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0175 すぐにメモしてSNSでシェアしよう

NIKKIEI/COMEMOさんの企画で、「ブログやSNSでの発信を仕事にどう活かしていますか?」というテーマがあったので、今回はこちらについて書いてみたいと思います。

そもそも、僕が本格的に(!?)SNSを始めたのは2005年くらいなんですが、ちょうどそのころ営業からデジタルクリエイティブ部門に異動になり、勉強と自分ブランディングのためにブログ毎日更新というのを3年間続けてみました。

その辺りのことはこちらの本にも書いてあるので、抜粋してみます。

・365日×3年間毎日ブログを続けて見えたもの
感覚的に自分の感じたことをすぐメモでアップデートしていくと、次第に同じような情報や、関連する情報が集まってきます。そうすると、「この情報はあの情報と同じような特徴があるかも」「これって以前見たあれと似ているな」といったように自然と情報と情報がつながるようになってきます。その関係性の中に、あなたの興味の中心や最近のトレンドの特徴があったりするのです。
そんな時には、その時に考えたことをブログに書いてみましょう。ブログは長文の投稿も可能で、ブログを書いている時には他の人のポストなども見えてこないので、しっかりと自分の考えをロジックとして整理するのに適したメディアです。
シンプルなコメントや引用とともにシェアしてきたツイートなどを見返しならが、少しゆっくりと時間をかけてその関係性についてのロジックを考えてみましょう。どうしてこのレストランのこの料理は美味しいのか、どうしてこの温泉は気持ちがいいのか、どうしてこのコスメは人気なのか、自分の取り上げた情報の裏側にある理由を自分なりに文章にまとめてみると、自分が感覚的に反応していた情報の中心にあるエッセンスのようなものが浮かび上がってきます。そして、恥ずかしがらずにその考えをブログにまとめて公開してしまうのです。
世の中には、すでに多くの分野で影響力のある人がブログで同じように考えをポストしているので、最初はこういった考えをブログで発表していくのも「自分のような人間の考えなんて誰も興味を持ってくれないかも」「こんなにしっかりとしたブログがある中で少し気恥ずかしい」などと少し気後れしてしまうかもしれません。しかし、ブログで考え方をまとめるということは、自分自身は何に反応して、何が好きで、何に興味があるのか、意外に気がつかない自分に気がつくこともあるのです。恥ずかしがらずに、自分自身を自分の言葉で語ってみましょう。
実際に、僕自身も仕事の関係で興味があったデジタルマーケティングについてのブログをはじめて、毎日一つ面白い事例を取り上げてなぜその事例が面白いのかを分析するブログを2005年から2007年まで毎日続けてみたことがあります。もちろん最初はほとんどブログにアクセスがなかったのですが、当時はこういったまとめブログ的なものが少なかったこともあり、いつしかアクセスが増え始めて最終的には毎月2万アクセスまで達するようになりました。リアルな仕事の現場でも「ブログを見ましたよ」「昨日取り上げていたあの事例面白いですよね」と声をかけられることも多くなり、初対面の人からも「あのブログの人なんですね」と言われるようになりました。さらに、情報を発信することによって「この人はデジタルマーケティング好きの人なんだ」と認識されることによって、逆に「この事例面白いですよ」と他の人から教えてもらうことも増えてきて実際の仕事にもつながることがありました。
この時、修行のように毎日ブログを続けていたことは自分の中でも大きな財産となっていますし、仕事における「選球眼」のようなものを身に付けることができたと思っています。みなさんもぜひすぐメモを見直してブログにまとめてみてください。そしてそれを続けることによって見えてくる世界があると思います。

