枠を飛び越えるマッシュアップであることは間違いないですね。

AIによるファッションのマッシュアップ

ファッションデザインに関しても、AIは過去から現代までのファッショントレンドを分析し、異なる時代やスタイルを組み合わせた新しいデザインを提案することができます。

様々な時代や文化の要素が一つの衣装に融合した革新的なデザインのブレンド
鮮やかなアフリカの模様とエレガントなアジアのシルエットを統合したデザイン
さまざまなカルチャーが融合したファッションショー

ファッションではこうした試みは多いので、それほど違和感はないですね。

AIによる映画のマッシュアップ

それでは、映画ではどうでしょうか?
いくつか具体的なアイデアを考えてもらいましょう。

タイムトラベル・ラブレター
サイエンスフィクションとロマンスの融合。未来から届いた一通の手紙が、過去の愛を変える物語。

パラレルワールド・ディテクティブ
ノワールとファンタジーの融合。異なる次元を渡ることができる探偵が、複数の世界を巻き込んだ謎を解き明かす。

ゴースト・アーキテクト
ホラーとミステリー、そして建築をテーマにした物語。有名な建築家の霊が、自らの未完成の建物を完成させるために生きている人間と協力する。

建築家のゴースト映画はちょっと観てみたい気がします。

こうしたマッシュアップはChatGPTを使えばすぐに何百パターンも試すことができますし、今後はさらにクオリティやスピードも向上してくるでしょう。

AIを使ったアイデアを、さらにAIが学習してマッシュアップしていく、、そんなAIマッシュアップの世界が広がっていきそうです。

ヴィクトリア朝のエレガンスと現代の都会的なシックを融合

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?