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令和版日本落ちろ、死ね!「崩壊」をブーストさせよ

日本人はまだ「絶望」が足りない。一度奈落に底に落ちよう

私は、全面的にではありませんが、坂口安吾の有名な著作『堕落論』(日本人の民族的な堕落が戦争の敗戦という悲劇を生み出した。だから一度、落ちるところまでとことん落ちきるべきだ。徹底的にダメになれ!)的な立場です。

だから、一貫して安倍晋三・菅義偉内閣支持・自民党支持です。政治の無関心さもウェルカムです。敗戦みたいに一度、クラッシュして、ガラガラポンしないとチャンスはないでしょう。

日本人は一般に個人として性能がとても低く、自分の頭でものを考えようとしません。権力にへつらう「媚び売り厨!」と、周囲をみて浮かないようにする「キョロキョロ厨!」と、自分は媚び&キョロ厨のくせに、皆んなと違うことをすると「オマエは非国民かー」とぎゃーから騒ぎ立てる「非国民厨!」の「スリーマンセル厨!」だらけ。

だからいまの日本が「落ち目」であることに全く不思議がありません。この欠点が、マクロなデタラメをもたらします。

私の立場が奇妙ではないことを納得してもらうべく、少なくとも日本全体が沈むことが不可避なことを、歴史的・理論的記述でお示しします。



社会編

1、日本社会は事実上、「経済的にオワコン」です。ご存じのように欧米の最低賃金は1200円から1600円です。日本の地方は800円台、東京でもやっと1000円。半分から3分の2の水準。実質賃金もずっと下がりっぱなしで、つい最近に韓国やイタリアに平均賃金(年収)も抜かれました。どうしようもない低賃金社会です。なぜ暴動を起こさない?なぜ消費税を何回も上げられて苦しめられているのに政権を支持する?はっきりいって、日本人はマゾヒスティックだと思われてもしょうがない。

2、どの先進国も経済成長は年率1%以上、米国は2%、日本は先進国中ほぼ最低で、過去20年0%台です。それが最低賃金の低さの原因です。世界で唯一、日本だけ、この30年間経済が低迷しているお粗末な国です。

3、次世代テクノロジーの5G技術では「中国の」基幹特許数は日本の7倍、アメリカは4倍、人口半分以下の韓国は3倍。3Gの時は大半が日本企業が持っていたのに、この体たらくさ。バイオ、再生エネルギー、電気自動車など、何事につけて、すべて周回遅れです。また、男女のジェンダーギャップ指数もほぼ最下位。

4、1989年の世界の時価総額ランキングの上位50の中に日本企業が32社を占めていたのに、今やトヨタ1社のみ。しかもトヨタ10個でApple1個分という、いかんともしがたい実力の差です。

5、20年前までは海外諸都市は日本企業の看板だらけでしたが、今は見かけないと有名です。サムスン、ファーウェイ、LGばかりですね。東南アジアの家電量販店に行っても日本製品はほとんど見当たらない。もはや世界では日本?何それ?美味しいの?状態です。

6、失業率は非正規雇用で盛られ、株価は日銀とGPIF(私たちの年金!)の買入れで盛られ、盛られたデータが喧伝されています。

7、なぜ経済成長率が日本だけゼロなのでしょうか。 言うまでもなく、「出る杭を打つ」といった伝統的なコミュニケーションが、様々なイノベーションを阻害する方向に働きました。

8、個人別GDP生産を見ると、米国が1時間75ドルなのに、日本は48ドルで3分の2。理由は日本には地方の中小企業が多すぎるから。最低賃金政策を見てみましょう。日本以外の先進国は州自治の米国を除くと大体どこも全国一律。ドイツだけ3区分ですが。Why?答えシンプル。目的は2つ。第1は人口流出の防止。都道府県の人口流出比は最低賃金比に相関します。 第2は非生産的(クソな)企業の強制退場。産業構造を改革しましょう。

9、さて、なぜこれが日本に出来ないか。一口でいえば近代の「社会」という概念がないからです。世界的に有名な社会心理学者の統計によると、日本人の特徴は①自分が所属する界隈内のポジション争いにこだわりがちで、②自分の所属していないよそ者を含んだ、全ての集団が含まれる全体集団(≒社会)の貢献心がないこと。この貢献心が近代の「社会」の概念ですが、日本人にあるのは所属集団への滅私奉公のみ。御恩&奉公のサムライもそうですが。身内にとことん親切だが、それ以外のよそ者にはとても冷たく厳しくなる。矛盾した行動規範。「身内以外は皆風景」です。

