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柑橘さんの雑記帳

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雑記
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#モノローグ

漫画家

漫画家

こどもの頃、漫画家っていうのは、40歳代で、だいたい男で、肥満ではないけど瘦せてもない、後になって知った言葉でいうと中肉中背で、トレーナーを着ている人、というイメージがあった。
いつ自分のなかで出来上がったのかはわからない。男っていうのは、自分が読んでいた漫画の作者のペンネームがだいたい男の名前だったからだろう。

私の世代から見かけなくなり始めたであろう、ステレオタイプの漫画家は、ベレー帽で、眼

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備忘録:アムステルダム国立美術館

備忘録:アムステルダム国立美術館

夏季休暇に欧州旅行としけこんだ。
なんて言えば聞こえは良いが、所詮は会社員。4泊6日でうち機内一泊の弾丸旅行だ。機内で尻の肉が痛いこと痛いこと。

行き先はオランダの首都アムステルダム。
オランダといえばオレンジ色、柑橘だの橘だのと名乗る自分にとっては因果ある国…なんてことはなく、ただ「数ある未踏の国で渡航滞在費が比較的安くてなんとなく目的もあるところ」だったに過ぎない。

行った感想は楽しかった

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最近のこと

最近のこと

うーん、ご無沙汰。

こんにちはあるいはこんばんは(すぐ便乗する)

しばらく書いていなかったのは、特に書き連ねることもなかったし、なんやかんやで忙しかったから。

昨年末に転職して以来、忙しく過ごしていて、あれやこれやと気づいたら6月、やれ梅雨だと思ったらあまり降らず、酷暑に見舞われて終わった上半期でした。

生活のベースは仕事で、趣味の時間が少し減ってしまったのだけど、いまのところ仕事が楽しい

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おわり

おわり

どうやら最後のエントリはなにか書き殴った7月のものらしい。
早いもので2021年も終わろうとしている。終盤にはいつもこの言い回しを聞くが。

振返りと来年に向けてなんて自分の中でまとめればいいのだが、書いてみる。そう思った理由は後ほど。

写真相変わらずの「禍」の中で、写真についてはいくつか活動した。

成人式の晴れ着撮影、ワークショップ参加、夏は写真展に出展。
いずれのケースでも、モデルになって

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可能性の種とかいうもの

可能性の種とかいうもの

2回目の新卒就活の頃の話。
2月だったと思う。修論の審査も終わり、研究室かバイト先の事務室でゆるやかな時間を過ごしていた。

すでに内定をもらっていたが、何か魅力を感じて、とある専門誌の編集部の求人に応募した。

求めるスキルは英語、Dreamweaverを使ったホームページの編集、電話対応。
どれも最低限はできるかなと、軽い気持ちで書類を送付したら、面接に呼ばれた。

訪ねたのは都内の雑居ビル2

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秋、三十路、思い耽る

秋、三十路、思い耽る

「経験豊富ですね」
「色んなことをやってきたんですね」
と言われることが、しばしばある。

前者についてはこのあと。後者はまあ、そうかもしれない。変な道を歩んできた自覚はある。色んなところに首を突っ込んできたことにちがいない。
でも、あたりまえなんだけど、みんな、通ってきた道以外のことは経験していない。
10代20代なら、経験の量が無いから、少ない経験の質が瞬間風速的な違いとなって、差に見えている

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せめてどこかに

せめてどこかに

2年ぶりに、持病が再発気味だ。

外からは「調子がイマイチそう」以上にはわからない。当の本人は回転バット後のような前後不覚が続き、右半分からの刺激に弱く鈍くなっている。

だが私の仕事は、常にではないとは言えリソースを集中して無理をかけることもやむなしな生活が求められることが多い。多くの勤め人と同じだ。

こういう事情を抱えているため、仕事を前へ前へというモードから、とりあえずいまはタスクをこなし

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掴めるか

掴めるか

進もうとしているのに、いつまでも同じところにいようとする人はいない。

多少の不透明感には目を瞑って、チャンスを拾っていく。

背負っているものは、関係ないわけじゃないけど、進みたい思いが本当なら、ぜんぶ背負って進んでいくか、思い切って置いていく。

そのスイッチは押してしまえば案外なんてことないのは知っているのに、大事にケースにしまったせいで、ひどく難儀なおこないに感じてしまう。

私はこの機を

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会いたい人

会いたい人

ふと思い出した存在がいる。高校時代よく話した友人だ。

運動神経が良く、頭も切れる。話せば人懐こいが、傍目にはちょっと何を考えているかわからない不思議な表情を湛えていた。中学の頃から存在は知っていたが、互いに「見たことあるけど話したことのない生意気そうな奴で、X(共通の友人)の友達」くらいに思っていた。笑

Xを挟み顔を合わせたとき、何かの話題をきっかけに打ち解け、そこから登下校や休み時間などでと

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イメージの限界

イメージの限界

「なりたい自分をイメージしてみよう」というよくある目標設定の一段階。

突飛な空想でもいい。なりたい目標の自分をイメージして、いま足りていないことを知り、努力の目的地に印をつける。

大切な作業だ。

ただ、この最初の作業が難しくなってきた。理想をイメージしようにも、そ過去と現在の自分が発揮できる最大限の姿になりがちになってきた。

天井が見え始める、というのはこういうことなんだろうか。やがてそこ

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【大晦日】多趣味な自分をひとつの個性に

【大晦日】多趣味な自分をひとつの個性に

2020年に向けて、既に2本書いてきた。

最後に、ワインと写真・動画以外のことで、2020年に向けてのことを。

英語、スペイン語をinputからoutputへ

長く英語を使う仕事をしてきた。翻訳や、記事の執筆。

そこから離れたところでなにができるだろうか、ということを考えている。自分がしたいこと、自分の感じたことをそのまま外国語にできるか。それはいまの語学力で可能かということと、チャレンジ

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2020年やりたいこと【写真・動画編】

2020年やりたいこと【写真・動画編】

前回はワインのこと。今回は、写真と動画のこと。

カメラとレンズを修理に出しているので、ややおとなしい年末なんだけど、来年は今年以上に、「撮る」ことを楽しみ、真剣に向き合いたい。

人を撮る:職を撮る

来年はもっと人を撮りたい。その中でも、「職を撮りたい」という思いが強くなった。

そのきっかけは3月にやった、#ぷららぼ での写真撮影。それまでもアーティストを撮ること、人を撮ることはあったけど、

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浮き、沈み、

浮き、沈み、

ねえ、自分を持ち上げる術を知っているか?落とす術はどうだい?

いまの高さを保つには?その高さで満足?

「自分なんてまだまだ」は足枷?
それとも地に足のついた自己評価だろうか。

高く飛ぶために、ちょっと前にいる自分を先取りする。
いい方法かもしれない。背伸びをして、いつもより目立つ形で。

でもそれは、今現在、あるいは先取りした未来の、本当の自分の姿だろうか。虚栄を演じて無我夢中。目が覚めたら

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好きという人の声を聴く

好きという人の声を聴く

ワインの資格を取った。

私にとって、ワインは愛飲する飲み物ではなく、どちらかというと人に提供するもの、売り物だ。その仕事から離れたいま、それですらないのだけど。

ワインエキスパート資格保持者でも、日々テイスティングをして研鑽を継ぐ人や、ワイナリー訪問を繰り返すワインラヴァーは多い。ソムリエ資格保持者も加えると、ワイン業界のいまを伝える人たちは、SNSやネット上に増えたと思う。

そんな中で、私

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