ブログを続けていく中で気が付いたのは、やはりアウトプットこそ最強のインプットだなということでした。

・インプットとアウトプットのコペルニクス的転換
情報をインプットし続けていても、いま一つ自分の中にたまっていく感じがない、そう感じる人も多いと思います。それは、情報がインプットした状態のままで止まっている状態、つまりあなたの中でしっかりと情報が消化されていないということなので、せっかく情報を取り込んだのにこれはすごくもったいない状態なのです。
それでは、どうやってインプットした情報を消化しあなたの血肉となることができるのでしょうか。それが、情報をアウトプットしていくことなのです。
情報は人に伝えていくことではじめて、あなたの中でその情報がしっかりと腹落ちした状態になります。人に伝えるつまりアウトプットしていくというプロセスは実際にはなかなかもどかしいもので、日常生活でも自分の伝えたいことの半分も伝わらないことも多いと思います。だからこそ、しっかりとわかりやすく相手に伝えるために、情報の全体像を把握しながら細部まで気を使って記憶しておこうという気落ちが働きます。これによって、その情報をしっかりと理解して自分のものにできるのです。
つまり、情報のシェアによって、一番勉強できるのは他でもないあなた自身ということなのです。
ですので、アウトプットしている時間があればもっとインプットしたいということは全く逆の考え方で、アウトプットすればするほどインプットの精度があがっていくのです。なにより、外に情報を発信すると、イイねやコメントがもらえたり、反応が返ってくるのが嬉しいのです。
実際に僕自身も、こういった考えですぐメモをすぐにシェアし続けているのですが、確かに人に伝えようとした時には自分の理解が深まるような気がします。細かいところは忘れてしまっても、そのエッセンスみたいなものは自分の中に残っているので、後で思い出そうとした時に「だいたいこういうイメージ」というものが自分の中に残っているのです。
そして面白いのは、さらにメモをアウトプットし続けていると、いつしか「アウトプットするためにインプットしている」自分に気がつきます。ネットを見ていても、外を歩いていても「何かシェアできるネタはないかな。。?」とインプットするネタを探しているのです。こうなってくると、自然とインプットからアウトプットの流れが習慣化されてきて、すぐメモ自体も無理なく続けることができるようになってくるのです。
アウトプットするのは面倒だ、自分はまだアウトプットできるレベルに達していない、時間がもったいないなどアウトプットしない理由はいっぱいあるのですが、「アウトプットは最大のインプット」だと考え方を変えて行動してみてください。いつしかアウトプットの楽しさですぐメモが止められなくなっていると思います。そんな行動を積み重ねていって、最終的には「アウトプットのためにインプットする」というコペルニクス的転換にたどり着けば、もうあなたはすぐメモ上級者です。自分を情報体質にしていきましょう。

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そして最近では、このnoteを細々と続けながら、もっぱらtwitterで情報発信しています。

・twitterで常時すぐメモアップデート
すぐメモを使った情報発信に一番最適なメディアは何なのでしょうか。それはずばりtwitterです。
twitterの特徴は、実名制のSNSとは違ってニックネームやペンネーム、下の名前だけでも登録が可能といった気軽さがあり、プレッシャーなく情報発信できるSNSです。そこでは友達同士が気軽に会話していたり、知らない人も自由にフォローしてその人のツイートを読んだりコメントできたりといろんな形で自由につながりあえる場になっています。そこでは、グルメやファッション、芸能人やアニメなどバラエティ豊かなコンテンツが並んでいて一日中タイムラインを眺めていても飽きません。140文字という短い文しか投稿できないことが逆に手軽さとなり、ツイートには顔文字や記号も多く、テキストの情報だけでなく写真や動画、イラストなども簡単に投稿できるので他のSNSに比べて比較的くだけた印象があります。海外に比べて日本でtwitterが人気があると言われているのは、こういったtwitterの半匿名性や気軽さが日本人にあっているのが理由かもしれません。
また、twitterは自分が面白いと思った他のユーザーのツイートを自分のタイムラインに再投稿することができるリツイートという機能も特徴のひとつで、「こんな面白い情報がありますよ」と簡単に発信することができます。ちょっとしたつぶやきも面白いと思われればどんどんリツイートされて一気に世界中に広まる力を持っているので、自分の持っている情報を他の人に知ってもらいたい、共感してほしいといった情報拡散に強いメディアなのです。
そして、twitterがすぐメモのシェアに適している理由はその即時性です。twitterでは情報の優先度を付けるロジックも使われれているのですが、基本的にはフォローしているアカウントのツイートが時系列で表示されます。ですので、「今この時」に起きていることをシェアするのに適したメディアであり、そのためスポーツ中継などのライブ中継中にtwitterで同時につぶやく行動もポピュラーになっていて、「天空の城ラピュタ」がテレビで放送される際に、滅びの呪文「バルス」というセリフと同時に多くの人がTwitterや掲示板に書き込む「バルス祭り」も有名です。
この「手軽さ」「拡散性」「即時性」という特徴のあるtwitterは、まさにすぐメモのシェアには適したメディアなのです。
気になった記事やニュース、その場で撮った写真や動画、覚えておきたいフレーズなど、一言添えてどんどんその場でtwitterでツイートしてみましょう。ここではツイートの内容の濃さや頻度などは気にせずに、シンプルな情報や気分のシェアとして自分のペースでツイートするのがポイントです。これは、あまり周りの反応を気にしてしまうとその時の感覚をツイートする楽しさが少なくなり、うまく続けることができなくなってしまうからなのです。今のあなたの興味を気軽にその場でツイートし続けてみましょう。

というように、僕は「自分の好きなこと×仕事で活かせそうなこと」をただひたすら毎日メモしてSNSでシェアするということを続けてきました。ある時は記事が人気になる時もありましたが、基本的にはそんなに反応がない中で淡々とアップしてました。

そしていつか気がつくと、自分の中の「情報筋肉」みたいなものができてきたように思います。

あきずに、あせらず、平温でSNSと向かい合うのが一番かなと今では感じています。

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