10、別の言い方をしましょう。日本人はゲーム(身内)に集中するだけでゲーム盤(皆)への関心がない。だから痛みを伴う改革を避けがちです。自分達の子や孫の世代まで、国際競争力のあるゲーム盤を残そうと考えない。沈みかけた船のポジション争いにこだわり続け、俺さえ良ければいいやという自己中心的な連中だらけ。選挙の投票率がその象徴でしょう。



次に、人間編です。

11、まず、日本の夫婦は「愛よりも金」の傾向がとても強いことが分かっている。世間体を気にして結婚しがちなことは昔から言われてきたけど、様々なデータでは女は「金があれば結婚しない」。年収1250万以上の女は6割が結婚しない。男は逆。「金がなければ結婚できない」。非対称性がある。男女の結婚しない理由の上位が「貧乏になる」。「愛より金」だと夫婦もセックスレスになる。セックスレスも、離婚も、児童虐待も、夫婦間DVも上昇中。

アンタの夫婦は大丈夫かい?

12、それが子に影響する。日本青少年研究所によれば「どんなことをしても親を世話したい」、「親をとても尊敬する」、「家族との生活に満足している」と答える割合は日本はすべて最下位。スッカスッカな家族なのですね。

13、また他に「私には価値がある」と答える割合も最下位で、「自分をダメな人間と思うことがある」と答える割合「だけ」はトップ。自信なさげに周りをキョロキョロして「キャラ演じる」日本の高校生の浅ましい姿が目に浮かびます。家族だけでなく、時代遅れな「集団一斉授業」も問題を悪化させます。むろん、本人の問題ではないから深刻。子供たちから「害悪な大人」を排除して、ストレスから解放させる必要があります。まず「集団カリキュラム」(みんな仲良し教育!)から「個人カリキュラム」(先進国標準!)への移行が不可欠です。しかし、それをする(制度をいじくる)のも「人」なので今の無能な教員や親のオツムでは期待できません。

 14、内閣府の若者調査によると「他人に迷惑をかけなければ何をしても自由」と答える割合は日本は最下位。日本は逆にノー(思わない)が半分。これは日本に特異な不倫炎上現象やいわゆる「出る杭を打たれる」風潮をもたらす。説明しましょう。

15、諸外国的には「おまえに関係ねえだろ」「他人は他人、自分は自分だよね」で終了。「キョロメな」日本人だけ独特な傾向が。精神病理学の公式では、自分が自由に生きられない者は、自由に生きられる者に嫉妬する。つまり、いつも自分が浮いていないか周りをキョロキョロして同調圧力に屈しているが故に、皆んなと違うことをする奴に我慢できないんだな。女優・沢尻エリカの初公判(合成麻薬所持)では19席の傍聴席に2229人が並びましたが、多くは女で、マイクを向けられると「反省しているかどうか見に来た」と答える者ばかり。これは道徳か?「関係ねえだろ」が「世界常識」。

16、データが告げるのは「クズ親(実際は教員その他環境も含むと思われるが・・・)ダメ意識を持つ子」です。社会調査したり、長く相談現場にいて分かるのは、日本の親が「勝ち組&負け組コミュニケーション」にこだわりがちなこと。「あなたが幸せであれば、私も幸せよ」と教えない。「愛」や「正義」を学びにくい。それどころか有害なメッセージを子によかれと思って(善意)、与えまくるのですね。

「早くしないとみんなのバスに乗り遅れるわよ」、「なんでみんなと仲良くできないの」、「なんでみんなができることができないの」、「なんでみんなが黙っているのに質問するの」などと「みんなプレッシャー」でいじめる。「さらに男の大半は「家族を養って一人前よ」「人や状況をコントロールしてなんぼだ」と。そんな親(や教員)に育てられれば、「自分はダメ」と思ったり、「不登校」になるのは当然。しかも本人は完全に善意と思い込んでいるからとても害悪。

17、クズ環境で育った子は、「愛」を学ぶチャンスがほとんどない。だからそのメッセージを受け取れないがゆえに親を尊敬できず、家族が楽しくなく、自尊感情が低く、自信がなく、キョロキョロして、嫉妬深い。「一流大学」の学生も多くがダメ意識を持ちます。遊びや性愛を犠牲にしてきた分、「周囲のノリがいい」(陽キャな)学生についていけません。 リア充爆発しろ、なんて若者の自虐的な流行り言葉もありますね。

18、「クズ親によるコントロール」が、子のダメ意識を強化します。劣等感を抱く者は、嫉妬深くなるのみならず、浅ましくみっともなくなりがちで、精神分析学の公式では「なんかすごいもの」にもへばりつく。嘘・隠蔽・改竄だらけ安倍・菅内閣や官邸官僚たちやネット右翼(日本すげえ!)をみればいいでしょう。 君が代斉唱・靖国神社参拝=「ボクたちは一人前だ」とほざく頭の悪い人たち。

19、東大一族の中で育った安倍晋三や菅義偉の劣等感はもとより、一流大卒の官僚も劣等感を抱えます。だから今のように順位を超えて別の官僚が取り立てられると「相手がクズでもアナルを舐める」。ここに旧陸軍・海軍的なのセクショナリズム(縦割り・縄張り争い)も加わり、全体のコントロールが取れなくなります。

20、クズ官僚の背後に、彼らを「勝ち組」として賞賛するクズ親の顔が見えてきますね。日本中がそうした「美しい」大人だらけです。嘘・隠蔽・改竄の常習犯の政権でも、怪しい野党に変わるよりマシ、云々。

21、最近の米国は例外ですが、先進国であれば、嘘・隠蔽・改竄が明らかになった時点で政権は「即死」。日本の現状は、滑稽な笑い話です。 主権者である国民が馬鹿すぎ。本当に「美しい日本」だね。安倍晋三・高市早苗さん。ふふふ

22、そうした「美しい」大人を見て育つ子がますます「美しく」なります。今の現状は「原因」ではなく「結果」です。「社会」の概念を欠いた大人たちが、改革できずに日本をどん底に落とし、末代まで語られる笑い話にしています。人間がこれだけクズだと、政権交代しようが、制度を変えてもどうにもなりませんよ。



次に背景

23、社会心理学では、こう考えます。複数の尺度から見て、日本人は集団主義的どころか、どの国の国民よりも自己中心主義的です。集団主義に見えるのは、所属界隈内で媚び売って、テキトーなこと言ってるだけ。ポジション取りにこだわりがちで(滅私奉公)、全集団にとってゲーム盤(社会)に関心を持たないのです。

24、そして、「出る杭を打つ」といういじわるな傾向(世界で最も嫉妬深い!)も色んな研究で明らかになっています。


25、とすれば、なぜ日本が急速に落ちぶれたか。

26、子どもを切り口にすると、過去40年、地域と家族がカスカスになり、人間関係が希薄になりました。「時代遅れな」学校システムも変わらず、クズ大人にコントロールされます。

27、今の子は時間があればゲームか塾かSNS。外遊びしない。孤独に勉強をシコシコしているだけだ。いつからかそうなってきたか。1980年代から。背景は郊外化でしょう。

28、①1960年代団地マンション化=地域薄っぺら化×核家族化(専業主婦化)。隣近所同士の醤油の貸し借りなんて習慣は今のスカスカな人間関係の日本社会にほとんどありません。かつての日本人の濃厚な人間関係を知りたければ、昭和(初期〜中期)や明治以前の時代を題材にしている映画をみよう。そして、地域の相互扶助が専業主婦というボランティア活動に置き換えられます。もちろん、女性に責任転嫁をしているだけ。②80年代コンビニ化=[家族薄っぺら化×マニュアル化]。85年の男女雇用機会均等法がスタート。コンビニ弁当や保育所の代わりに、家族の共食機会が激減します。 そして、マニュアル(=BOT)コミュニケーション(「いらっしゃいませ」や労働市場の「君がいなくてもビジネスは成り立つ」が典型)優位になるので、自分が「誰とでも交換可能」な意識を持つ。

29、この頃から、学校では校内暴力(対教師)からいわゆる「空気を読めない奴」への陰湿いじめ(対生徒)へと弱者に対するストレス発散に徐々に変化します。(ある種の同調圧力の中でキャラを演じることで)さらに、「交換可能自意識」は強化される。

30、電話やテレビが一人一台が当たり前に。ワンルームマンションブームもあり、単身世帯が増加して、さらに電話とテレビの「個人化」影響で「一つ屋根の下でのアカの他人状態」が進む。それを背景に「世界初の出会い系」テレクラが爆発します。 インターネットネットの普及がさらにその傾向を加速をさせました。

31、人々は「人間不信ベース」にシフト。だから、街で「日本人とだけ」目が合わない。視線が泳ぐ。挨拶しない。知らんぷり。相互監視・警戒などの神経質さが社会に溢れます。かつての日本では考えられないものでした。

32、アメリカの郊外では見知らぬ人とBBQなんてこともできますが、異質さを前提とした社交術を持たない日本人はそんなことできません。かくして、バラバラな個人だらけになります。



33、社会学にはコミュニティ(共同体)とアソシエーション(組織集団)の対概念と、思いやりコミュニケーションが優位なリアル世界と、マニュアルコミュニケーションが優位なシステム世界の対概念があります。江戸幕府滅亡後は社会を近代化させる=計算可能化、「共同体から組織集団へ」「リアル世界からシステム世界へ」となる。伝統的なムラコミュニティの解体です。「世間」とも呼ばれます。

34、これらの語彙から、地域と家族の希薄化を必然だと理解できます。2ステージの郊外化を思い出しましょう。かつての日本人は「世間」という共同体内を生きていました。「世間の目を気にする」とか「世間様に申し訳ない」といったことばもあります。これがリアル世界だとすると、ここに「安心、安全、便利、快適」だからと、システム(市場や行政)を入れる。

35、やがてシステム依存が進むと、共同体を頼らずにシステムだけで生きれるように。コンビニ・アマゾン・ウーバーイーツ的なものだけあれば現代は生存可能です。すると仲間意識(日本人はみんな仲間だよね)が消え、個人が分断されます。しかも、個人は相変わらず「周りをキョロキョロする作法」も残っていて、繋がれず、安心安全便利快適さを求めますが、いつのまにか「システムの奴隷」に成り果てます。レールのうえでただ息しているだけ。これが「システム化」です。実は災害時に顕在化します。

36、1995年の阪神淡路大震災では「助け合い」が生じましたが、2011年の東日本大震災では全員分が揃うまで救援物資を配れない避難所が頻出しました。「先におまえがもらうのか」と、トラブルが生じたからです。



37、ことほどさように、システム化すると人がBOT化する。日本はどの国よりシステム化が進んでいます。災害大国の自殺行為。なぜか。

38、理由は、「長いものに巻かれる」(服従や従順さ)はあっても、共同体、社会、国家の存続を大目的とした「価値へのコミット」がないからです。 

39、その延長上で「何事につけても人任せで、空気に縛られる」という前近代的なコミュニケーションしか持たない。

40、ゲーム盤にコミットせず、所属集団内でのポジションにしか関心がない。

41、なぜ日本人は「価値へのコミット」、(共同体を存続させよう!)がないのか。理由は単純でしょう。

42、縄文以前から日本人は定住生活をしていて、四方八方を大きな山に囲まれて、小さな平野部で生活、ほかに逃げ場がなかったこと、民族淘汰やジェノサイド(全殺戮)もなく、長いものに巻かれてマスターベーションしているだけで生きてこられた。これが能天気で妥協的な民族性を作り上げました。別の言い方をすれば、「ラッキーなことに」、日本人は歴史的・地理的要因から絶望の経験をせずに済んだ。

鎌倉時代の元寇の襲来も、戦争に負けるというヘマやらかしても、敗戦後「神風」(台風・アメリカ)という運命という「母親」が守ってくれた。そして、これからもママの胎盤に引きこもって、甘え続けて、依存しようというわけです。何とかやっていけるだろうと考える、マザコンな日本人。

43、ユダヤや中国のようにジェノサイド(悲劇!)を経験した民族の多くは血縁主義です。血縁主義は「共同体を守ろう」の自覚。それがなければ共同体が死滅します。だから「価値にコミット」しようとする。

44、日本にあるのは地縁主義。一緒に長い間いるだけで絆が出来上がるという事実性が優位な文化しかありません。「住めば都」や「去る者日々疎し」という日本語がその象徴です。これは「自分の生活のために」助け合う「長いものに巻かれる」であって、生活できるならどうだっていいわけです。


45、しかし、民族殺戮がなかったことが幸運とは言い切れません。実際それゆえ日本人は、集団の存続を目的にできなかった。だからどこより早く共同体を失い、個人がバラバラで、それに気づきもしない。

46、「だから」、孤立と分断による不安が顕在化します。これが日本の、自殺率と孤独死の多さ。1997年「教科書をつくる会」以降の嫌韓厨化からネトウヨ化(日本すげえ!)への流れです。

47、「だから」、嫌韓やネトウヨの大半は「男性」だし、今の日本では、家で死ぬ人の4人に1人が孤独死です。引きこもりも孤独死も8割は「男性」で、大半が現役世代。SNSが途切れた時点で誰も訪ねてくれない人は、どんなに金持ちでも、女をいくら抱いたヤリチンでも、大学生でも孤独死します。

48、「だから」、むしろ男の孤独死は大学生から始まるのです。女は数日で見つかるが、男は腐ってからという傾向もある。


49、自殺率も孤独死率もネトウヨ率も、社会の健全さを示す社会指標の典型です。日本は経済どころか社会も三流化する方向に進み、人のクズ化によって政治も三流化したわけですね。

50、ゲーム盤にコミットしようとしないから、かくていち早く社会が崩壊してます。

51、日本は独特な事情でシステム化(ネットも含み)が一挙に進み、人がクズ化しました。でも多かれ少なかれ他国も似た状況になるでしょう。(米国が典型例!)システム化やインターネット化は個人を分断させて、人を劣化させる側面があることを私達は忘れていけません。安心、安全、便利、快適「だけ」では、人は本当には幸福にはなれないということを肝にめいじるべきです。

52、堕落論(坂口安吾)、現状に個人が抗う戦略は?時代と喧嘩するには?

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